ギターやベースを抱えて、スタジオやライブハウスへ向かう道のり。
本来、非常に胸が高鳴る時間のはずなのですが、どうしても荷物の重さが気になって、なかなかテンションが上がりきらない…という方も多いのではないでしょうか。
今回は、主にアマチュアギタリスト・ベーシストの方を対象に、交通手段と持ち運ぶ機材の関係性について整理してみようと思います。
- ライブやスタジオに持ち運ぶ機材を改めて整理したい
- 車があるときの機材の取捨選択について考えたい
- 電車移動のときの機材の取捨選択について考えたい
- 持ち運びやすい機材のオススメを知りたい

もくじ
持ち運ぶ機材はこれだけある!
スタジオやライブハウスに足繁く通っている方にとっては、今さらな議論かもしれませんが、改めて、持ち運ぶ機材について、さっと見ておきましょう。
ギター・ベース&ケース
まずは、楽器。これは言うまでもありませんよね。
ギターやベースについては、ハードケース、ギグバッグ、ソフトケースあたりに収納して持ち運んでいるかと思います。
このうち、高級楽器を買われた方は、おそらくセットでハードケースがついていたかと思います。楽器の保護という観点では非常に有効そうに見えますが、このハードケース、収納力が低いという致命的な弱点があります。楽器本体とごく小さな小物をしまったらおしまい、くらいで終わるのが一般的で、正直、日常的な楽器の運搬には、あまりオススメできません。
追加的な出費になってしまいますが、楽器の保護と高い収納力を両立したギグバッグの導入を検討した方が良いでしょう。
シールド・ワイヤレス
これがないと、ギターやベースをアンプにつなげませんものね。逆に言うと、楽器とシールドがあれば、とりあえず音は出せるようになります。忘れないようにしたいところですが、万一忘れても、スタジオやライブハウスで借りられることも多いです。
なお、ワイヤレスを導入されている方は、そちらで代替できますが、バッテリーには要注意!
余談ですが、私はそこそこ大きめのライブ当日、トランスミッターの電池が切れていて、ステージ上でメチャクチャあせったことがありました。予備のシールドがあったので音を出すことはできたものの、「ワイヤレスでこんなパフォーマンスをしよっと」と事前に考えていたことが一切できないことにがっかりし、当日のパフォーマンス全体に悪影響が…。
私みたいにならないよう、ワイヤレスを使用される方は、電池を常備しておきましょう。
ちなみに、最近流行りの、MicroUSBで充電するタイプのワイヤレスは、ケータイのモバイルバッテリーで充電できたりします。このあたりのバックアップ体制も、準備において非常に重要ですが、これらもまた、スタジオ・ライブハウスへの荷物を増やす要因になり、悩ましいところです。



エフェクター
ギタリストにとってはほとんどの場合必須、ベーシストの方でも最近は使用が一般的になってきたエフェクター。
エフェクターの種類や数、また組み方についてはさまざまな個性がありますが、エフェクトボードをしっかり作り込んでいると、これがまた結構な荷物になります。また、一般的なエフェクトボードは、持ち手しかついていなかったりするので、確実に片方の腕をこれにとられてしまいます。
なお、チューナーもエフェクターの中で処理するのが一般的でしょう。最近はエレキ系でもクリップチューナーを使う方が増えてきたようですが、やはりバンドサウンドを鳴らしている中でのチューニングの安定性は、ペダル型に一日の長があります。視認性もペダル型の方が有利ですしね。
アンプ
あまりアマチュアの方では多くないかもしれませんが、自前のアンプヘッドやコンボアンプを持ち運ばれる方もいらっしゃいます。
このあたり、相当大がかりな荷物になりますので、台車やキャスター付きケースなどで運搬することになるでしょう。
特に真空管のアンプヘッドやコンボアンプは、相当な重さです。サウンドへのこだわりがあるからこそ…の判断なのだとは思いますが、運搬で余計な消耗をしたくないなら、エフェクターやプリアンプなどでの音作りも十分に検討した方が良いかもしれません。
その他
楽譜や音源のCD、音源を録音される方はハンディレコーダーやビデオカメラ、またライブの場合、衣装を持ち込むような事例も想定されるところです。あるいは、替えの弦などを持ち歩いている方もいらっしゃるでしょうか。
これらは、文字どおり「小物」であれば、ギグバックのポケットやエフェクトボードのすき間などに入れておくこともできます。特に、最近のギグバッグは、収納力が非常に高く、エフェクターが少なければ、これだけで対応できてしまうことも多々あります。
とはいえ、さすがに衣装等ともなってくると、楽器と一緒に…というような運び方は難しいでしょうから、別のバッグを用意して対応、ということになりそうです。
自動車で移動できるとき…フルスペック装備で行こう!
まず、自動車で目的地のスタジオやライブハウスまで移動できるパターン。
この場合は、深く考える必要はなさそうですね。ギター・ベースはもちろんのこと、エフェクトボードやアンプも車に積んで、最寄りの駐車場に止めれば、あとはスタジオ等まで機材を運搬するだけ。
メンバー送迎時は機材スペースの確保に気をつけよう
ただし、車がある方は、得てして他のメンバーの送迎役を担いがちですが、車によっては、複数名メンバー+フルセットの機材が乗り切らず、お迎え場所で気まずい空気になったりすることもあります。
ですので、
- 人間はもちろん定員1名としてカウント
- ギター・ベースは1本につき定員1名カウント
- その他機材で定員1名カウント
くらいのイメージで、車内スペースを計算しておくくらいでちょうどいいかもしれません。荷室に重ねれば…という気もしますが、大事な楽器を他の楽器の下敷きにされることに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょうし。
こう考えると、たとえばセレナやノア・ヴォクシーなどのミニバンであっても、バンドメンバー4人+機材を運ぶのがギリギリ、くらいの計算になるのではないでしょうか。ですので、セダンやコンパクトカーなどでは、おそらく2~3人くらいが適正人数。
また、1人で移動する場合でも、スポーツカー…特にロードスターやコペンのようなオープンカーだと、おそらくまともに荷物は載らないので注意しましょう。まあ、オーナーの方であればよくご存じかとは思いますが…。

電車で移動する場合…省スペースなマルチエフェクターを検討!
次に、電車で移動する場合。

この場合、仮にフル装備をしていると、駅までの道と駅からスタジオ・ライブハウスまでの道を、重い荷物を抱えて歩かなければならず、演奏前にスタミナをガリガリと削られていきます。特に真夏は非常につらいです。
もちろん、「重い荷物を抱えてフルスペックで臨むことが自分の美学」という確固たるポリシーをお持ちの方に対して、それを止めることはしませんが、「少しでも会的に目的地へ到着し、演奏時までスタミナを温存しておきたい」という方も多いのではないでしょうか。
そういう方にオススメなのが、ギグバック等にすっぽり収まるサイズの、省スペースなマルチエフェクター。たとえばBOSSのGT-1、ZOOMのG3nや、最近だと同じくZOOMのG1 FOURなどがあります。


エフェクトボードをこういったマルチで代替することができれば、少なくともこれまでエフェクトボードでふさがっていた片方の手が空きますので、移動は相当に楽になりますし、「スタジオに着いた時点で手がしびれて…」といった悲しい事態も回避することが可能。
これらの省スペースなマルチエフェクター、一昔前はサウンド面に不満を感じる向きもあったように思いますが、最近のものは、クオリティの進化が著しく、設定さえしっかり追い込んでおけば、十分本格的なサウンドを作り出すことができます。
特にGOSSのGT-1は電池駆動も含めて万能!
とりわけ、上で写真を紹介したBOSSのGT-1については、GT-100譲りの高品質サウンドを、これだけの小さな筐体で実現できるというスグレモノだということもあって、ライブでも見かける機会が非常に増えました。
かくいう私自身も一度、小さな地域のイベントでギターを弾くときに、このGT-1を活用したことがあります。小ささもさることながら、電源の確保が難しい屋外でのイベントだったので、電池駆動の面にも助けられました。
こうした省スペースマルチ、常用するまではいかなくとも、せめて重い荷物を持ち運ぶのがおっくうな局面や、たくさんの機材を広げることが困難なステージなど、この機材のメリットが最大限に活かせる局面では、必要に応じて、うまく活用してみてはいかがでしょうか。
【おわりに】機材にこだわるか、快適な移動をとるか…
このように、車の移動パターンと、電車の移動パターンの両者を比較しながら、機材の運搬における留意事項について概観してみました。
もちろん、自分が持ちうる最強の機材を持ち運ぶことができるのがベストなのは言うまでもありませんが、それをどのように快適に運搬するかというのは、特にアマチュアミュージシャンの方の場合、非常に悩ましいです。
今回は、電車で移動する場合に、思い切って機材を省スペース型のマルチエフェクターに代替する手法を提案させていただいております。こうすることで、快適な移動を確保し、機材の運搬に心身をすり減らすことなく、自分自身がベストパフォーマンスを発揮しやすい環境を作り出せる、ってわけなのです。
機材をベストにするか、自身のコンディションをベストにするか…電車移動の局面は、なかなか悩ましいところではありますが、ぜひ、こういった視点を、参考にしていただければと思います。
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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