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ギターエフェクター

オーバードライブとディストーション、最初に買うならどっち?

ギターをはじめて間もない方が、最初に買うエフェクター。

多くの場合、低価格帯のマルチエフェクターか、あるいは歪み系のコンパクトエフェクターを手に取られるのかな、と思います。

今回検討するのは、「歪み系のコンパクトエフェクター、最初に買うならどれ?」といった議論です。といっても、今回は具体的な商品名を特定するのではなく、もう少し大括りに、

オーバードライブとディストーション、最初に買うならどっち?

というテーマで考えてみようと思います。

※2021年12月追記:日本語を全体的に見直すとともに、「おまけ1」「おまけ2」を追記しました。

この記事はこんな人にオススメ
  1. オーバードライブとディストーションの違いを知りたい
  2. 初心者が最初に買うのはオーバードライブがオススメな理由を聞きたい
  3. 最初にディストーションを買うべき人がどんな人なのか知りたい
  4. オーバードライブとディストーションのいいとこ取りができるエフェクターが欲しい

 

そもそも「歪み」って?

これら両者は、どちらも「歪みエフェクター」という点では共通しています。

そもそも「歪み」とは、ギターアンプに過大入力をかけて潰れた(潰した)音のこと。原音を大きく損ねてしまうという点において、本来は望ましくないサウンドのはずだったのですが、このギターアンプが歪んだ音というのが、原音にはない倍音をたくさん含んでおり、これはこれで一つのサウンドとして成立する、というところからギターの歪みサウンドというのが始まっています。

そして、この歪みが、ロックを生み出し、現代のギターサウンドの礎となっていることについては、皆さまご存じのとおり。

そういったサウンドを、「アンプに過大入力をかけて」という手法ではなく、エフェクターで作ってしまおうというのが、歪みエフェクターというわけなのですね。

オーバードライブとディストーションの違い

で、その「歪みエフェクター」について、大きく「オーバードライブ」と「ディストーション」の2つに分かれます。(ファズもカテゴリーとして捉える考え方もありますが、ここではファズもディストーションに含めて整理します)

オーバードライブ

一般に、ギターアンプが自然に歪んだような、比較的落ち着いた歪みのことをオーバードライブと呼んでいます。

具体的には、BOSSのOD-3やIbanezのTS9、TS808などが有名でしょうか。

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ディストーション

オーバードライブよりもさらに強く歪んだサウンドを出すエフェクターを、ディストーションと呼ぶことが多いです。

具体的には、BOSSのDS-1やProco RAT2などが有名ですね。

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違いは歪みの強さだが、明確な基準はない

このように、これら両者は、歪みの強さが「ディストーション>オーバードライブ」であることは、一般論として間違いなく言えます。

ただし、「ここから先はディストーション、それ未満はオーバードライブ」というような、具体的な数値があるわけではありません

極端な話、制作者が「これはオーバードライブ(ディストーション)」と言ってしまえば、それがそのエフェクターのカテゴリーとして整理されてしまう、というわけなのです。

理系の方や法律系の文系の方には、少し違和感があるかもしれませんが、このあたりのファジーさもまた、ロックギターの1つの特徴であり、ときには魅力であるのかもしれません。

初心者にはオーバードライブがオススメ

さて、ここで本題に戻ります。オーバードライブとディストーション、最初に買うならどっちがいいのか。

先に結論から申し上げると、私は初心者の方には、まずオーバードライブから買うことを強く勧めます。

その理由は、ひとえに「歪ませてもコード感を失わないこと」。

ギターというのは、さまざまな表現手法を駆使できる、本当に奥が深い楽器ですが、その表現手法の多彩さを支えているのが、私は「コード感」だと思っています。

メジャー・マイナーを決める3度の音はもとより、さまざまなテンションノート、そして3度の音を抜くパワーコード。これらのコード感をすべて堪能しようとしたとき、ギターがあまりに強く歪んでいると、コードの繊細さが失われてしまいます

その点、オーバードライブであれば、ある程度歪ませてもコード感を失うことがなく、適度に荒々しさを持ちつつも、きめ細かいコードワークの妙を聞き分けやすいサウンドを作り出すことができます。パワーコードについても、オーバードライブのゲインを高く設定していれば、十分すぎるくらい、パワフルなサウンドになります。

ハードロック系に傾倒するならディストーションも一手

ただし、自分のやりたい音楽が、完全にハードロックやメタルで、オーバードライブでは明らかに歪みが足りない、というような方については、この限りではありません

その場合、オーバードライブを買っても、「帯に短し襷に長し」の状態になってしまい、おそらく十分に活用できないのではないかと懸念されます。

ですので、そんなときは、最初からディストーションを買って、ハードなギターサウンドを堪能しても良いのではないかなあ、と思います。

【結論】オーバードライブを軸に、自分のジャンルと要相談

このように、歪みエフェクターのそもそも論に立ち返りながら、初心者の方が最初に買う歪みエフェクターは何が良いのかについて、考察してみました。

初心者の方にとっては、コード感を見失わない程度の歪みを作り出せるオーバードライブを勧めつつも、ハードロックなど、深い歪みのサウンドが必要となるジャンルにトライされている方は、これにとらわれることなくディストーションを買うのも一手、というような考え方です。

とはいえ、どちらを先に買っても、やがて、買わなかったもう一方の方が欲しくなり、結局、どこかのタイミングで両方揃っちゃうのが、コンパクトエフェクターあるあるなんですよね。

ですので、オーバードライブがオススメという立場を取りつつも、最終的にはあまり深く考えず、どちらを買ってもいいのかなあ…なんてことを、思ったりもします。

【おまけ1】BOSSのOD-1X、DS-1Xなら両方をカバーできます

最後に、私個人の経験を踏まえての参考情報なのですが、私はBOSSのOD-1Xというオーバードライブを愛用しています。

【レビュー】最新技術てんこ盛り!BOSS OD-1X。今回は、BOSSの「OD-1X」を紹介したいと思います。 BOSSの数あるオーバードライブの中でも、とりわけ高い評価を得ているのが...

これは、BOSSの最新デジタルテクノロジーをふんだんに活かしたオーバードライブ。「アナログっぽさ」というのはいったん忘れ、デジタルの強みを最大限に発揮するような形で設計された、非常に面白いエフェクターです。

で、このOD-1X。こいつのドライブつまみが、0~12時~3時くらいのときは、普通に使い勝手の良いオーバードライブなのですが、これをフルテンにまで上げると、「これはもはやディストーションなのでは?」と思えるくらいに歪んでくれます

そして、この状態でさらに「LOW」と「HIGH」もフルテンにする…すると、かなりエッジの効いた、ハードなディストーションサウンドに仕上がってくれるのです。

このハードなサウンドと、自然なオーバードライブとを1台で両立させることができるのが、OD-1Xの魅力。

そして、そのディストーション版であるDS-1Xは、逆に「DIST」つまみを0付近にしておくことで、コード感の残った歪みサウンドを作り出すことができます。

【レビュー】BOSS DS-1X コードの分離感が見えるディストーション。本日は、BOSSの歪みエフェクター、DS-1Xについてレビューしようと思います。 BOSSの「X」シリーズ BOSSの「X」...

個人的にオーバードライブ派な私は、OD-1Xを愛用していますが、ディストーション派の方には、こちらも胸を張ってオススメできる一品です。

迷ったときは、この2つのうちから1つを選べば、間違いがないかもしれませんね。

【おまけ2】BOSSのOD-200なら、両方入っています♪

そして、そんな単体でも一定オールマイティに使える、OD-1XとDS-1Xですが、これらを両方取り込んでしまった、まさに夢のような歪みエフェクターが、BOSSのOD-200です。

【レビュー】BOSS OD-200 圧倒的な歪みのサウンドバリエーション。本日は、BOSSから最近リリースされた話題の歪みエフェクター、OD-200についてレビューさせていただこうと思います。 ...

このエフェクターは「Hybrid Drive」と名乗り、デジタルとアナログのいいとこ取りで歪みサウンドを作り出しているのですが、その歪みの種類はオーバードライブ・ディストーションなどを含め、実に12種類にも及び、さながら歪みに特化したマルチエフェクターです。

そして、その種類の中に、前述のOD-1XやDS-1Xが含まれている、と…。

多少値が張るのが悩ましいですが、どの歪みを買って良いか分からないときには、いっそこれを買ってしまうと、すべての悩みが解決してしまうかもしれませんね。

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