5万円前後の中堅クラス以上のアンシミュマルチになると卓に直送りするアウトとアンプ用のアウトが別々に用意されてたりします。
最近だと主流になってますよね。外音はラインで出してアンプからの音はモニターにするやり方。
私の周りのヘヴィメタおじさん達の中にもアンシミュなどを使ってはいるが、背中から轟音で音が鳴ってないとアガらないという方たちがたくさんいらっしゃいます。
かくいう私もそんな感じです。
それではと、家で音作りしてスタジオに入ってセッティングしてもまあ思った通りになりません。
そこで、1つのパッチでアンプアウトの音とラインアウトの音をちゃんと使えるようにする効率的な音作りの手順を共有します。
…ちょっと考えればわかる事ではあるんですけどね(´・ω・`)
対象はMooer GE250以上、LINE6 POD GO以上、HEADRUSH GIGBOARD以上、ZOOM G11、BOSS GT-1000などのアウトがキャビシミュON/OFFで2系統出せるマルチ。
同時に鳴らさなくても1つのパッチでアンプアウトとLINEアウト両方に対応させるというだけならG3nやGT-1などのアウトが1種しかないモデルでも使える方法です。
もくじ
LINEで外音、アンプでモニターという音作りの手順
1.まずアンプで作る
当たり前ですが、グローバルEQはOFFってフラットな状態でスタート。
キャビシミュをOFF状態で音作りしましょう。
コツはできる限り大きな音で作ること。
マスターボリュームを上げてもその音質のまま音量が上がるわけではありません。
小さい音でいい音が作れても、音量が上がると全帯域が持ち上がって低音は潰れ始め、高音は耳障りになってきます。
だから最初から本番を想定した音量で音作りしましょう。
一人でスタジオに入っていると周りの音がないから自分なりに大きく出してるつもりでも意外と出てなかったりもします。
だいたいのメモリを覚えておくなど工夫しましょう。。。
マスターは上げると音が暴れて扱いにくくなる傾向にありますので、セッティングした状態から音量を上げなくてもいいように最大値で音作りをする。
逆に下げる分には微調整もしくはそのままでもいける場合が多いです。
2.LINEの音作り
アンプのセッティングが決まったら卓の方からも出します。この時アンプはOFFっててOKです。
もちろんLINEアウトはキャビシミュ/IRをON。
ここからが独特な調整になりますが、基本的にはLINEアウトの音作りはキャビシミュの設定のみで行います。キャビの種類、マイクの種類、距離、キャビシミュ内のEQなど。
※上位機種のLINEアウトのみに適用させるEQなどがあれば別です
3.アンプとLINEの折り合いをつける
キャビシミュだけで狙った音に持っていければ問題ないですが、どうしてもEQを触らなければならない時もあるかと思います。そんな時はもちろんLINEの音優先。
なんせお客さんが聴くのはLINEの音なので。アンプから出る音はあくまで自分のモニター用だからですね。ただモニターの音が良ければテンション上がりますのでそうそう妥協できるものでもありませんが、優先順位はLINE>アンプです。
こんな感じで音作りしておくとアンプだけでもやれるし、LINEだけでもやれる。
もちろんLINE外音のアンプモニターもOKという万能パッチになります。
なお、LINEの方が優先度高いならLINEの方から音作りするべきではと思われる方もいらっしゃると思いますが、もちろんそれでもOKです。
ただ経験上アンプでの音作りの方が難しい場合が多く、LINEで作った音をアンプ用にチューニングするよりもアンプで作った音をLINE用にチューニングする方が簡単だからこの手順に落ち着きました。
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