ギター

【レビュー】EdwardsのSUGIZOモデル、KIKUMARU&S.K.I.N

本日は、ギターのレビューを書いてみようと思います。

今回取り上げるのは、LUNA SEAのギタリストとして、そして最近はX JAPANのギタリストとしても知られるSUGIZO氏のシグネチャーモデルである「KIKUMARU」と「S.K.I.N」です。

この記事はこんな人にオススメ
  1. EdwardsのSUGIZOモデルについて知りたい
  2. P-90を搭載したストラトが欲しい
  3. Navigatorの同モデルとの差が知りたい

後述するように、これらについては、本人ドンズバモデルと言われるNavigator(ナビゲーター)のものと、普及価格帯のEdwards(エドワーズ)のものがありますが、今回取り上げるのは、後者のエドワーズの方です。

ちなみに、木目調のナチュラルカラーの方が「KIKUMARU」で、ブラックの方を「S.K.I.N」と言います。このブログでは、便宜上、これらをまとめて「KIKUMARU」とさせていただきます。

かとうたかこ
かとうたかこ
厳密には「KIKUMARU等」とかしたらいいんでしょうけど、なんかお役所文書っぽくて嫌ですもんね…。

ちなみに「KIKUMARU」は、SUGIZOさんが師匠と尊敬するギタリスト、土屋昌巳さんから譲り受けたフェンダーのストラト「菊丸」に由来します。ご本人の「KIKUMARU」と「S.K.I.N」については、両者に仕様の差がありますが、市販の商品については、「色違い」くらいの認識でいて差し支えなさそうです。

SUGIZOというギタリスト

今回取り上げるのギターは、シグネチャーモデルということになりますので、まずは当該ギタリスト、SUGIZOさんについて簡単に見ておきましょう。

SUGIZOさんは、LUNA SEAのギタリスト。どちらかというと、いわゆるリードギターの方でバンドサウンドを作り上げている方ですね。最近は、X JAPANのギタリストとしても活躍をされています。

彼のプレイ面での特徴を取り上げると、どちらかというとエフェクティブなサウンドで、幻想的な音作りを得意としているイメージがあります。付点8分ディレイをふんだんに活かした「IN SILENCE」や「MOON」、圧倒的なロングトーンのギターソロが印象的な「END OF SORROW」などは、「これぞSUGIZOサウンド!」と言えるような特徴あるギタープレイであると言えるでしょう。

一方で、カッティングプレイにも定評があり、「KISS」で見せるグルーヴィーなカッティングや、「TIME IS DEAD」のタイトなバッキングなども、彼が持つもう一つの持ち味。

ギターサウンドを聴いただけで彼と分かる、非常に特徴的なサウンドとプレイスタイル。これこそが、SUGIZOさんの個性です。

現在のメインギターをお手頃なシグネチャーで

さて、そんなSUGIZOさんのギターといえば、古くからのファンの方は、ダークカラーの、妖艶でどこか怪しげなシグネチャーモデルを想像する方も多いのでしょうか。

ところが、現在…具体的に言うと、LUNA SEAの再結成…いわゆる「REBOOT」以降、具体的に言うと、ライブ「One Night Dejavu」以降のメインギターはというと、スタンダードなストラトシェイプのもの。もともとSUGIZOさんは、レコーディングなどではオールド系のストラトを使用することも多かったわけなのですが、現在はステージでもそういったスタンダードな雰囲気のギターを用いている、というわけなのです。

ところが、そこは個性派ギタリストのSUGIZOさん。普通のストラト、というわけではなく、ピックアップはP-90タイプのものが2個搭載されています。ここがまさに、SUGIZOモデルの大きな特徴であるといえるでしょう。

ご本人のドンズバモデルは、Navigatorブランドから販売されていますが、価格が60万円を超えており、気軽に買うことは困難です。

そこで登場するのが、ESP系列の普及価格帯ブランド、Edwards。こちらは、普及価格帯といいながらも、国産で非常にしっかりした作りとなっており、コストパフォーマンスの非常に高い楽器がそろっているのですが、今回紹介するSUGIZOモデルは、このEdwardsブランド。

もちろん、普及価格帯といいながらも、ストラトシェイプにP-90を2基搭載という点はしっかり受け継いでいます。

P-90が作り出す新しいストラトの世界観

さて、そのKIKUMARU、実際に手にしてみます。

まず、手にした第一印象としては、「ごく普通のストラトだな」って感じ。レリック加工がほどこされており、この点にテンションが上がってきますが、他は割とスタンダードなストラトだと思います。

ちなみに、ボディはアルダーで、ハードメイプルのネックにローズウッド指板が貼られています。フレットは22まであるので、ヴィンテージ系のストラトとは少し感覚が違うかもしれません。

そして、音を出してみると…。

サウンドの方向性は、まがうことなく、ストラトそのもの。ただ、音に少し甘みがあるというか、ストラトの持つ、高音域のとがった部分が、良い塩梅に丸められていて、非常に扱いやすいサウンドに仕上がっているのです。

そして、これもP-90の特徴だといえるでしょう、シングルコイルのピックアップとしてはかなり音が太く、パワフルに感じます。

それゆえ、ストラトの方向性を目指しつつ、音は太くて甘いという、非常に使い勝手の良いサウンドが生み出されています。

「ストラト、好きなんだけど、耳に刺さるんだよなあ…」と感じる方にとっては、とくにオススメです。

ちなみに、SUGIZOさんは、ピックアップセレクターをセンターにして弾いているのが一般的。このときの「ジャキッ」とした感じのサウンド、メチャクチャ心地よいですよ。ソロからカッティングからアルペジオから、どんなプレイスタイルにもバッチリはまってきます。

一方で、ピックアップをフロントにして弾くと、P-90らしい甘いサウンドが強く出てくるので、クリーンでのギターソロやアルペジオなどが非常に心地よく感じられるようになります。また、「エッジの効いたサウンドが欲しいなあ」というときは、リア一発にしてみるのもオススメ。ストラトほどは音が暴れないので、ライブでも安心して使えるのではないでしょうか。

本人モデルとの差はわずか…?

さて、このKIKUMARUシリーズ、市場価格はおおむね15~16万円くらいで手にすることができます。で、一方で、前述したように、本人ドンズバのNavigatorモデルについては、おおむね60万円が相場。

実に45万円もの差があるこれら両者ですが、その差はどこにあるのか。大きくは2点です。

  1. ピックアップが違う
    Edwardsはフロント・リアともにセイモア・ダンカンの「SP90-1」。
    Navigatorモデルは、フロントにセイモア・ダンカン・カスタムショップの「Staple Pickup Repro」が搭載されています。(リアは同じくSP90-1です)
  2. ブリッジが違う
    Edwardsは「T-200V」が、Navigatorは「GOTOH GE101TS」が使われています。

その他、木材の選定や細かいパーツ、工程管理などにも差があるようですが、基本的にはこのくらいの差。

個人的には、道具として割り切って使うなら、Edwardsの方で十分ではないかな、という気もします。上位モデルの方は、どちらかというと「本人と同様の仕様のものがほしい」という、コアなファン向けの一品のような印象もあります。

まとめ…少し変わったストラトをお探しの方へ

とまあ、ここまで、SUGIZOモデルとして、KIKUMARUのレビューを書いてみました。

ただ、全体を通してみて思うのが、このギター、シグネチャーモデルと言うよりは、普通に「少し変わったストラト」として、万人に広くオススメできるのではないか、ということです。

見た目もスタンダードなストラトを踏襲してますし、サウンドもストラトの方向性を維持しつつ、P-90の良さが活きて非常に使い勝手が良い。

となると、このギター、特定のミュージシャンのファン向けアイテムというよりは、このギターの方向性に賛同できるプレイヤーの方なら、誰であっても使っていけるのではないかと思えるくらい、懐の深いギターだと考えられるのです。

ストラトは、その使い勝手の良さゆえに、多くのプレイヤーに使われていますが、一方であまりにも定番化しすぎたがゆえに、自分らしさを出すことが少し難しくなっているように感じる向きもあります。

そうしたとき、ストラトらしさを残しながら、少しだけ個性を打ち出せる、こういったタイプのギターというのは、これからどんどん、注目されていくのではないでしょうか。

SUGIZOファンの方はもちろん、ストラトを愛するすべての方に、ぜひ一度、試していただきたいギターだと思います。

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