本日は、自宅用のベースアンプのご紹介です。HARTKE(ハートキー)の、HD15について書いてみようと思います。
(2022年1月追記)ライバル・アンペグの家庭用ベースアンプに関する記載をアップデートするとともに、全体的に記事のリライトを行いました。
- ハートキーの家庭用ベースアンプに興味がある
- 1万円程度のお手頃な家庭用ベースアンプが欲しい
- アンペグの家庭用ベースアンプと比較して検討したい
もくじ
そもそもハートキーって?
ハートキーといえば、アンペグに次ぐ、リハスタでよく見るベースアンプの定番です。
特によく見るのは、HA3500というアンプヘッドに、4スピーカーのキャビネットの組み合わせでしょうか。
アルミコーンを搭載したキャビネットから鳴る、中域~高域もしっかりと抜けてくる、いわばハイファイなサウンドは、アンペグとは少し雰囲気が異なりつつ、これはこれで、1つのベースサウンドの標準になっているような印象です。
HD15の特徴
で、今回ご紹介するHD15は、そんなハートキーからリリースされている、自宅向けの小型ベースアンプです。
ハートキーらしさと、自宅で使える使い勝手の良さがどう両立しているかが、ポイントになってきそうです。
さて、まずサウンドの第一印象なのですが…
「そうそう、これぞハートキーの音!」っていう感じ。
Hartke HD15 15 watt Hydrive Bass Guitar Amp – DeMo/ReViEw
HA3500をはじめとする、ハートキーの大型アンプが持つ、ハイファイで中高音域にもパワーを感じるあの鳴り方、このアンプでも健在です。
見てみると、このHD15は、紙製コーンとアルミコーンのハイブリッド方式となっており、このクラスでハートキーサウンドを出そうと工夫した形跡が見られます。
出力は15Wということになっていますが、自宅で使うには十分すぎるくらいのサウンドで、何なら生ドラム不在の小規模ライブならこれでやれてしまうのでは…という印象もあります。
シンプルなサウンドコントロールも魅力的
サウンドコントロール部は割とシンプルで、ボリュームと、3バンドイコライザーのみ。
このサイズの家庭用ベースアンプでは、この部分に力が入っているものは、そう多くないので、音づくりにこだわりのある方は、別途エフェクターを置いた方がいいかもしれません。
でも、自宅で使うベースアンプなら、細かいところのサウンドメイキングを追い込んでいくというよりは、難しいことを考えずに、手軽にかっこいいサウンドを出せる方がメリットは大きいので、個人的にはこれくらいでいいのでは、という気もしています。
価格とアンペグとの競合…
さて、気になる価格ですが、約1万円前後。これはかなり安い部類に入ってくるかと思います。
そして、この商品と競合してきそうなのが、アンペグの Rocket Bass RB-108。本格的ベースアンプメーカーの家庭用アンプというコンセプトは、まさに真っ向勝負です。

このRB-108は、価格的には約2万円と少し上で、そして機能面でも少し充実していたりするので、コンセプトこそ真っ向勝負ですが、トータル的な商品力でいうと少し違うような印象もあります。
そして何より、それ以上に意識しないと行けないのは、サウンドの方向性。これら両者は、まさに「アンペグ」と「ハートキー」の特徴がそれぞれ非常に強く出ているので、機能面・価格面もさることながら、何よりサウンド面における好みが選択のポイントになりそうです。
要は、
「アンペグとハートキー、どっちが好き?」
これに尽きるのではないでしょうか。あるいは、メインで入っているスタジオやライブハウスが、どっちのアンプを置いているか。
なお、最初のベースと一緒に買う場合は、「『どっちが好き?』とか『どっちがスタジオにある?』と言われても…」という感じでしょうが、そのときは、店員さんに弾き比べてもらって、よりかっこいいと思った方を買えばいいかと思います。
個人的には、低音の迫力を求めるならアンペグ、ハイファイなベースサウンドを求めるならハートキーですかねえ。
【まとめ】お手頃な家庭用ベースアンプの魅力を堪能。
このように、今回ご紹介したハートキーのHD15は、家庭用の小型ベースアンプではありますが、そのサウンドはまさにハートキーの大型アンプそのもので、ベースという楽器の魅力を堪能するにふさわしい一品です。
最近はヤマハTHRのように、ベースアンプも兼用できるギターアンプも増えてきましたが、本格的なベースサウンドを出そうとすると、やはり「餅は餅屋」、ベースアンプ専門のものに一日の長があると感じます。
決して種類が多いわけではないですが、その分粒ぞろいな、家庭用ベースアンプ。ぜひいろいろ、弾いてみていただきたいな、と思います。