ギターかベースを始めたいけど、そもそも違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそのような方に向け、ギターとベースの違いやそれぞれの特徴について解説します。
専門知識が無くてもわかる内容ですので、お気軽にお読みください。
- ギターとベースの違いを知りたい人
- ギターとベース、役割の違いを知りたい人
- ギターとベースどちらの難易度が高いか知りたい人
もくじ
ギターとベースの違いとは?徹底比較
はじめに、ギターとベースの主な違いについて解説します。
まずは見た目と音の違いがわかるようになれば、楽器選びがだいぶラクになります。
ギターとベース見た目の違い
ギターとベースの見た目の違いは、「弦の数」と「ペグの数」です。
この2点さえ押さえておけば、見間違えることはほぼ無くなるでしょう。
ギターとベース音の違い
ギターとベースの音の違いを、「弾いてみた」動画で聴き比べてみましょう。
上の動画がギター、下の動画がベースで、どちらも人気アニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマ「KICK BACK」を演奏しています。
チェンソーマン OP – 「KICK BACK」 / Guitar Cover
CHAINSAW MAN: チェンソーマン OP / ベース弾いてみた -『KICK BACK』by Kenshi Yonezu (米津玄師) bass cover
ギターとベース違い一覧
ギターとベースの主な違いを表にまとめました。
最初は違いを覚えるだけで一苦労かもしれませんが、慣れれば一瞬で見分けられるようになります。
違い | ギター | ベース |
弦の数 | 6本 | 4本 |
弦の太さ | 細い | 太い |
音 | 高い | 低い |
大きさ | 小さい | 大きい |
重さ | 軽い | 重い |
難度 | 低~高 (ジャンルや曲により様々) | 低~高 (ジャンルや曲により様々) |
種類 | エレキ アコースティック(クラシック) アコースティック(フォーク) | エレキ エレキ(アップライト) アコースティック コントラバス(通称:ウッドベース) |
ギターの特徴

ギターの構造
ギターの弦は一般的に6本で、弦を巻くペグの数も6つです。
弦は全体的に細いため、最初のうちは指先に食い込んで痛くなることもありますが、慣れてくれば気にならなくなるでしょう。
ギターの全長はおよそ1m、重さは3kg前後で、ベースと比べると全体的に小さめの作りになっています。
指版上にあるフレット数はほとんどのモデルで21,22、多いもので24フレットあります。
ギターの音
ギターはベースに比べると「高めの音」で、一番低い音から一番高い音まで約4オクターブ(ドレミファソラシド×4)の音を出せます。
ボーカルの伴奏にフィットする音域で、バンド演奏だけでなく弾き語りにも適しています。
比較的聞き取りやすい音なので、ヘッドフォン・イヤホン・ステージのいずれでも自然に耳に入ってくるのが特徴です。
また、エレキギターの場合「エフェクター」という装置をつなぐと、サウンドを無限に変化させられます。
ギターの役割
コード(和音)弾きでボーカルの伴奏をしたり、単音でソロやメロディを弾いたりと多彩な役割が魅力です。
初心者のうちはコードを押さえるのが難しく、Fのコードが最初の難関といわれています。
演奏方法はカッティングやアルペジオ、パワーコードなど非常に幅広く、サウンドに華やかさを加えられる楽器です。
ベースの特徴

ここから、ベースの特徴について解説します。
ベースの構造
ベースの弦は一般的に4本で、弦を巻くペグの数も4つです。
弦は全体的に太く、最初は押さえるのに力が必要になるため、細めのものを選ぶとよいかもしれません。
ベースの全長はおよそ1.1m、重さは4kg前後で、ギターと比べると全体的に大きめの作りになっています。
指版上にあるフレット数はフェンダー系だと20、それ以外だと21か22が多く、24,36フレットのモデルもあります。
ベースの音
ベースはギターに比べると「低めの音」で、一番低い音から一番高い音まで約3オクターブ(ドレミファソラシド×3)の音を出せます。
一番低い音はギターより1オクターブ低く、イヤホンなどでは聴きとりづらいことがありますが、ステージ演奏では体全体で音圧を感じることができます。
エレキギターに比べ種類は少ないのですが、「エフェクター」という装置をつなぐと、サウンドを変化させることができます。
ベースの役割
「ベースライン」と呼ばれる単音のフレーズが多く、ドラムと共にリズム隊として縁の下の力持ち的な役割を担います。
一見地味ですがリズムと曲の進行をリードするポジションであるため、プロデューサーとして活躍するベーシストが多いのも特徴です。
また、ロックやポップスではスラップ奏法という弾き方で、曲に大きなうねりを生み出せるのも大きな魅力です。
ギターの有名ブランド一覧

ここでは、初心者におすすめの有名ギターブランドを3つご紹介します。
フェンダー Made in Japan
「フェンダーMade in Japan」はその名の通り、米国フェンダー社から正式ライセンスを受けた日本のブランドです。
日本ならではの丁寧な作りとリーズナブルな価格が大きな魅力で、コストパフォーマンスに優れています。
トラディショナルなものからアーティストモデルまで幅広いラインナップで、多くのギタリストの支持を得ています。
フェンダーの代表モデルである「ストラトキャスター」は歯切れのよいサウンドが魅力で、カッティングからリズムまで多彩な演奏を楽しめます。
エピフォン
「エピフォン(Epiphone)」は、米国ギブソン社のセカンドブランド(廉価版)で、初心者向けのモデルを数多く発売しています。
本家ギブソンのギターの多くは20万円以上と非常に高価ですが、エピフォンはギブソン公認のコピーブランドとして大幅なコストダウンに成功しています。
また、コピーモデルだけでなくオリジナルモデルも豊富で、国内外でエピフォンを愛用しているプロミュージシャンが多数存在します。
エピフォンの人気モデルである「レスポールタイプ」は太くて厚みのあるサウンドが魅力で、鳴きのギターソロや激しいディストーションサウンドを楽しむことができます。
フェルナンデス
「フェルナンデス(Fernandes)」は日本の老舗楽器ブランドで、初心者向けのコストパフォーマンスに優れたモデルが多数発売されています。
特にフェンダー系オリジナルモデルに力を入れており、ストラトキャスターやテレキャスターを独自に改良したものが高い評価を受けています。
価格帯も5万円前後~数十万円と幅広いラインナップで、初心者からプロミュージシャンまであらゆるニーズに対応しています。
フェルナンデス「TEJ」シリーズは、フェンダーテレキャスタータイプのモデルで、どんなジャンルの曲にも対応できる人気モデルです。
有名なギタリスト
国内外の有名ギタリスト4名をご紹介します。
ギタリストの評価は人によって様々ですが、今回は大手メディアが選出した人気アーティストをピックアップしました。
ジミ・ヘンドリックス
ジミ・ヘンドリックス(1942~1970)はアメリカのギタリストで、「ローリングストーン誌が選ぶ歴史上もっとも偉大な100人のギタリスト」1位に選ばれています。
わずか7年ほどの活動期間にもかかわらず、その革命的な演奏スタイルで多くのミュージシャンに多大な影響を与えた人物です。
「ギターを燃やす」「歯でギターを弾く」など過激なパフォーマンスでも有名で、その姿は今でもYouTubeで視聴できます。
フェンダー・ストラトキャスターとマーシャルアンプがトレードマークで、エフェクターで激しく歪ませたサウンドは多くの人を魅了しました。
エリック・クラプトン
エリック・クラプトン(1945~)はイギリスのギタリストで、「ローリングストーン誌が選ぶ歴史上もっとも偉大な100人のギタリスト」2位に選ばれています。
デビューから60年経った現在も第一線で活躍しており、ギタリストとしてだけでなく味わい深いボーカルも高く評価されています。
ロック系に分類されることが多いギタリストですが、ベースはブルースにあり自身の苦悩を昇華させたかのような深いサウンドが魅力です。
フェンダー・ストラトキャスターを長年愛用しており、なかでも1956年製の「ブラッキー」はフェンダー社が復刻し、商品化したほど人気があります。
布袋寅泰
布袋寅泰(1962~)は日本のギタリストで、リサーチメディアねとらぼ調査隊の「世界で通用すると思うギタリスト」1位に選ばれています。
デビューから現在まで第一線で活躍し続け、2012年にはロンドンへ移住するなど、国外でも積極的に活動しているミュージシャンです。
映画「キル・ビル(2003)」のメインテーマや「ももいろクローバーZ」への楽曲提供など、作曲家としても優れた才能を発揮しています。
フェルナンデスのギターを長年愛用しており、布袋モデルとして有名な「TE-HT」シリーズは音楽ファン以外の間でも有名です。

ギター初心者が布袋寅泰氏の曲を練習すべき5つの理由(BOOWY、COMPLEX含む)

松本孝弘(B’z)
松本孝弘(1961~)は日本のギタリストで、リサーチメディアねとらぼ調査隊の「世界で通用すると思うギタリスト」2位に選ばれています。
稲葉浩志とのロックユニットB’zとしての活動のほか、ソロ活動や様々なアーティストへの楽曲提供も積極的に行っています。
2010年にはラリー・カールトンと共作したアルバムで世界的に権威のあるグラミー賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるミュージシャンです。
ギブソンのギターを愛用しており、日本人初となるギブソン・シグネチャーモデルが発売されていることからそのすごさが伺えます。
【レビュー】Epiphone Tak Matsumoto DC Custom…あの「松本モデル」をエピフォンで。

ベースの有名ブランド一覧

ここでは、初心者におすすめの有名ベースブランドを3つご紹介します。
フェンダー Made in Japan
「フェンダーMade in Japan」はギターブランドとしても有名ですが、ベースの製造でも高い評価を受けています。
高い演奏性とリーズナブルな価格のバランスが絶妙で、ビギナーから上級者まで幅広い層に支持されています。
日本特有の精密な作りに加え、本家フェンダー社の意向が大きく反映された設計により、演奏フィーリングが大幅に向上しています。
代表モデルである「ジャズベース」は硬く引き締まったサウンドが魅力で、バンド演奏でも埋もれづらい音が特徴です。
フェンダー公式ショップへ行ってきました(大阪心斎橋・アメリカ村)

アイバニーズ
「アイバニーズ(Ibanez)」は日本を代表する楽器ブランドで、その高い技術力でプロアマ問わず多くの層から絶大な支持を得ています。
ビギナー向けのラインナップも豊富で、これからベースを始める人向けのモデルがお手頃価格で発売されています。
メタルからジャズまで幅広いニーズに対応しており、どのモデルもクセが無く弾きやすいのが特徴です。
エントリーモデルの「GIO」は弦張替えやコントロールノブ(つまみ)の設定がシンプルで、初心者に大人気です。
【レビュー】Ibanez SR505 弾きやすさ最強の5弦ベース。

スクワイヤー
「スクワイヤー(Squier)」は米国フェンダー社傘下ブランドのひとつで、コストパフォーマンスに優れたギター・ベースを発売しています。
フェンダーの良さを再現したモデルのほかオリジナルモデルも製造しており、単なるコピーブランドにとどまらない魅力があります。
クラシックスタイルから女性向けのかわいらしいモデルまで、見ているだけでも楽しくなるラインナップが他社との大きな違いです。
定番モデルの「ジャズベース」は軽くて扱いやすく、4万円以下で購入できるので最初の一台にはおすすめです。
有名なベーシスト
国内外の有名ベーシスト4名をご紹介します。
ベーシストの好みは人によって様々ですが、今回は大手のレコード会社・メディアが選出した人気アーティストをピックアップしました。
ジョン・エントウィッスル(The WHO)
ジョン・エントウィッスル(1944~2002)はイギリスのベーシストで、UNIVERSAL MUSICの「偉大なる50人のベース・プレイヤー」1位に選ばれています。
リズム隊でありながらメロディまで奏でるリード・ベースは他のベーシストに衝撃を与え、多くのフォロワーを生み出しました。
卓越したテクニックでベーシストとしても有名ですが、ソロ活動ではリードボーカルも担当するなど多彩な才能を発揮しました。
フェンダーやギブソン、リッケンバッカーなどのベースを使用し、激しく歪ませた攻撃的なサウンドは今でも多くの人を魅了しています。
ジョン・ポール・ジョーンズ(Led Zeppelin)
ジョン・ポール・ジョーンズ(1946~)はイギリスのベーシストで、UNIVERSAL MUSICの「偉大なる50人のベース・プレイヤー」2位に選ばれています。
セッションミュージシャン時代に磨いた確かな技術を土台に、曲によって様々なプレイスタイルを使い分けることのできる卓越したミュージシャンです。
デビューから60年以上経った今でもプロデューサーとして、ミュージシャンとして現役で活躍しています。
フェンダーのジャズベースを愛用していることでも有名ですが、日本製のアイバニーズを使用していた時期もあります。
ハマ・オカモト
ハマ・オカモト(1991~)は日本のベーシストで、リサーチメディアねとらぼ調査隊の「世界で通用すると思うベーシスト」1位に選ばれています。
史上最年少で米国フェンダー社とエンドースメント契約を結んだことでも有名で、名実ともに日本トップベーシストとしての地位を確立しています。
星野源など人気アーティストのレコーディングに参加するなど、バンド・ソロの両面で幅広く活躍しているミュージシャンです。
フェンダーのプレシジョンベースをメインに使用しており、「Fender HAMA OKAMOTO PRECISION BASS」が本家フェンダーから発売されています。
寺沢功一
寺沢功一(1963~)は日本のベーシストで、リサーチメディアねとらぼ調査隊の「世界で通用すると思うベーシスト」2位に選ばれています。
プレイヤーとしてだけでなく、音楽教室の代表も務めるなど後進の育成にも力を入れているミュージシャンです。
90年代以降の日本ロック界・ポップス界の著名アーティストと多く共演しており、自身のYouTubeチャンネルの「本人が弾いてみた」動画が反響を呼んでいます。
米国のブランドG&Lのベースを愛用しており、ホームページでは歴代の愛用モデルが多数紹介されています。
ギターとベースどちらが難易度高い?

ギターとベースの難易度は曲やジャンルにより違うため、どちらが難しいとは一概には言えませんが、大きな傾向は以下の通りです。
ギターの難易度
弦が細いため誰でも簡単に音を出せますが、コード(和音)をきれいに弾けるようになるのは少し大変かもしれません。
コードが難しければ、ベースの楽譜をみて単音フレーズから練習するのもおすすめです。
また、ギターソロを覚えるにはコツコツと練習を繰り返す必要があるため、地味な努力も欠かせません。
ベースの難易度
パンク系の曲では同じ音を弾き続けるフレーズが多いため最初は簡単ですが、上達するにつれ奥深さを感じる人が多いようです。
特にリズム感が重要で、さらにコード進行やメロディも覚える必要があるため、テクニック以外にも習得すべきことがたくさんあります。
ギターとベースの音の違いは何ですか?
ギターとベースの音の違いは、ピアノで示すと図のようになります。

ベースの一番下の音は、ギターの一番下の音より1オクターブ低い音になります。
またベースは約3オクターブ、ギターは約4オクターブの音を出せますが、中心の2オクターブは重なっているのがわかります。
ギターはベースに比べ音域が広いため、メロディやハーモニーを演奏に適しています。
どちらも弦の本数とフレット数が多いモデルを選ぶと、この図より広い音域を弾くことが可能です。
ギターとベースの両立ってできますか?

ギターとベースは両立できます。
実際に、バンドでベースを担当しているメンバーが、ソロでギター弾き語りをするケースがあります。
単音弾きに関しては、ギターもベースどちらにも応用ができますので慣れればスムーズに移行できるかもしれません。
ただし上級者を目指すのであれば、どちらかに的を絞って練習した方が効率的です。
「メインはギターで、ベースは趣味!」などのように、自分の好みに合わせて楽しむのもおすすめです。
ギターとベースのどちらが向いてるかわからないです

憧れのミュージシャンがいれば、その人と同じ楽器を練習するとモチベーションが保ちやすいでしょう。
「あのバンドのギタリストかっこいい!」「自分もこんなライブやりたい!」など、サウンドだけでなくビジュアルやステージングがきっかけで楽器を始める人も多く存在します。
理屈ではなく直観で選ぶと、案外うまくいくかもしれません。
迷ったら好きな方を選びましょう!
ギターとベースのどちらがモテますか

見ている人を感動させるようなパフォーマンスができれば、異性だけでなく幅広い層の支持を得られると思う。
本気でモテたいのであればテクニックだけでなく髪型・ファッションなど自分なりの世界観を作り上げるのもおすすめです。
また、リアルでモテなくてもSNS動画でバズることがありますので、自分に合った表現方法を探しましょう。
まとめ
今回はギターとベースの違いについて解説しました。
- ギターとベースの大きな違いは弦の本数と音の高さ
- 難易度はジャンルや曲によって違うので一概に言えない
- 迷ったらやりたい方・好きな方を選ぶのがおすすめ
楽器は音の違いだけでなく、手のサイズに合っているか・重すぎないかなど感触を確かめることも大切です。
この記事を読んでも「まだ決められない」という方は、実際に楽器店に足を運び弾き比べてみましょう。
ギターとベース、どちらも魅力的な楽器ですので、自分にあったものを選び演奏を楽しんでください!

そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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