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ベースアンプ

【レビュー】Phil Jones Bass BASS CUB II コンパクト&多機能&上質なベースアンプ

本日は、Phil Jones Bass(PJB)のベースアンプ、BASS CUB IIについてレビューしてみようと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. Phil Jones BassのBASS CUB IIの評価を知りたい
  2. BASS CAB IIのサウンドを聴きたい
  3. PA的に使えるベースアンプを探している
  4. 多少高くても高品質な自宅用ベースアンプが欲しい

Phil Jones Bassのベースアンプ

このブログでは、先日、PJBのベースアンプの中ではエントリーモデルとなる、Micro7についてレビューさせていただきました。

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そのときのおさらいにもなるのですが、PJBといえば、上質なサウンドに定評のあるメーカーで、特にベースアンプを得意としています。

ベースの原音を活かしながら、上品なサウンドとして出力するのを得意としており、個人的には現代的なハイテクベースというよりは、ヴィンテージ系のベースや、あるいはウッドベースなどとの相性が良いのかなあ、という印象を持っています。

コンパクトなのに100Wの高出力!

さて、そんなPJBのBASS CUB II。まずはスペックなど、概要を見ながら、特徴を見出していくことにしましょう。

まずこのアンプ、とにかくコンパクトです。サイズが、幅304mm×奥行き246mm×高さ 249mm。一般的なベースアンプの感覚からすると、随分と小さいなあ…というのを、まず見たときの第一感として思うのではないでしょうか。

そして、重量も、ベースアンプとしては比較的軽量な7.0kg。持ち手もついていて、気軽にジャムセッション等に連れ出せそうな雰囲気を持っています。

しかし…このコンパクトさでありながら、出力はなんと100W!スピーカーは5インチ×2基なので、決して大きいわけではありませんが、このサイズでこの高出力は、相当にインパクトがあります。

2インプットにリミッターにXLR出力に…とにかく多機能!

そして、入出力面を見てみると、このアンプ、なんとインプットが2チャンネルあります。

片一方はXLR端子にも対応したインプットで、もう一方は通常のプラグを使うインプット。XLR端子の方は、インプット切り替えスイッチが「Mic・Low・High」となっており、マイクの使用も想定されたつくりになっています。ですので、ベースを2本つないでおくこともできますし、マイクを差して、このアンプだけで簡易PA的に使っていくこともできてしまいます。

一方で、各種つまみの方は。インプットレベルとマスターボリュームのほかは、3バンドイコライザーがついているくらいで、割とシンプルな設計です。

とはいえ、そこで終わらないのがPJBのすごいところで、このアンプ、リミッターがついています。特にスラップを多用する方にとっては、アンプ単体でリミッターがついているというのは、相当に助かるのではないでしょうか。

そして、このアンプ、小型アンプとしては珍しく、アンプ背面にXLR端子の出力がついています。これはつまり、アンプを通した状態で、いわばDI的にミキサーに出力ができるということ。ここまで想定されているということは、つまりはこのアンプ、「ライブでの使用」が当然に想定されているということなのです。

小型ベースアンプで、XLR端子まで搭載しているものは、ほとんどありません。このあたりから、「このBASS CUBを、単なる自宅用に終わらせてほしくない」という、メーカーの強いメッセージを感じます。

しかしながら、一方で、AUX端子がついていて、自宅練習用にオーディオプレイヤーがつなげたりもするので、このアンプ、本当に多機能というか、多用途だなあ…と、改めて感じさせてくれます。

サウンドは…高出力の余裕に裏打ちされた上品さ!

さて、そんなBASS CUB IIのサウンド。なかなかネット上では「II」の動画が見当たらないので、ここでは初代BASS CUBの動画を紹介いたしますが、サウンドの方向性は概ね同じです。


PJB – Bass CUB – Electric Bass

イコライザーがフラットのときは、とにかく上品な…どちらかというと少し角の取れた、丸い音になっている印象がします。このあたり、特にヴィンテージ系のジャズベースと相性がよさそうですね。

とはいえ、一方で、たとえばイコライザーを触ってローを足してみたり、ドンシャリにしたりすると、かなりパワフルで元気なサウンドに化けてきます。

このパワフルなサウンドをしっかりと鳴らしきれる背景にあるのが、100ワットの余裕ある高出力と、PJB自慢のスピーカー。目を閉じて弾いていると、大型アンプと錯覚するかのような弾き心地になるほどです。

ただし、いくら100Wといえども、やはりサイズがこのサイズですので、このアンプ単体で生ドラムと渡り合うのは、少し厳しいものがあります。置き場所等の工夫次第で、ベーシスト自身のモニターとしてギリギリ使えるかな、といったところでしょうか。

もちろん、そのような環境下にいる場合は、おそらくPAさんがいらっしゃるでしょうから、これまたBASS CUBらしさともいえる、自慢のXLR端子で卓に送ってしまえばいいわけですけどね。

ちなみにこのBASS CUB II、設置時には足を出して、スラントさせて置くこともできます。モニター的に使うときには、これ、非常に助かりますね。

弱点は価格…6万オーバーは気軽には買えない

とまあ、このように、小型でありながら高出力で高品質、そして多機能なスーパーベースアンプ、BASS CUB IIなのですが、1つだけ、致命的な弱点を抱えています。

それは…価格

なんとこのアンプ、税込み価格だと、普通に6万円を超えてきます。一般的なアマチュアベーシストさんが、自宅用ベースアンプのために出せる金額の相場観からすると、おそらく相当に「高い」と感じるのではないでしょうか。

素晴らしいアンプなのは承知の上で、ここまで価格が高いとなると、自宅練習用であれば、たとえば半額以下で買えてしまうMicro Cube Bass RXなどになびいてしまう人も、相当程度いるのではないかと考えられます。

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また、最近はPJBのベースアンプだと、NANOBASS X4は価格面でも3万円前後と、かなりお買い得な商品を投入してきています。

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とはいえ、このベースアンプの場合、顧客層として想定されるのは、単なる自宅練習用アンプを求める人ではなく、小規模ライブでの使用など、アンプを外に連れ出すことが想定される人。そういった人のニーズについては、このアンプ、驚くほど完璧に満たせてしまっています。

欲しい人にとっては、6万円でも、決して高くない。そう思わせる魅力が、このアンプにあるのは事実です。

ライブ派ベーシストの方、ぜひ一度、弾いてみてはいかがでしょうか。

 

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かとうたかこ
気がつけば、ギター・ベース歴は20年。ギターなどの楽器と音楽をこよなく愛する社会人のブログです。更新情報はTwitterやFacebookでも発信しているので、ぜひ下のTwitter・Facebookアイコンからフォローしてください!