本日は、日本製フェンダーのラインナップから、「Made in Japan Modern Stratocaster HSS」についてご紹介しようと思います。
- Fender Made in Japan Modern Stratocaster HSSの評価が知りたい
- とにかく弾きやすいストラトが欲しい
- モダンなストラトを日本製フェンダーで探している
- 普通の人とは違うストラトを弾きたい
もくじ
フェンダーが送り出す「モダン」なラインナップ
フェンダーといえば、テレキャスターやストラトキャスターをはじめとした、トラディショナルなギターを多数ラインナップに要する、ギター業界の王とも呼べる存在です。
そのイメージが強いがゆえに、多くのユーザーも、どちらかというとフェンダーにはトラディショナルなデザイン、あるいはヴィンテージ指向の仕様のギターを求めるような傾向が強いように思います。
そうした既成観念を見透かしたかのように、日本製フェンダーが最近ラインナップに加えてきたのが、この「Made in Japan Modern」シリーズ。基本的なボディシェイプは伝統的なギターを踏襲しつつも、随所に現代的なアレンジを加え、モダンなサウンドに対応できるようにした意欲作です。
当ブログでは、以前、このラインナップに属するテレキャスターを紹介させていただいております。
モダンなストラトはアーチドトップ?
さて、そんなこんなで、今回ご紹介する「Made in Japan Modern Stratocaster HSS」について。
確かに、ぱっと見の印象は、ストラトらしさを保っているのですが…いくつか、伝統的なストラトとは違う箇所があります。
まず、これは写真では分かりにくいのですが、このMade in Japan Modernシリーズのストラト、ボディがアーチドトップになっており、ボディ中央部に少し高さがあり、そこからサイドに流れていくようなボディシェイプになっています。
このあたり、過去の日本製フェンダーや旧フェンダージャパンにあった「エアロダインシリーズ」なども同様のシェイプになっていますが、ボディがバスウッドになっていた同シリーズと異なり、こちらはアルダーボディを採用したほか、ルックス以外のところにも各所にプラスアルファのこだわりを詰め込んだ意欲作です。
そういった特徴も、少し見ていくことにしましょう。
ネックシェイプやフレットもモダン仕様!
まず、ネックについては、ローポジション時にはモダンCシェイプとなっている一方、ハイポジションになるとDシェイプに変化します。ローとハイとで、弾きやすいネックシェイプは異なることが多いわけですが、それをこのギターはネックの工夫により、どちらも最適化できるようにしているわけなのです。
また、フレットは22まで打ち込まれています。テクニカル系のギターでは22フレットまで運指が及ぶことも多いですので、このあたりも現代的なサウンドに対応している印象ですね。
もちろん、単にフレットがたくさんあるだけでなく、ハイポジ時の運指がしやすいよう、しっかりとしたヒールカットが入っている点も見逃せません。
このほか、チューニングの安定性や弦張り替えのしやすさなどにも貢献するロッキングチューナーも搭載されています。
印象的なピックアップはノイズレス&モダンハムバッカー
そして、このギターのルックスにも大きく貢献しているのが、特徴的なHSS(SSH)レイアウトのピックアップ。
このギター、2つのシングルコイルは、ルックス的にはごく普通なのですが、リアに搭載されたハムバッカーがピックアップカバー搭載仕様になっています。
そして、これらを組み合わせた、一見不調和なルックスが、逆にロックな存在感を漂わせています。
ピックアップの仕様は、2つのシングルがノイズレスタイプ、そしてリアのハムバッカーは「Modern modified Humbucking」というもの。ハイゲインサウンドを得意とする、高出力タイプが搭載されています。
サウンドは…ストラトらしからぬローノイズ&ハイパワー!
さて、そんなMade in Japan Modernシリーズのストラトキャスター。サウンド面は、どんな感じなのでしょうか。
この手のギターですので、まずはアンプでしっかり歪ませて弾いてみるのですが…印象的なのは、まず弾く前。通常、歪ませたアンプのセッティングにおいて、ストラト系のギターを置いていると、多かれ少なかれノイズが気になるのですが、そのノイズが、このギターに関しては、全くといっていいほどありません。このあたり、ノイズレスピックアップとハムバッカーの組み合わせが、相当効いている感じです。
そして、弾いてみると…とにかく歪みのノリが良く、大変に気持ちいいのです。
他のモダン系ギターにありがちな「ピックアップだけで鳴らしています」という感じではなく、しっかりと「ギターの木で鳴らしている音を、ピックアップが拾っている」という感じは、しっかりと伝わってきます。
このギターであれば、ハードロックやメタルなどにも、何の躊躇もなく持ち出していくことが出来そうな感じです。
そして、クリーントーンにおいても、ストラトらしい鈴鳴りのハーフトーンをしっかりと作り出すことができます。ただし、やはりノイズレスピックアップなので、ノイズ対策と引き換えに、ストラト独特の「キーン」とした高音が少し失われているというか、どこか膜がかかったような音に感じる向きがあるかもしれません。
とはいえ、このギターに「完全なるストラトらしさ」を求めるのは酷というもの。このあたりは割り切って「ハイゲインをローノイズで楽しむ」という使い方が向いていると感じます。
価格は17万円弱…日本製フェンダーとしては高級品の部類
さて、そんなMade in Japan Modern Stratocaster HSSですが、実売価格はおおむね17万円程度。
長年の楽器市場において、「日本製フェンダーといえば10万円前後」という相場観がしっかりすり込まれた中にあっては、正直、高いなあ…と思うところがあるのは事実です。
日本製フェンダーの中では、間違いなく高級品に位置づけられるギターであることは間違いありません。
ただし、手の込んだアーチドトップのボディに、現代的なサウンドに対応できるピックアップ、そして高い演奏性を実現するために随所に盛り込まれた各種の工夫…これらを自分で改造して実現しようと思うと、何だかんだで結構お金がかかってしまいます。
そう考えると、これらを最初から取り込んでくれている Made in Japan Modernのストラト、これは実はそれほど高くないのかも…と思える面があるのも、また事実です。
【まとめ】フェンダー本家が送り出す「改造ストラト」と理解すると良さそう
このように、このMade in Japan Modern Stratocaster HSSについては、トラディショナルな「ストラトキャスター」の名を冠してはいるものの、
- アーチドトップのボディ
- 演奏性にこだわったネックシェイプとヒールカット
- ローノイズでハイゲインなピックアップ
といった特徴を盛り込むことにより、伝統的なストラトとは異なる、現代的なギターとしての個性を付与されていることが分かりました。
個人的にはこのギター、やはりリアのハムバッカーがカバードになっており、それゆえに「改造ギター」のニュアンスが見え隠れするのが、とっても興味深いと思っています。
ある意味、「フェンダーがストラトをモダンに改造したら、こうなった」というようなギターなのかもしれませんね。自動車業界では、「スバルのStiブランド」や「マツダのマツダスピード」などでこういった取組が行われていますが、それに近いものがあるのかも…なんてことを、ふと思った次第です。
オフィシャルなラインナップにある、まるで改造ギターのようなストラトキャスター。これ、めっちゃ面白いギターですよ。
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