TK GuitarBlog ~楽器レビューと音楽コラム~

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【レビュー】Fender (Japan Exclusive Series) Yngwie Malmsteen Stratocaster

今回は、ギター本体のレビューです。

 

フェンダーのJapan Exclusive Series(ジャパン・エクスクルーシブ・シリーズ)からリリースされている、イングヴェイ・マルムスティーンモデルのストラトキャスターです。

 

王者・イングヴェイのストラト

イングヴェイ・マルムスティーンといえば、とにかく強烈な早弾き。その存在感は「王者」とも言われているほどの、世界を代表するギタリストの一人です。

 

そんなイングヴェイのシグネチャーモデルとは、どのようなギターなのでしょうか。

 

イングヴェイといえば、まずはラージヘッドで、このクリーム色っぽい黄色のストラトキャスターですよね。

 

スキャロップ加工の指板…弾き心地は楽しい!

そして、その最大の特徴ともいえるのが、このスキャロップ加工された指板。

 

一般に、スキャロップ加工された指板というと、軽い力で押弦できるようになるために、早弾きがしやすくなるとも言われています。

 

ただ、そうは言われても、皆さん、意外とスキャロップ指板のギターって、弾いたことがなかったりしませんか?

 

これ、実際に弾いてみると分かるのですが、実は押弦の力、体感ベースではそんなに変わらないんですよ。ですので、軽く押さえるブラッシングも、きちんと音程を失った状態で鳴ってくれますし、カッティングも普通にできたりします。

 

むしろ、このスキャロップ指板で楽になるのは、基本的な押弦そのものというよりは、チョーキングやビブラートのときの力の加減ですね。チョーキングで弦を持ち上げるときの力は、明らかに一般的な指板のギターより楽です。

 

それゆえ、慣れないうちは「おっと、音程が上がり過ぎちゃった」みたいになってしまうこともしばしば。逆に、慣れてしまうと、軽い力で音程を揺らせるこの感覚がすごく楽しくて、やみつきになってしまいます。

 

ピックアップはローノイズなインギーモデル「YJM Fury」

そして、イングヴェイモデルのギターのもう1つの特徴が、彼のこだわりがつまったピックアップ。

 

少し前まで、「イングヴェイといえばディマジオ」でしたが、最近はセイモア・ダンカンのピックアップを愛用しており、このギターには、「YJM Fury」という彼モデルのピックアップが搭載されています。

 

このピックアップは、長いサステインとローノイズな仕様が特徴。ハードロックの世界でストラトを使うべく、これに適したアレンジがなされている印象ですね。

 

ストラトらしさをあえて消し、ハードロック仕様に

一方で、ストラトらしさが残っているとはいえ、やはりそこは音楽性の違い、昔ながらのストラトとはかなり雰囲気が違います。たとえば、ストラト独特の、鋭い高音なんかは、かなり丸まっている印象がありますね。

 

ですので、そういう方面の音楽を求めている方には、あまり相性が良くないように思います。 

 

あ、あと、これも非常に大事なところですが、「ストラトといえば5ポジション」のところ、このギターはハーフトーンの2カ所が省略された、3ポジションになっています。「ストラトの鈴鳴り」を求めている人には向かないギターですね。

 

まとめ…ローノイズで弾きやすいハードロック系ストラト

とまあ、おおまかに、このギターの特徴を並べていきましたが、まとめると、

  • ハードロックでストラトを使いたい
  • 早弾きをはじめとしたギターソロを聴かせたい
  • ローノイズなストラトが欲しい

というような人にお勧めできるギターかな、と思います。どうしてもシグネチャーモデルということで、「早弾きしているイングヴェイ」の姿が頭をよぎりますが、そのイメージにとらわれることなく、一般的なロック系のギタリスト全般にオススメできるんではないでしょうか。

 

特に「ローノイズなストラト」という点は、非常に注目に値すると思います。

 

少しクセはありますが、基本的には個性的なストラトということで、イングヴェイファンに限らず、幅広いプレイヤーの方に使っていただきたい、面白いギターですね。