布袋寅泰

ギター初心者が布袋寅泰氏の曲を練習すべき5つの理由(BOOWY、COMPLEX含む)

皆さん、ギター初心者の頃、どんな練習をしていました?

教則本にコツコツ取り組む人、初心者向けとされる楽曲のコピーからチャレンジした人、難易度を気にせずに自分の好きなミュージシャンの楽曲に果敢にチャレンジした人、あるいはバンドでやる曲に課題曲として向き合った人…。

いろいろな方がいらっしゃると思います。

そんな中、私が自分の初心者時代を振り返りつつ、「この練習はやってて良かったなあ」と思っていたことが1つあります。

それは、「布袋寅泰氏がギターを弾いている楽曲のコピー」です。今回、これについてお話ししようと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. 布袋さんのギタープレイの特徴を知りたい
  2. 布袋さんのギターフレーズについて教えてほしい
  3. シンプルな中に奥深さのあるギタープレイを学びたい
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そもそも布袋さんって?

今さら語るまでもないかもしれませんが、そもそも布袋寅泰さんとは誰か、という話。

これは詳しくは公式ページに譲るとして…

 

HOTEI.COM + TOMOYASU HOTEI OFFICIAL WEBSITE

ごく簡単にその経歴を紹介すると、氷室京介氏らとともに伝説のロックバンド「BOOWY」を結成し、大人気を得たものの、人気絶頂期の1987年12月24日に解散。(このときの様子は、BOOWYのライブDVD「1224」をご覧下さい)

BOOWY解散後は、ソロで「GUITARHYTHM」をリリースした後に、吉川晃司氏と「COMPLEX」を組むものの、2枚のアルバムをリリースした後、無期限活動休止に。

以降はソロ活動を中心に行い、「スリル」「バンビーナ」等のヒット曲を世に送り出したり、「Battle without honor or humanity」が映画「キル・ビル」のテーマ曲として使われたりするなど、ギタリストとして、多方面で活躍されています。

また、あのモノトーンの幾何学模様でおなじみ、布袋さんのシグネチャーモデルも、彼のアイコンとして、長きにわたり、愛されています。

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布袋さんのギターフレーズの特徴

さて、そんな布袋寅泰氏のギターフレーズには、いくつかの特徴があり、それらの特徴を、ギター初心者のうちに練習しておくことは、非常に有意義であると考えています。

キャッチーなギターリフ

まず第一に、非常に耳に残る、キャッチーなギターリフが多いということ。

たとえば、BOOWYの「Marionette」という曲のイントロは、おそらく30代半ば以上のギター経験者なら、一度はコピーしたことがあるのではないか、というくらい非常に印象的ですが、このギターリフ、歌メロと上手く絡んでいることもあり、とにかく耳に残ります。

また、布袋さんの疾走感あふれる代表曲「バンビーナ」のイントロも、非常に印象的ですよね。

このほか、布袋さんのギターリフは、テレビ番組のさまざまな局面においてSE的に使われることも多いなど、非常にインパクトがあるものが多いことが分かります。

ちなみに、ギターではありませんが、「スリル」のイントロが江頭2:50のテーマ的に使われていることは有名ですし、COMPLEX時代の「PROPAGANDA」のイントロが「R-1ぐらんぷり」のCM転換時SEで使われていたりもしましたね。

パワーコード基調のシンプルなフレーズ

実は布袋さんのギターフレーズ、比較的シンプルで、初心者の方でもそれっぽく弾けるものが非常に多いです。

特に、パワーコードを基調にしたリフは、初心者が最初にチャレンジするのにピッタリと言えるでしょう。前述の「バンビーナ」のイントロなんかはまさにその最たるものだと思いますが、他にも、

  • PLASTIC BOMB(PSYCHOPATH ※BOOWY時代)
  • DIRTY STAR(GUITARHYTHM III)
  • RADIO! RADIO! RADIO!(GUITARHYTHM III)
  • SONG FOR US(ALL TIME SUPER BEST)
  • 風の銀河へ(GUITARHYTHM V)

などなど、初期から比較的最近の楽曲まで幅広く、パワーコードを軸にした、シンプルながらも非常に印象的なギターリフがあります。

ちなみに、これらの曲は、バッキングもパワーコードが中心となっているものが多く、ギターリフからの流れでバッキングを覚えていくことができます。(「風の銀河へ」のバッキングにおいては、パワーコードを頼る局面はほぼないですが…)

同じようなフレーズでリフとバッキングを行き来するあたりのメリハリの付け方なども、弾けるようになってくると面白く感じることでしょう。

圧倒的なカッティングのセンス

布袋さんのギタリストとして見るときに、多くの人が手放しで絶賛するのが、カッティングのセンス。

カッティングを絡めたギターリフのセンス…これは音選びのセンスもそうですが、何よりブラックミュージックにルーツを持つ、独特のグルーヴ感が布袋さんのカッティングに、強烈な個性を与えてくれています。

とりわけ有名なのが、BOOWY時代の楽曲「BAD FEELING」ですね。布袋さんを代表するギターリフと言っていいかもしれません。

元ジュディマリのTAKUYAさんやLUNA SEAのSUGIZOさんがコピーをしていたり、YouTubeなどでも多くのギタリストさんが「弾いてみた」動画を上げていたり、アルバム「ALL TIME SUPER BEST」の付録DVDでは布袋さん本人の教則ビデオがついていたりと、多くのギタリストさんに愛され、そして挑戦され続けてきた、このギターリフ。

布袋さんのカッティング系のリフは、初心者の方には少し難しいものも多いですが、その分、弾きこなせるようになったときの達成感もひとしおです。

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カッティング系のリフとなると、「BAD FEELING」のほかに…

  • Label of Complex(Case of BOOWY ※BOOWY時代)
  • 二人のanother twilight(COMPLEX ※COMPLEX時代)
  • Cutting Edge(COME RAIN COME SHINE)

あたりが印象的ですね。

ちなみにカッティングだと、ギターリフのほかにもバッキングも印象的で、

  • Label of Complex(Case of BOOWY ※BOOWY時代)
  • わがままジュリエット(LAST GIGS ※BOOWY時代)

といった、BOOWY時代のライブアルバムが非常に勉強になります。

ライブでの安定感とグルーヴ感

ライブアルバムの話がでたので、この話に言及しておきます。

これは特にBOOWY~COMPLEX時代の楽曲に言えることなのですが、スタジオ録音の一般的なアルバムよりも、ライブ盤を聞き、コピーすることを強く推奨します。

というのも、スタジオ録音盤は、全体的にギターのフレーズがシンプルで、サウンドも今改めて聴くと、正直少し迫力不足なところがあります。

ところが、ライブ盤になると、シンプルなバンド編成であるがゆえに、布袋さんがカッティングにアルペジオにギターソロにと、さまざまな手法を駆使して、サウンドに厚みを加えています。ギターの手数もスタジオ盤より明らかに多く、ギター練習という視点で見ると、こちらの方が圧倒的に勉強になります。

また、他のミュージシャンでたまにある「ライブになると崩れてしまう」ということが、布袋さんについてはほとんどなく、むしろライブになったことで、彼のグルーヴ感が生々しさを伴って、遺憾なく発揮されている印象です。

短期間のうちに、これだけ数多くライブ盤のCDがリリースされているバンドも非常に珍しいと思います。それだけ、ライブ音源に価値があるということなのでしょうね。

ちなみに、前述のBOOWY「1224」も、バンドスコアがあります。

シンプルでかっこいいギターソロ

布袋さんのギターソロは、ちまたの早弾き系ギタリストのように、音数で勝負するというよりは、「ロックギターの格好良さ」がフルに発揮されるような音数、スピードで展開されています。

ですので、テクニカル系のギタリストさんにとっては物足りなく感じるのかもしれませんが、楽曲の良さを引き出す上では、布袋さんのこのようなアプローチの方が、むしろちょうど良い感じなんだと思います。

布袋さんのギターソロで、氏の良さをふんだんに味わいつつ、初心者の方の練習にも向いてそうなものを取り上げると、

  • CLOUDY HEART(LAST GIGS ※BOOWY時代)
  • サレンダー(GUITARHYTHM IV)
  • POISON(GUITARHYTHM IV)

あたりでしょうか。

特にサレンダーのギターソロ後半「短音ソロ」は、譜面だけを追うと簡単なのですが、ここにいかに感情を乗せるかというのは、やってみると非常に奥が深く、ぜひ噛みしめていただきたいと思います。

まとめ…シンプルなフレーズの中で、自分らしいノリを作り出す

このように、布袋さんのギタープレイを、「初心者が練習する」という視点で見てきました。

全体的に見ると、演奏を単純になぞるだけであれば、初心者の方でも頑張れそうな難易度の楽曲・フレーズも多く、「弾けた感を味わいたい」という初心者の方のニーズに応えやすいのかなあ、と思います。

ただ、それはあくまで「弾けた感」でしかありません。実は布袋さんのギタープレイのすごさは、単に譜面を追えただけでは分からないのです。

実際に練習してみれば分かるのですが、あの独特のグルーヴ感、フレーズセンスを自らの手で生み出そうとすると、一気に手応えが増してきます。

特にカッティング系のフレーズで、布袋さんと同様の、心地よいノリを作り出すことは、初心者にはまず不可能でしょう。それどころか、早弾き系で勝負してきたギタリストさんにとっても、実はこういうのが苦手分野になりがちだったりします。

シンプルなフレーズの中で、自分らしいノリを作り出す…。

布袋さんのコピーを通じて、その楽しさに気づけば、あなたもきっと、立派なギタリストの仲間入りができるのではないでしょうか。

かとうたかこ
かとうたかこ
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