TK GuitarBlog ~楽器レビューと音楽コラム~

楽器レビューや音楽のコラムを中心にしたブログです。

【コラム】大阪・梅田の楽器屋さん、徹底比較!

このブログの執筆者である私・てぃーけーは、関西在住。

 

ということで、私が普段通っている、関西エリアの楽器屋さんをご紹介したいと思います。

 

まずは今回、梅田エリアから、行ってみましょう!

 

 

イシバシ楽器・梅田店

まずはここ、イシバシ楽器梅田店です。NU茶屋町の5階にあります。

 

イシバシ楽器梅田店の特徴は、圧倒的な在庫と展示数にあると言って良いでしょう。エスカレーターでNU茶屋町の5階に上がると、まず眼前に広がるのは、フロアの左右にある中古楽器の数々。

 

そして正面に所狭しと展示されているのが、フェンダーのギターです。ストラト、テレキャス、ジャガーにジャズマスターといったおなじみのモデルについて、日本製フェンダーからUSAのアメリカン・プロフェッショナル、アメリカン・オリジナルまで、幅広く揃えられています。

 

そして、そこから右手に進むとあるのが、エフェクターやアンプコーナー。その奥にはギブソンやPRSが並べられており、個室にはアコースティックギター。さながらギターの博物館ですね。見ているだけで飽きません。

 

一方、エスカレーターから見て左手は、書籍・楽譜や、ドラム・電子ドラムやシンセサイザーなどのコーナーになっています。ギター系に強いお店のイメージがありますが、シンセサイザーやDTMなどの品揃えも充実していますね。

 

このお店、ギターやベースについては、新品・中古ともに圧倒的な品揃えがあり、梅田でギターを選ぶときには、この店を拠点に考えることになるでしょう。

 

一方で、イシバシ楽器の例に漏れず、店員さんには全体的に話しかけにくいオーラが漂っており、初心者さんは少し敷居の高さを感じてしまうかもしれません。また、これは梅田店に限った話ではありませんが、イシバシ楽器は下取り査定が全体的に辛い点も注意が必要です。

 

島村楽器梅田ロフト店

続きまして、関西人にはおなじみの梅田ロフトの最上階、8階に店を構える、島村楽器梅田ロフト店。梅田の楽器屋さんとしては比較的後発の部類です。

 

梅田ロフトの最上階まで上がらないといけないので、少しアクセスは悪いですが、こちらもなかなかの品揃えです。

 

梅田ロフト8階までエスカレーターまで上がり、左回りで逆進すると、まず見えてくるのが、おおむね10万円くらいまでのギター。日本製フェンダーやCoolZなどを中心に並べています。

 

そして、そこから右に進んだところにある部屋は、比較的高額なギターが並んでいます。フェンダーUSAのほか、通好みなギターが数々置かれています。このあたり、フェンダー、ギブソン、PRSといったメジャーどころを重点的に揃えるイシバシ楽器梅田店との差かもしれませんね。。

 

部屋を出ると、エフェクターコーナーがあって、その先にあるのがベースコーナー。こちらも、フェンダー系というよりも、アトリエZなどの他メーカーに力を入れているあたりが、イシバシ楽器梅田店との差かなあという印象です。

 

ベースコーナーの逆サイドにある部屋は、アコースティックギターコーナー。また、ギターやエフェクターコーナーの逆サイドには、シンセサイザーや電子ドラム、楽譜などが揃えられています。このあたりのデジタル機器の展示数も多いです。

 

このほか、島村楽器には珍しく、中古楽器もある程度展示があります。

 

こちら島村楽器梅田ロフト店は、店員さんが全体的にさわやかで、話しかけやすい雰囲気があります。また女性スタッフも多く、女性のお客さまにとっての心理的ハードルはだいぶ低いのではないでしょうか。

 

ただし、ギター、ベースの在庫については、イシバシ楽器梅田店を見た後だと、物足りなさを感じることが多いのも、正直事実です。ちまたで「定番」とされている人気のギター・ベースが展示すらされていないことも多いので…。

 

ESPカスタムショップ

JR大阪駅から一番近い楽器屋さんは、ここではないでしょうか。ヨドバシ梅田の北東、国道176号線沿いにあるのが、ESPカスタムショップです。

 

この楽器屋さんは、ESPのお店というだけあって、他の楽器屋さんと異なり、ESP系列のブランドが中心に販売されています。具体的には、ESPのほか、Navigator、Edwards、Grassrootsなどですね。また、ESPが輸入代理店をやっている経緯もあり、LAKLANDなどもたくさん揃えられています。

 

国道176号線側から入ると、EdwardsやGrassrootを中心に、概ね20万円以内くらいのギターやエフェクターが展示されており、中からビルの共用廊下を通じて奥の売場へ行くと、より高額な楽器やオーダーメイドの受付、ピックアップなどが売られています。

 

ESPはセイモア・ダンカンの輸入代理店をやっていることもあって、ダンカンピックアップの品揃えが良く、また店内に工房を持っているので、ギターやベースさえ持ち込めば、その日のうちにピックアップを取り付けてくれます。工賃も店内のパッシブPUを取り付ける場合は1個2,000円と、割とお値頃です。

 

ESPといえば、良くも悪くもアーティストモデルのイメージが強いわけですが、そのためアーティスト本人使用楽器が展示されていることも多く、とりわけファンの多いLUNA SEA(SUGIZO、J)やL'Arc~en~Ciel(tetsuya)の特集が展示されているときは、プレイヤー以外の方でも賑わっています。

 

さて、そんなESPカスタムショップですが、店員さんが非常に気さくで、店に入ると「いらっしゃい」のかけ声。「いらっしゃい『ませ』」ではないんですよね。

 

そして、少しでも興味ありげな感じでギターを眺めていると、「もし良かったら音出しできますので言ってくださいね」との声かけがあります。このお店も、全体的にハードロック系の雰囲気を醸す店員さんが多いので、はじめのうちは驚くかもしれませんが、基本的に良い人が多いので、物怖じしなくても大丈夫です。

 

ただ、この声かけが本当に多いので、一人でゆっくり見たいときには若干面倒に感じることが多いのも事実。また、店の性質上、仕方がないのでしょうが、とにかくすぐにESP系列の楽器を勧めてきます。まあ、Edwards以上になると、普通に楽器の品質は良いのですが、非常に皆さんが熱心なので、ESP系以外の楽器を買う際に心理的なプレッシャーを感じることもあります…。

 

三木楽器梅田店

イシバシ楽器も島村楽器も関東発祥の楽器屋さんなわけですが、関西の楽器屋さんといえばこちら、三木楽器。

 

三木楽器梅田店は、ESTのすぐそばにあります。JR大阪環状線で、天満から大阪へ向かっている途中に見ることもできますね。少し狭いビルではありますが、4階構成になっています。

 

この三木楽器梅田店、時期によってフロア構成が結構違うのですが、2018年11月現在の状況で申し上げると、次のような感じです。

 

まず1階は、エピフォン全般、ギブソンの概ね20万円前後くらいまでのレスポール、SGと、フェンダーを含めたさまざまなメーカーの楽器が置かれています。ただ、ギブソン系以外は決して品揃えが充実しているわけではなく、「選択と集中」の考え方で展示品が選定されているようなイメージです。

 

2階はハイエンドとヴィンテージのエレキギター。梅田エリアで高額なヴィンテージがあるのは、この三木楽器梅田店くらいではないでしょうか。私が足を運んだときには、1965年製のストラトが200万円くらいの価格で売られていました…。

 

3~4階はアコースティックギターのフロア。エントリーモデルからハイエンドまで、さまざまな商品が並んでいます。

 

基本的にこのお店、フロアがあまり広くなく、店員さんもやはり少し話しかけにくい上、品揃えもマニアックで、少し上級者向けなところがありますね。ただ、そんな上級者にとっては、かなり楽しめるお店になっていると思います。

 

なお、この三木楽器梅田店、毎週水曜日が定休日です。大手の楽器屋さんで定休日があるところは珍しいので、お気をつけ下さい。気合いを入れてギターを買いに行ったのにお店が閉まってた、なんて悲しすぎますからね…。

 

ワタナベ楽器梅田店

このワタナベ楽器も、関西に拠点を構える楽器屋さんです。

 

ワタナベ楽器梅田店は、前述のESPカスタムショップがあった国道176号線を、もう少し北上したところにあります。お店の前には、国道176号線の高架がそびえ立っています。

 

このワタナベ楽器、フロアとしては奥に細長いスペースのワンフロアと、決して広くないのですが、品揃えは非常に充実しており、フェンダーやギブソンの定番品から、ヴァンザンドやSagoなどの通好みメーカーまで、実に幅広くラインナップしています。

 

また、他のお店と比べて、価格が安いことが多いのも特徴です。最近は各店舗とも、特価品をラインナップしていることが多いですが、ワタナベ楽器梅田店はそうした特化販売品が非常に多く、安くお買い物したいならまずはここ、といったイメージです。

 

店員さんも、島村楽器のような圧倒的な話しかけやすさがあるわけではありませんが、非常に親切で、そして知識も豊富。「このお店で買いたい」と思わせるような、不思議な説得力があると感じます。

 

他の楽器屋さんのように、近隣に他の商業施設があるわけではなく、あまり目立たないところではあるのですが、非常に素敵な楽器屋さんです。

 

まとめ

梅田エリアには、このような楽器屋さんがあることを、改めて整理してお知らせしました。

 

まとめると…

  • 数多くのギターを見たい人は、圧倒的な展示量のイシバシ楽器梅田店
  • 初心者の方や人見知りの方は、店員さんが話しかけやすい島村楽器梅田ロフト店
  • ESP系の楽器やピックアップ交換ならESPカスタムショップ
  • ヴィンテージ楽器を見たいなら三木楽器梅田店
  • ロケーションが微妙だけど実は穴場のワタナベ楽器梅田店

といったところかなあ…と思います。

 

どの楽器屋さんも強みと弱みがあるのが実情であり、私も上記のような観点で、お店を使い分けています。

 

それぞれのお店の個性をこうやって見比べてみるのも、面白いものですね。

【レビュー】Epiphone Tak Matsumoto DC Custom…あの「松本モデル」をエピフォンで。

本日は、EpiphoneからリリースされているB'zの松本孝弘モデルEpiphone Ltd. Tak Matsumoto DC Standardについてレビューしてみようと思います。

 

 

エピフォンの松本モデル

B'zの松本孝弘さんといえば、押しも押されぬ、我が国を代表するスーパーギタリスト。誰もが一度は耳にしたことのある、B'zの多くの楽曲を作曲しているなど、コンポーザーとしてもおなじみですし、ギタリストとしても、日本人で初めてギブソンとエンドース契約を締結するなど、その実力は内外から非常に高く評価されています。

 

そんなわけで、松本孝弘モデル…いわゆる「Tak Matsumotoシグネチャー」というギターは、ギブソンからリリースされているのですが、さすがは天下のギブソンということで、価格が非常に高く、新品で買おうとすると、100万円近くになってきます。

 

これでは普通のギターキッズが買えない…と、そこに登場したのが、エピフォンの松本モデル。

 

エピフォンといえば、かつては「エピフォン・カジノ」をはじめとした商品でおなじみの、独立したギターメーカーではありましたが、最近はGibsonの廉価版ブランドとしてのイメージの方が強いところではあります。

 

そのエピフォンが作った松本モデルということになれば、これはいわばギブソン直系なわけですので、当然に本家のスチューデントモデルとして理解できるわけなのです。

 

Tak Matsumotoモデルの基本的な仕様

さて、そんなエピフォンのTak Matsumotoモデルですが、基本的にはレスポールのダブルカッタウェイ仕様。いわゆる「DC」として親しまれており、商品名も正式には「Epiphone Tak Matsumoto DC Custom」といいます。

 

で、その「Epiphone Tak Matsumoto DC Custom」については、過去、カラーバリエーションと細部の仕様を変えながら、何度かリリースされておりまして、

  • 初代:レスポール・カスタム的なブラックの仕様
  • 2代目:上記と同様ながら色がゴールド
  • 3代目:上記と同様ながら色がアクアブルー(ただし実際は緑色の個体も多い)
  • 4代目:初代と同様のカラーリングだが指板がエボニー

といったような感じになっています。

 

とはいえ、上記いずれも、基本的な仕様はおおむね共通でして、ディープ・セット・ジョイントとダブルカッタウェイによるハイフレットの弾きやすさが目を引くものの、その他については、ボディのマホガニーをはじめとして、基本的には一般的なレスポールと概ね同等の仕様になっています。(3代目のアクアブルーについては、メイプルトップのマホガニーバックといったつくりになっていますね)

 

特筆すべきはピックアップ!バーストバッカーを搭載

そんな中、このギター最大の注目点は、ピックアップです。

 

一般的なレスポールと同様、このギターも2ハム仕様なわけですが、なんと搭載されているピックアップはギブソンのバーストバッカー

 

フロントにはGibson USA Burstbucker 2、リアには同じくBurstbucker 3が搭載されています。このバーストバッカー、ギブソンのP.A.Fを復刻したピックアップということで、普通に人気のあるピックアップなんですよね。

 

このギブソンのバーストバッカーは、一般的な廉価版レスポールに搭載されていることはありませんので、この1点だけとってみても、松本モデルにはその存在価値を見出すことができます。

 

サウンドは…廉価版とは思えぬ高級感!

さて、そのサウンドを聴いてみますと…。

 

基本的な個々のパーツがしっかりしているためか、かなり本格的なサウンドが鳴っていることが分かります。少なくとも、私の感覚で言うと、一般的なエピフォンのレスポールよりは数段上の感じです。このあたり、ギブソンのバーストバッカーが載っている部分が、かなりプラスに出ているのではないでしょうか。

 

ネックも、最近はやりの薄型ネックに慣れている人にとっては太く感じるかもしれませんが、個人的にはこれくらいの方が好印象。このネックの厚みがサウンドに効いている部分もあると思います。

 

ハードケースとギグバッグの両方付き!

このEpiphone Tak Matsumoto DC Custom、新品で購入すると、特典として、本人のサインが記された、ハードケースとギグバックの両方がついてきます。この価格帯のギターでハードケースがついてくることは珍しく、ファングッズとしての面を超えて、普通にありがたいと感じますね。

 

ギグバッグの方も、日常的に持ち歩くときにはこちらの方が便利なことも多いので、これらが両方着いてくるというのは、非常にすごいことだと思います。

 

このあたりも、お買い得感に大きく貢献してきますね。

 

弱点は作りの甘さ…

さて、そんなEpiphone Tak Matsumoto DC Customですが、価格は新品で概ね10万円前後で、3代目のアクアブルーのモデルについては、色が緑がかっているものについては6~7万円くらいの大幅値引きで販売されていることも多々ありました。

 

本家・Gibsonのものと比べると、相当なバーゲンプライスです。

 

大幅な価格低下を実現させた要因は、細部のパーツの違いなど、もろもろ理由はありますが、やはり一番大きいのは生産国。このエピフォンの松本モデルは、他のエピフォンギターと同様、中国で生産されています。

 

だから…といって良いかどうかは分かりませんが、個々のパーツの品質は高いものの、細部の作り・組み込みが甘いというか、雑になっている箇所が、どうしても散見されます。

 

特に電装系はサウンドにも影響するので要注意。気になるときは、信頼できるリペアショップで見てもらうのも一手でしょう。個々のパーツは良いので、細部を締めれば、一気にクオリティが大幅アップします。

 

まとめ

ここまで、エピフォンの松本モデルについて、さまざまな角度から見てきましたが、実はここに至るまでの間、本家ギブソンの松本モデルや、あるいは松本孝弘さんのギタープレイ等に関して触れることは、ほとんどありませんでした。

 

それはなぜかというと、このギターは、単に「松本モデル」で終わるものではなく、低価格でハイクオリティな一般向けギターとしての可能性に満ちあふれているから。

 

エピフォンのレスポール、決して悪いわけではないのですが、どうしても「廉価版」のイメージが強いです。そんな中、この松本モデルであれば、廉価版の価格でありながら、作りの甘さという弱点さえクリアできれば、堂々と第一線で使っていけるだけのポテンシャルを秘めています。

 

そして、このような意欲的なギターが廉価版で出る背景には、やはり松本孝弘さんというギタリストへの尊敬の念を、多くの人が有しているという点を抜きにしては語れないでしょう。

 

そういった意味においても、ギタリスト・松本孝弘さんは、本当に偉大だと思います。

 

そんな松本孝弘さんのこだわりがつまったシグネチャーモデル。ギターとしての使い勝手も抜群ですので、ぜひ多くの人に手にしていただければ、と願わずにはいられません。

【レビュー】フェルナンデス 布袋モデル(TE-95HT、TE-115HT)

今回のレビューは、既に生産が終了してしまっていますが、フェルナンデスの布袋モデルについて書いてみたいと思います。

 

 

ギタリスト・布袋寅泰への憧れ

布袋さんが酔っ払いながら描いたといわれる幾何学模様が彩る、テレキャスターシェイプのギター。

 

この形を見ただけでテンションが上がるギタリストの方、たくさんいるのではないでしょうか。かくいう私もその一人。私自身、ギターは布袋さんで覚えたクチなのです。

 

「LAST GIGS」のコピーを何度も何度も繰り返し、譜面上は終えるようになりつつも、「あの布袋さんのグルーヴ感、どうやったら出せるんだ?」という疑問を持ち続けたまま、今、こうやって大人になってしまいました。

 

とりわけ、LAST GIGSにおける「わがままジュリエット」のコピー練習は未だに続けています。深みのあるギターソロ、独特のバッキング、Bメロのカッティング…。譜面で見るとそれほど難しそうではないのですが、あのノリを出すのはなかなか難しいと、つくづく感じます。

 

市販の布袋モデルとは

さてさて、そんな布袋さんフリークからすれば外せないアイテムが、この布袋モデル。10万円前後で買える量販グレードだと、かつては「TE-95HT」、後期は「TE-115HT」という型番が振られていました。なお、この「95」「115」はそれぞれ定価を表していたものと推測されます。

 

基本スペックは、バスウッドボディにメイプルネックのローズウッド指板、22フレット仕様。ピックアップは、F.G.I TECHNOLOGYというフェルナンデス製のアクティブピックアップが2基載っております。

 

ただ、ホントに初期型の布袋モデルについては、ボディがアルダーだったものもあります。もしこれをお持ちの方、ホントにレアですので、ぜひ大事にしてくださいね。

 

布袋モデルという点を抜きにして、一般的なギターの目で見てみると、アクティブでノイズレス、エフェクターのノリも良く、非常に扱いやすいギターです。また、ネックは割と薄めで、弾きやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。

 

また、抱えてみると、非常に軽く、とにかくライブでの扱いやすさという点において、普通に優秀なギターであることがよく分かります。

 

布袋モデルの定番アレンジ・ピックアップのEMG-SA換装

さて、このギター、定番のアレンジがあります。それは、

 

ピックアップをEMG-SAに交換

 

です。

 

このギターは、価格を抑えるために、フェルナンデスが自ら開発したアクティブピックアップ「F.G.I TECHNOLOGY」が載っているわけですが、本人が使っている布袋モデルは、EMG-SAが搭載されています。

 

こちらに換装することで、比較的ローコストに布袋本人仕様に近いモデルを作り出すことが出来るというわけなのです。

 

 

聞き比べてみると、どちらかというとF.G.Iの方がハイが強く、EMG-SAの方は優等生的に扱いやすいサウンドになっている印象ですね。

 

まとめ

このギター、とにかく布袋さんのイメージが強すぎて、BOOWYやCOMPLEX、あるいは布袋さんソロのときにしか使えないようなイメージもありますが、ギターとしては非常に使いやすいです。

 

許されるなら、試しに一度、ライブに持ち出してみても、面白いかもしれません。オーディエンスの方が「えっ、そのギターで布袋さん以外をやるの!?」となるような、意外な反応が楽しめそうですね。

 

このギター、今や新品はなく、買うなら中古になりますが、もし状態の良い中古を見つけたら、ぜひぜひ早めに、お買い求めくださいね。

【コラム】音楽イベントの審査に通るコツ、通らない理由

実は、地域の音楽イベントの運営に携わったことがあります。

 

そのとき、面白くもあり、そして悩ましくもあったのが、「どのバンドを出場するかを審査・選考する」という手続き。

 

自分自身も、アマチュアプレイヤーとしての活動をしていたので、「自分より上手なバンド・ミュージシャンを、自分なんかが審査していいものか」とすごく悩みましたが、立場上、そこは割り切って対応することにしました。

 

そうして、自分なりに真剣に審査に向き合う中で、いくつか気づいた、バンド選定のポイント。これらは、出場するバンド・ミュージシャンの立場に立ってみると「審査を突破するコツ」でもあると思うので、少しでも参考になればということで、ここに書いてみようと思います。

 

 

実力は大事だけど一定水準を超えていればOK

もちろん、運営者側の立場としては、音楽イベントを成功させるために一番重要だと考えているのが「良いバンドに出場いただくこと」。ですので、バンドの実力が一番大事であることは言うまでもありません

 

ただし、ここに言う「実力」の定義はなかなか難しいのですが、運営の立場からしてみると、「お客さまにきちんと聞いていただける」だけの一定の完成度に達していれば、そこから先は「+α」でしかないように感じるのも事実

 

つまり、実力がどんなに高くても、他にマイナス要素がいくつかあったり、あるいはその実力が運営に伝わらないようなエントリーの仕方をしていると、意外と実力派バンドでも落ちたりすることがあります。

 

音源は運営サイドが希望する形での提出を

出場バンドを審査する際、関係者が一堂に会して候補バンドの音源を聞きながら検討を重ねるわけですが、この音源を入れ替える作業が、実は結構手間だったりします。

 

私が携わったイベントでは、音源は原則としてYouTubeに掲載していただく形としつつ、それが困難な場合はCD提出も可という形にしていました。

 

なぜYouTubeへの掲載を原則化したかというと、それは審査室においてパソコンで音源を鳴らしていたため。

余計な周辺機器を繋ぐことなく、ネット環境さえあれば簡単に音源を切り替えていくことのできるYouTubeは、作業効率を考慮する上では当然の選択でした。

 

ただ、たとえば年配の出場者などで「YouTubeへの音源の上げ方が分からない」という方もいらっしゃり、そういった方の思いを入口から閉ざしてしまうのも不適切と考えたので、CD提出などの道も残していたのですが、やはり現実問題として、事務的には面倒さを感じたのも事実。

 

てことは…不利に働く可能性も、否定はできないということなのです。

 

なお、逆にCDで審査しきる体制を確立しており、Webでの音源提出を認めていないパターンもあると思います。この場合は逆に、しっかりCDを作り込んで提出しないといけません。

 

いずれにせよ、募集要項などから、運営の審査体制を想定し、できるだけ運営の手間にならないように音源を提出すると、少しだけ有利に働く…あるいは、不利になる事態を回避できるのではないかと思うわけです。

 

公序良俗に反するパフォーマンスは危険!

地域の音楽イベントは、「音楽を通じた地域の活性化」という、言うなれば非常に健全な理念のもとに運営されていることが一般的です。

 

そして、その健全さを裏付けるかのように、公的機関からの後援を受けていたり、あるいは場合によっては補助金の給付やボランティアの動員などを受けていたりすることもあります。

 

ですので、こういったイベントでは、公序良俗に反するパフォーマンスは御法度。たとえば全裸になる、ものを壊す、過激・わいせつな言動をするおそれがあるとみなされたバンドは、たとえどんなに実力が高くても落とされてしまうでしょう。

 

歌詞や曲名にも留意を

歌詞や曲のタイトルが過激・ひわいなもの…あるいはそこまでいかなくとも、性的な物事を想起させるような言葉が入っていると、審査は相当不利になります。

 

一般論として「芸術性はわいせつ姓を低減させる場合がある」と言われていますが、特に公的なイベントの場合、たとえば「こどもがそれを見て大丈夫か」という視点で審査されますので、この手の表現に対するハードルはかなり高いでしょう。

 

また、右・左を問わず、政治的な主張を盛り込んだ歌詞を歌うことや、宗教に関することを歌うのも、主催者側にはあまりよく思われない可能性が高いです。

 

特に公的機関が後援を出している場合、その条件として「政治的中立性」が掲げられているのが一般的ですので、少しでもリスクがあると感じられる場合、出場をご遠慮いただく方向で検討するのは、「無事にイベントを成功させたい」と考える場合、ごく自然な行動パターンだと思います。

 

なお、これはあくまで地域のイベントに特化した議論であり、こうした表現が許される…あるいは積極的に評価される場が存在することも事実です。

 

要は「場の雰囲気を読む」ことが大事だということですね。

 

地域のイベントでハードロック~メタルは不利

一般に、ハードロック~メタル系バンドというのは、プレイヤーに高度な演奏スキルが求められるため、実力面においては十分な水準に達していることが多いです。

 

ただし、地域の音楽イベントにおいては、これらの音楽に必須である「大音量」が近隣への配慮の観点から使えなかったり、低音を強調したサウンドが苦手だというお客さんが多かったりするなど、必ずしも「万人受け」しないジャンルであるのも事実。

 

ですので、「最大公約数」を求めないといけない地域の音楽イベントでは、正直、不利に働きます。

 

とはいえ、PA面や周辺への配慮ができている音楽イベントももちろんあり、そういった場では、ハードロック~メタルも、しっかりお客さんに聞いていただけます。

このあたりは、あくまで一般論として聞いていただければいいと思います。

 

カラオケスタイルのソロシンガーは圧倒的不利!

最近、ライブハウスでも割と見かける、ソロシンガースタイル。ソロシンガーというと聞こえはいいですが、カラオケ音源をバックに歌うタイプのシンガーさんは、はっきり言うと、非常に不利です。

 

というのも、音楽イベントのスタッフというのは、得てして自分自身が何らかのプレイヤーであることが多く(かくいう私もその一人)、生演奏のグルーヴ感にこだわりがある人が多いもの。

 

ですので、カラオケをバックに歌を歌うという行為のみをもってライブを行うことに、はっきり言って抵抗があるのです。

 

実際、私が携わったイベントにおいて、CD音源を聞く限りにおいて圧倒的歌唱力を有していながらも、当日の演奏がカラオケになるというシンガーさんにつきましては、残念ながら、全会一致で落選通知を発出いたしました。

 

シンガーさんにとっては厳しい現実かもしれませんが、それだけ、音楽イベントにおける生演奏には、こだわりがあるのが事実だと思います。

 

なお、この点は、1本でも生演奏楽器があると、大幅に抵抗感が緩和されますので、ソロシンガー系の人は、ぜひご検討ください。

 

アコギ弾き語りは好印象だが競争率が高い

この手のイベントに応募してくることが多いのが、「アコースティックギターの弾き語りスタイル」。演奏面も歌唱力面も抜群の実力者が揃うことも多々あり、安定感があります。

 

ただし、このアコギ弾き語りは、どうしても音楽的なバリエーションが狭くなり、この系統のミュージシャンを多数出場させると、全体的な雰囲気が単調になってしまうという弱点があります。

 

私が携わったイベントにおいても、応募の約2/3がアコギ弾き語り系に集中したことがありました。皆さん、非常に上手だったのですが、あまりにもアコギ弾き語りばかりになってしまうと、やはり飽きがきてしまうので、残念ながら、実力とは違う観点から、何名かのミュージシャンの方に落選通知を出さざるを得ませんでした。

 

カホンがいるバンドは訴求力が高い!

地域のイベント…とりわけ、商店街の一角で合法的に行うストリートライブなどの場合、運営の便宜上、ステージへのドラム設置が省略されることが多いです。

 

このようなイベントが多く存在することが、アコギ弾き語り系のミュージシャンを増産している要素があるのかもしれませんが、一方で、リズム系の楽器がいない音楽は、やはり前述のように単調になってしまいます。

 

そういった、ドラム不在のイベントにおいて強力な味方になってくれるのが、カホンの存在。ロック系に生きていると知らないことも多いこの楽器、詳細は改めて記事を書こうと思いますが、うまく使うとドラム的に鳴らすことのできるパーカッション楽器です。

 

これがあると、アコースティック弾き語り系の音楽にも、かなりの華を添えることができます。ここにベースを入れれば、ちょっとしたポップスバンドも組めてしまいますね。

 

この編成なら、PA的にもコントロールしやすく、非常に好印象です。

 

まとめ…とにかく場の空気に合わせたエントリーを 

以上、自分の経験に基づいて、出場バンド・ミュージシャンの審査を行うときに気にかけていた項目を、主にネガティブ面を中心に記載してみました。

 

おおむね、公的な音楽イベントでは一般論かな、と思いますが、それゆえに少し息苦しさを感じた方もいらっしゃるかもしれません。

 

もちろんこれは、一定公的なイベントであるがゆえに生じるレギュレーションであることが多いので、そうでないイベントであれば、もっと緩やかに、自由に表現を楽しむことができます。

 

結局、中盤でも書きましたが、この手の話の時に大事なのは「場の空気を読む」こと。あるいは「TPOをわきまえる」ことにあるのかもしれません。

 

少しでも多くの人に自分たちの音楽を聴いてもらうためには、たくさんのイベントに出場することが近道の1つ。

 

少しでも、これを参考に、さまざまなイベントにエントリーをしていただければ嬉しいです。

【レビュー】BOSS ME-80 初心者は「学び」に、上級者は「実戦」に。

本日は、BOSSのマルチエフェクター、「ME-80」をご紹介しようと思います。

 

 

MEシリーズの最上級モデル

エフェクター界の王者とも言って良い、BOSS。もちろん、マルチエフェクターにおいても定評があります。

 

BOSSのマルチエフェクターというと、どちらかというと上級者向けとされている「GTシリーズ」と、初心者~中級者くらいに向けた「MEシリーズ」の2つのラインナップがあります。

 

今回紹介するのは、そのMEシリーズの中で上位に位置する「ME-80」というモデルです。

 

マルチエフェクターというと、一般的には音作りを「パッチ」で管理する形をとるものが多いです。慣れてしまえば非常に便利なのですが、コンパクトエフェクターのように、「つまみの位置」で直感的に設定を把握することができないので、特に初心者の方を中心に、分かりにくいところがあると思います。

 

この点、ZOOMのG3シリーズは「コンパクトエフェクターのように」というのを売りにしていて、非常に分かりやすくはなっているのですが、それでも1つのつまみに複数の役割を担わせて、それを液晶画面を見ながら操作していくという手法になりますので、「直感的」とまでは言いにくい。

 

「コンパクトエフェクターをたくさん並べたボード」と理解する

その点、このME-80はどうかというと、まず筐体を見ると、ところ狭しと並んでいるつまみ類。一瞬、「なんか難しそうだなあ…」と思うかもしれませんが、これが違うんです。

 

これらは、要するに「たくさん並べたコンパクトエフェクター」だと思ってしまえばいいんです。

 

すると、たくさんあるつまみ類も、自ずと「プリアンプ(PREAMP)」、「歪み(OD/DS)」など、役割ごとに整理して理解できるようになります。そして、使わないエフェクターのことは忘れてしまえばいい。

 

で、これらのオン・オフを足下にある8個のスイッチで切り替えてやる、というような使い方をすると、まるで「たくさんのコンパクトエフェクターを1台で済ませる」というような使い方ができてしまうのです。

 

 

初心者は「エフェクターの役割」を学ぶ

これ、たとえばギター初心者が、どのようなエフェクターがどのような効果を持つかがよく分からないときに、お金をかけずに、たくさんのコンパクトエフェクターの効果をひととおり試せる、というようなメリットがあります。

 

たとえば、コンプのような、初心者にはその効果が分かりにくいものや、トレモロのように「面白いけど買うほどではない」というようなエフェクターについては、まず、こういう使い勝手の良いマルチで使い方を覚えるのがいいと思います。

 

よく、初心者の方がエフェクターを買うときに、「最初はマルチかコンパクトか」というのを悩むことがありますが、その結論を出すためのアイテムとして、「マルチとコンパクトのいいとこどり」をした、こいつが役に立つ、というわけなのです。

 

もちろん、そうした「初心者向け」の要素を持ちつつも、音はしっかり本格的なので、スタジオ練習やライブでも十二分に使えるクオリティを維持しています。このあたりは、さすがBOSSですよね。歪み系は、良くも悪くもBOSSの音なので、賛否両論が出そうですが、空間系やクリーントーンは安定のハイクオリティ。

 

もし弱点があるとすれば、このエフェクターは、他モデルのようにディスプレイ表示が充実しているわけではないので、パッチ管理は不可能ではないとはいえ、やはり苦手な部類に属します。

 

やはり、コンパクトを同時に使う、という使い方をした方が、商品コンセプトには合う感じですね。

 

初心者の「学び」として使うには、これ以上ない、最高の商品だと思います。

 

上級者は直感的に触れる点を強みに

また、上級者の方にとっては、「エフェクターの設定を詰めることに時間をかけるより、練習やライブに時間をかけたい」という、生粋の「ギターを弾くのが好きな人」にもオススメです。直感的に触れるこのマルチエフェクターは、ライブ直前の微調整もやりやすいので、実は意外と実戦的なモデルだったりもするんです。

 

初心者は「学び」に、上級者は「実戦」に。ME-80、なかなか、使えますよ。

【レビュー】Fernandes LD-85KK Love Driver…昔のラルク・kenモデル。

本日は、昔のアーティストモデルについてご紹介しようと思います。

 

Fernandes(フェルナンデス)から、かつてリリースされていた、L'Arc-en-Ciel(ラルク・アン・シエル)、kenモデルのギター、LD-85KK Love Driverです。

 

 

ラルクのギタリスト・kenといえば…

ラルクといえば、言わずと知れたスーパーバンドですね。1990年代後半のバンドブーム時代、圧倒的な実力とセンスある楽曲で当時の音楽シーンを席巻し、今も実力派バンドとして、カリスマ的な高い評価を得ています。

 

そんなラルクのギタリスト・kenといえば、ストラトを中心に使っており、開放弦を巧みに活かしたアルペジオや、独特のコードワーク、そして何より、「ラルクらしさ」ともいえる、その作曲センスに定評があります。

 

そんなラルクのkenモデルは、現在はフェンダーからリリースがされているわけなのですが、今回紹介するのは、CDセールスベースで全盛期であった1998年ごろにリリースされていた、この「LD-85KKです。

 

まさにちょうど、「HONEY」「花葬」「浸食~Lose Control」などがリリースされていたころですね。

 

このころのkenは、フェルナンデスとエンドース契約を結んでおり、フェルナンデス製のギターでライブに臨む姿がおなじみでした。

 

アルダーボディのストラトタイプ

で、このLD-85KKは、まずギターとしてのスペックを見ていくと、ストラトシェイプで、アルダーボディのメイプル1ピースネック

 

フェルナンデス製ですので「ストラトキャスター」というわけにはいきませんが、要は一般的なストラト、という形で理解すると良いのではないかと思います。

 

ちなみに、ヘッド部分は、いわゆる「ラージヘッド」ですね。このあたり、現行のフェンダーにおけるkenモデルでも踏襲されているので、彼のストラトへのこだわりと考えることができそうです。

 

このギター、カラーリングに特徴があり、ラメの入ったピンクです。といっても、リリースされてから20年近く経つギターですので、現在は経年変化の中で、ピンクというよりは、ややくすんだ紫みたいになっているものも多いのではないでしょうか。

 

また、12フレットのところに、ねこのインレイが埋め込まれているのも、デザインの特徴でしょう。

 

フロントPUをオンにできるストラト

さてさて、サウンド面なのですが、基本的にはアルダーボディのストラトでして、割と落ち着いた、kenの言葉を借りれば「カラン」とした音が鳴ります。

 

基本的には、日本メーカーがしっかり作った、ポテンシャルの高いギターですので、アーティストモデルということを気にせずに、しっかり使えるストラトになっていると思います。

 

サウンドの色を作り出すピックアップは、フェルナンデス自社製の「VS-1」というものが搭載されています。ヴィンテージトーンを狙ったという、これはこれで良いのですが、たとえばフェンダーカスタムショップのピックアップに換装するなどすると、よりギター本体の素質の高さが引き出せるような印象ですね。

 

で、このギターの、一般的なストラトとの違いが、フロントピックアップを常時オンに出来るスイッチの存在。センタートーンのノブがこのスイッチを兼ねていて、これを使うと、フロントを常時オンにできます。

 

これにより、一般的なストラトではできない「フロント+リア」ができるようになるんですね。普通のハーフトーンとはまた異なるこのニュアンス、非常に面白くて、特にクリーン~クランチくらいのときに、その威力を発揮しそうな印象です。 

kenファンにも、ストラト愛好家にもオススメ

とまあ、このように、少し変わったストラトとしても、非常に興味深い、このLD-85KK。

 

当時は、型番のとおり、8万5,000円くらいの価格。今では中古市場で探すしかありませんが、比較的お値頃な価格に落ち着いているようです。

 

ファンの方にはコレクターアイテムとして、ストラト愛好家にとっては特徴あるストラトとして。

 

そして、両方を満たす方にとっては、マストバイのアイテムとして、使って頂けるのではないでしょうか。

【レビュー】Sago Ove サーモウッドボディの現代版ジャズベース。

本日は、兵庫県尼崎市のギター工房・Sagoが作っている、Oveについてレビューしようと思います。

 

 

Sagoといえば…有名アーティスト

Sagoといえば、スピッツやポルノグラフィティ、最近では和楽器バンドやキュウソネコカミなど、さまざまなミュージシャンに使われている、気鋭の日本メーカーです。

sago-nmg.com

 

トラディショナルなデザインの楽器から、現代的・個性的な楽器までラインナップは幅広く、また創業者である高山代表のアイデアやバイタリティもあって、斬新な取組も多々なされている、非常に面白いギター工房だと思います。

 

サーモウッドボディの軽さが光る!

そんなSagoの売りの一つが、「サーモウッド」。木材を無酸素の状態で200度の高温処理し、乾燥させることで、人工的に経年変化を与えるというもの。これにより、ヴィンテージに近いニュアンスを生み出したり、アコースティックな木の鳴りなどを生み出すことが出来る、というわけなのです。

 

今回紹介する、このOveでは、ボディにサーモウッド処理したアルダーを使用しています。

 

その結果、どうなっているかというと…とにかく、軽い!

 

個体差があるにせよ、4弦モデルだと4kgを下回るのが通常で、ヘタしたらギターより軽いくらいだったりします。基本的にはジャズベースに近いシェイプを持っているこのベースが、ギターより軽い…。これは、衝撃的なことです。

 

なお、ネックはメイプルで、指板はローズウッドとメイプルを選択することができます。市販されているものはローズウッドが多い印象でしょうか。

 

ちなみに、4弦モデルが「Ove4」、5弦モデルが「Ove5」といいます。どちらも、基本的な設計はほぼ同じです。

 

サウンド…現代的なロックにも、ヴィンテージサウンドにも。

さて、サウンド面、どうでしょうか。

 

このベース、アクティブ・パッシブが切り替え可能なベースなのですが、基本的な設計はジャズベースに近く、どちらのときも、基本的なサウンドは、ジャズベースをイメージするといいのかな、と思います。

 

アクティブ・パッシブの切り替えは、ボリュームノブを引っ張ることで行います。引っ張っているときはパッシブ、押し込んでいるときはアクティブ、です。

 

アクティブで弾いているときは、非常にパワフルで、現代的なジャズベース。一方で、パッシブで弾いているときには、上品で扱いやすい、ヴィンテージ系の音色を出すこともできる、そんな印象です。

 

弦高もやや低めで、21フレットあるため、テクニカルなプレイも非常にやりやすく、ヴィンテージ系の音を出すことができるのに、楽器としての使い勝手は今風という、とっても便利な、憎いヤツ。

 

ピックアップは、Sagoのジャズベース系では標準となっている「L(x) JB4」が搭載されています。この「L(x)」シリーズのピックアップ、ローノイズで素直な音が鳴り、リプレイスメントピックアップとしても高い評価を受けています。細部にわたり、Sagoの技術力が活かされていますね。

 

少し高いけど…とにかく最高のベース

とにかく、楽器としての素養が非常に高く、どんなジャンルにも対応できる裾野の広さを持っている上に、使い勝手も最高という、メチャクチャ素晴らしいベースです。

 

ジャズベースを基本としつつも、さまざまなところを、Sagoのアレンジで使いやすくしたこのベース…。一度この便利さを知ってしまうと、もう、ヴィンテージ系の楽器には戻れない、それくらいの使い勝手の良さがあります。

 

あえて弱点があるとすれば…価格ですね。国産のハンドメイドだけに仕方がないのですが、標準的な仕様のものだと、30万円前後くらいはしてきます。

 

とはいえ、それだけの価値があるのは間違いない楽器ですし、国産ハンドメイドの中で見ると、まだ良心的な価格設定です。

 

楽器屋さんで見かけたら、ぜひぜひ、弾いてみて下さい。Sagoの技術力に心奪われること、間違い無しだと思います。