最近IR(インパルスレスポンス)に関する製品が元気ですが皆さんIRについてちゃんと理解できてますか?
私はよく知りませんでした(´・ω・`)
っというか、散々マルチエフェクターとかアンプシミュレーターを使いまくってレビューまでしてるのに大して興味も持っておりませんでした。
言い訳させていただくと、「残響特性をデジタルデータ化したもの」という説明を見て、リバーブとかアンビエント系の仕組みだと誤解していたんですよね(;´Д`)
なんだかんだ私のようにIRの重要性に気付いてない人って結構いるんじゃないかと思うので今回は非常に完結にわかりやすくIRの有用性について語りたいと思います。
もくじ
いきなりまとめ
- IRはキャビネットシミュレーターみたいなもの
- LINEでギターRECする人、PA卓に直で送る人を幸せにする
- あなたが使うのをやめた安マルチが化ける…かもしれません
- IRデータだけ入手できるので、ローダーを持っていれば可能性は無限大
マルチなどに入っているアンシミュって、音色を作るプリアンプ部とキャビネットの選択部に分かれてますよね。IRはそのキャビ選択部分にとってかわる物だと言えます。
これまでのキャビシミュとIRの違い
アンプシミュレーターは電気信号を加工して音を似せるモデリング技術を使用して作られてきました。対して、昨今は音を取り込んで分析して特性を似せるプロファイリングが主流となりつつあります。KemperやAxeやHELIXがいい例です。
IRもプロファイリングのようなもので、「8畳の防音ルームでJCM800+1960AキャビをSM57でコーンセンターベタ付けで録音した音」みたいな環境・状況の音(実音ではなく、残響などの環境音)を録音してデジタルデータ化したものです。
これがLINEの音に生っぽさを出してくれるというわけです。
IRのデータはコンマ数秒ほどの非常に短い.wavファイルです。ですので、モデリングのシミュレーターと違い、操作するパラメーターがありません。選んだら終わりといった感じです。
一見融通が利かない感じに見えますが、そのデメリットに見える部分を補って余りあるほどネット上には有料・無料のIRデータが公開されていますので、いろいろ試していればどこかで理想のデータが見つかるんじゃないですかね。。。
なお、HELIXなどの高級アンシミュはIRなのにマイクの距離や種類などいろいろ変更する事ができますが、それはパラメータの1メモリごとに別のIRデータを読んでるらしいです。恐ろしいですね。数万ファイルあるらしいですよ(笑)
IRローダーのハードウェア
一昔前はアンシミュと言えばマルチエフェクターに内蔵されたものというイメージでしたが、各社がIRローダーのハードやソフトを出してきたため、
ギター⇒お気に入りのプリアンプ⇒IRローダー
もしくは
ギター⇒アンシミュ入りマルチ(キャビシミュOFF)⇒IRローダー
というセッティングで直接PA卓に送るスタイルでLIVEする人も増えてきそうです。
実際、アンシミュやプリアンプではなくてディストーション系のエフェクターとIRローダーでテストした動画なんかもありますが、普通にいい音してます。アンプっぽさってプリ部よりキャビ(スピーカー)シミュレーターが大事ってのを痛感させられました。
なので、デジタルっぽくて苦手だと思ってた一昔前のマルチもキャビシミュ部分をIRにすれば生まれ変わるんじゃないでしょうか。
っていうところに都合良くPOD X3のキャビ部にIR使って試した動画がありましたので貼っときます。下で紹介するMooerの1万円台のシミュレーターですが、いいじゃないすか!(゚∀゚)
最後にレビューが多く、評判の良いハードのIRローダーをご紹介しておきます。
Mooer Radar
IRの読み込みができるパワーアンプ+キャビネットのシミュレーターですが、1万円台という良コスパなのにかなりクオリティ高いと思います。IR入門に最適の1台。
ジョグ+スイッチ1つという操作性のイマイチ感はありますが、この価格なので無問題でしょうよ。
唯一の問題点はIRの取り込みはWindowsのみとの事。
Windows派の私には関係のない話ですが(´・ω・`)
↓↓↓Radarの詳細を見る
NUX Solid Studio IR
2万円台まで出せるならこちらがオススメ。なんと自分でIRデータを作成する事までできてしまいます。
こちらはパワーアンプ部とスピーカー部を独立してON/OFFできるので用途が広がりますね。
↓↓↓Solid Studio IRの詳細を見る
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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