ベース

初心者が最初に買うベース、おすすめは?

これからベースを始めよう!と思っている方から、

最初のベースって、どんなのを買ったらいいですか?

というお尋ねをされることがあります。

また、楽器屋さんなどを歩いていると、最初のベースを買おうとしている学生さんの姿を見ることもあり、その接客の様子を興味深く観察することも多々あります。

そんな、「最初の1本に買うべきベース」、今回、私なりに持論をまとめました。よろしければ、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな人にオススメ
  1. 初心者が最初に買うベースは何が良いか教えてほしい
  2. どのメーカーのベースが初心者にオススメか知りたい
  3. 初心者がアーティストモデルを買うことについて聞きたい
  4. 初心者が最初に買うベースの価格について知りたい
  5. 初心者が高額なベースを買うことについてどう思うか教えてほしい

基本的には「1位ジャズベ、2位プレベ」で検討すべき

もし、ベースのことが具体的に何も分からないというのであれば、店員さんに「ジャズベース」か「プレシジョンベース」をお願いしてみましょう。

なんだかんだで、この2種類のベースは、この業界のスタンダードです。とりあえずこれを買っておけば間違いない、といったところでしょう。

ジャズベースは「総務」(by亀田誠治)

その中でも、とりわけジャズベースについては、おとなしめの音楽からハードロック系、さらにはスラップを駆使したプレイまで、非常に幅広いジャンルの音楽をこなせてしまえる万能さがあります。

そういえば、ベースマガジンの「ジャズベVSプレベ」という企画で、ジャズベ派である亀田誠治さんが、ジャズベのことを「総務」とたとえていましたが、あれ、言い得て妙ですよね。どんなことでも、「総務」の名のもとにさらりとこなせてしまうしっかり者、それがジャズベースです。

プレシジョンベースは「個性派」

一方で、プレベについても、同様にスタンダードなベースではあるのですが、ネックが太かったり、サウンドに少しクセがあったりと、ジャズベほどの万能さはありませんが、逆にそこがはまる方にとっては、一生もののお付き合いができることでしょう。

なお、初心者向けのプレベとしては、個人的にはハマ・オカモトモデル一択だと思います。

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予算の許す限り日本製フェンダーを

ベースをはじめとした楽器って、基本的には決して安くない買い物です。

1~2万円のローコスト楽器では「喜び」が生まれない

しかしながら、楽器屋さんの初心者コーナーを見ていると、1~2万円くらいで買えてしまう楽器が存在するため、特に使用するのが学生さんで、楽器に詳しくない保護者の方がその資金を提供される場合、「これでいいんじゃないの?」という誘惑にかられることがあります。

でも、これは楽器を長く続ける上で、非常に危険です。

激安の楽器には、「材質が通常の楽器と異なる」「作りが全体的に雑」など、いろいろな課題がありますが、何より最大の問題は「所有する喜びが一切満たされない」点にあると考えます。

やっぱり、持っていて満足する楽器で練習しないと、なかなかうまくならないもの。

「フェンダー」のブランドは偉大

やはりブランドイメージは大事。そういう意味において、抜群のコストパフォーマンスで手に入れられる楽器ブランドが「日本製フェンダー」だと考えます。

日本製フェンダーは、安いものでも8~9万円するなど、お値頃感は他の初心者向けブランドに比べるとやや低いですが、かつてはフェンダーといえば「高嶺の花」。そのブランドを、この価格帯で手にすることができるというのは、一昔前を知る世代から言わせると、非常に魅力的なのです。

また、将来的にステップアップする際、日本製フェンダーは楽器としての素養が良いので、たとえばピックアップを交換してアレンジしながらサブベースとして使うなどの使い道もあります。

ちなみに私は、ギターの方ではありますが、フェンダージャパン(当時)のストラトを、ピックアップを交換して、今でも現役で使っています。プロのミュージシャンでも、こういう方、結構多いみたいですよ。

具体的には、2021年12月時点の日本製フェンダーラインナップだと、たとえばTraditionalシリーズから好みのものを選ぶと良いでしょうか。

スクワイアもモノはいいけど…所有する喜びに課題

なお、フェンダーの下位ブランドとして、スクワイアがあります。確かにこれも、フェンダー系列のブランドで、楽器としては価格の割に良いのですが、個人的には、「所有する喜び」を維持する上で、フェンダーのロゴが果たす役割は非常に大きいと思います。楽器のことを知れば知るほど、ここの差は大きくなってきます。

最初の一本としてスクワイアが悪いわけでは決してないのですが、個人的には少し長い目で見て、フェンダーをオススメしたいところです。

フェンダー以外なら、ヤマハBBの中位グレードも狙い目

ここまで、伝統的なフェンダーをかなり強く推してきましたが、一方で、「フェンダーは古くさい」というセンスをお持ちの方とか、「フェンダーだと他人とかぶりすぎる」とお考えの方もいらっしゃるのではないかと思います。

そんな方にオススメしたいのが、現行ヤマハBBの中位グレード「BB434」。

【レビュー】ヤマハ BB434 この性能でこの価格…コスパ最強クラスのベース!本日は、ヤマハのベース、現行のヤマハBBシリーズから、高コスパモデルとして高い評価を得ているBB434をご紹介します。 ...

ヤマハもベース業界では定番なんです

現行モデルのヤマハBBは、フェンダーの伝統的なモデルより、少しポップな雰囲気が醸し出されています。

一方で、ピックアップはPJ配列で、かなりパワーのあるサウンドを鳴らすことができます。

そして、ブランド的にも、ヤマハBBということであれば、日本の名だたる楽器メーカー(BB434はインドネシア製ですが…)が作る、伝統の名機。亀田誠治さんはじめ、過去からBBシリーズの愛好家は国内外に多々いらっしゃいます

アーティストモデルは慎重に…できれば標準仕様に近いものを

楽器を買うときに、どうしても欲しくなるのが、「憧れのアーティストと同じ楽器」。そこで気になってくるのが、アーティストモデル、シグネチャーモデルというやつですね。

個性的なシグネチャーはライブで使いにくい

シグネチャーモデルもいろいろあって、一概には言えないのですが、一般論として言うと、あまりにも個性的すぎるモデルは、中長期的に見たときにハイリスクです。

そのアーティストへの興味が薄れるリスク、中古市場で買いたたかれるリスクなどいろいろありますが、個人的には個性的なアーティストモデルは、「ライブで使いにくいリスク」というのが結構大きいと感じています。

明らかにそのミュージシャンを想起させるような楽器を使うと、雰囲気的に、自分たちのバンドのオリジナリティが出しにくくなるんですよね。

ですので、あまりに個性的なアーティストモデルは避ける、というのが鉄則です。(具体的な事例を出すとハレーションが起こるので、ここでは控えます)

スタンダードモデルに近いシグネチャーはオススメ!

ただし、最近のシグネチャーモデルは、コンサバな楽器に少しだけアレンジを加えたような、使い勝手の良いものも多くなっています。前述のハマ・オカモトモデルのプレベなんかは、その最たるものですよね。

他にも、SCANDALのTOMOMIちゃんモデルも、個性的なプレベとして使っていけます。

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また、フェンダーから出ている、レッチリのフリーモデルは、ヴィンテージ系のジャズベースとして使っていけそうですね。

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そのほか、アーティストの方も、シグネチャーモデルではなく、普通の市販楽器を使っている事例は多々あります。たとえば、SHISHAMOのベーシスト、松岡彩さんはフィエスタレッドの、フェンダーRoad Wornジャズベースを使っています。

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かとうたかこ
かとうたかこ
要は「アーティストモデルの個性が強すぎないものはアリ」ってことですね。

最初の1本目は5~10万円が基本!20万円以上の楽器は非経済的

とまあ、ここまでいろいろと述べてきましたが、最後、もっぱら予算面のみにターゲットを絞った検討を行います。

10万円台までで満足いく楽器は選べるはず

上記で私が紹介したようなベースを選んでいくと、基本的には5~10万円台に収まるはずです。このあたりなら「高すぎず、安すぎず」ということで、初心者の方にピッタリであり、かつ中~上級者にステップアップした後も、引き続きサブで活躍できる楽器を選ぶことができるはずです。

また、「アーティストモデル」のところで紹介したようなものについては、そこから少し価格が上がりますが、基本的には20万円を下回る価格で購入できるものが中心。少し高いなあ…という気もしますが、まともな電子ピアノと同じような価格、と考えると、納得の範囲ではないでしょうか。

20万円以上の楽器の価値は初心者では分からない

ところが、ここから先、20万円以上の楽器については、明らかに初心者さんにとってはオーバースペックではないかと思います。

もちろん、こういった楽器が素晴らしいことに疑いはないのですが、その素晴らしさを初心者の時点で直ちに感じ取ることは、正直言って困難だと思います。2万円の楽器と10万円の楽器の差は、おそらく初心者でも分かりますが、10万円の楽器と20万円の楽器の差は、上級者でも判断が困難なことがあるくらいです。

そう考えたとき、貴重なお金を、全額そこにつぎ込むことが果たして妥当なのか…。

たとえば、今回の記事では詳細は触れませんが、ベースを買ったあと、アンプやエフェクターなどが欲しくなることもあります。それを見据えて、資金を留保しておくというのは、一つの考え方として、アリではないでしょうか。

学生さんは、保護者の学費負担にも思いを馳せて

また、このブログらしからぬ現実的な話で大変恐縮ですが、特に初心者さんが学生で親御さんが資金拠出する場合、親御さんはただでさえ教育費の支払いに追われている時期。学生さんにはピンときにくいのですが、親は高校~大学に、すごい額のお金を払っています。

保護者の方で、もしお子さんがあまりにも高額な楽器をねだってきた場合、ぜひこのブログ記事をお子さんに見せて下さい。プレイヤーの目線での論点と、保護者の目線での論点に両方触れた記事は、自分で言うのも何ですが、貴重だと思っています。

そして、お子さん自らがこの記事にたどりついた場合、どうかお金を出してくれる親御さんのことを、少しだけ考えてみて下さい。

楽器演奏を楽しむためには、楽器演奏以外の生活にも思いを馳せることが大事。大人になった私は、当時の親への感謝と反省を、今さらながらに、ひしひしと感じています。

ちなみに、あのハマ・オカモトは…

ところで、このブログでも何度か話題にしているハマ・オカモト氏。彼が最初に手にしたベースは、高額なモノではなく、フェンダージャパンの一般的な初心者向けジャズベースでした。

My First Fender – ハマ・オカモト | Fender

ハマ・オカモト氏のような環境の人であっても、最初の一本が高額だったかというと、別にそうではなくて、ごくごく一般的なベースが選ばれていた点は、注目に値すると思います。

この点をとってみても、やはり日本製フェンダーが最初の1本にふさわしいということが、よく分かっていただけるのではないでしょうか。

【まとめ】これらを参考にしつつ、最後は「自分の欲しいもの」を!

以上、私が初心者さんの1本目ベースについてアドバイスを求められたときにお話ししていることを、整理して書いてみました。

月並みではありますが、いろいろ言ったものの、最後はやはり「自分の欲しいもの」を選ぶことが大事なんだろうと思います。

ただし、決して安いお買い物ではないだけに、しっかり考えた上で結論を出すことが大事ですし、「自分の欲しいもの」を単純に選ぶことが、楽器を長く続ける上でのリスクになってしまう場合にも留意しないといけません。

最初の1本。将来のプレイヤーとしてのキャリアを語る上で、決して外せないエピソードになります。だからこそ、さまざまな情報を参考に、熟慮の上、最高の結論を出していただければ、ブログ執筆者として、これ以上の喜びはありません。

素敵な1本、見つかるといいですね。

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ところで、新しい楽器を購入するにあたって、不要な楽器を売って資金の足しにしたり、あるいは単に使わなくなった楽器を売却したりしたいときって、あると思います。

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