今回は、ギターのピックアップ紹介をしようと思います。
ディマジオのハムバッカーの定番、DP193 Air Norton(エアノートン)です。
- Air Nortonのサウンドレビューを聞きたい
- フロント向けのディマジオピックアップを探している
- TONE ZONEと相性の良いPUが欲しい
もくじ
Tone Zoneとの棲み分け
当ブログでは以前、同じディマジオのTone Zone(トーンゾーン)をご紹介しました。

そのときにも、私は「ディマジオは現代的なサウンドが得意なイメージ」というようなことを書いたのですが、このAir Nortonは果たしてどうか。
扱いやすいクリーンサウンドが得意
ということで、早速、Air Nortonのサウンドを聴いてみることにしましょう。
確かに現代的なんですが、非常に扱いやすいクリーンサウンドが出せる印象です。
フロントの音というと、低域~中域あたりが強調された、甘い音になるのが一般的でして、確かにこのAir Nortonもそうなのですが、そういった中で、非常に音がスッキリしており、聞きやすい音になっていると感じます。
丸い音なんだけど、一方でどこかスカッとした雰囲気も併せ持っている、この二律背反的な感じが、とても印象的ですね。
ですので、たとえばクリーンで早弾きなんかをすると、音色的にも合っている上、早いパッセージにもしっかり音がついてきてくれるので、メチャクチャ気持ちいいですよ。
やはりTONE ZONEとの相性が抜群!
パワー感は、たとえば同じディマジオのTone Zoneなどと比べると、控えめに感じますが、それがゆえに、こういったディマジオのハイパワー系をリアに置いて、フロントをこれにすると、クリーンからハイゲインまで幅広く扱える、万能ギターが出来上がります。
たとえばIbanezのRGなどは、こういった組み合わせにするのが定番ですよね。
フロントでクリーンサウンドやギターソロを聞かせつつ、リアでは低音を活かしたリフをすっかりと響かせる…まさにモダン系ギターのお手本のような音作りを、このAir NortonとTONE ZONEの組み合わせで実現できるわけなのです。
あえてリアで使うのもアリ!
なお、フロントで用いられることが多いこのAir Nortonですが、もちろんリアで使うのもアリだと思います。
Tone Zoneなどでは暴れすぎる場合、このあたりにすると、紳士的なハードロックを奏でることができるのではないでしょうか。
ハイパワーピックアップとセットでフロントに載せて、モダンサウンドの申し子のようなギターを作るか、あるいはリアに乗せて、大人のハードロックを楽しむか。
非常に扱いやすく、そしてプレイヤーの可能性を引き出してくれる一品だと思います。