ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

楽器レビューのほか、音楽をテーマにブログを書いています。

エレキギター初心者の「1本目」に日本製フェンダーを強くオススメする5つの理由

「これからエレキギターをはじめようと思うんですけど、最初の1本に何を買ったらいいですか?」

 

ある程度、楽器をやっていると、よく聞かれる質問の1つだと思います。

 

そして、私はこの質問が来たときに、よほどのことがない限りこの答えを返すようにしています。

 

日本製フェンダーがオススメですよ」

 

以下、その理由を5点に整理して、述べていきます。

 

Fender エレキギター MIJ Hybrid '50s Stratocaster®, Maple, - US Blonde

Fender エレキギター MIJ Hybrid '50s Stratocaster®, Maple, - US Blonde

 

 

 

 

ギターの基本である

まず1点目の理由はこれ、「フェンダーがギターの基本である」ということ。

 

世界初の、量産型のエレキギターといえば、皆さんご存じ、フェンダーのテレキャスターです。(このあたり、細かく紐解けばもっといろんなことが書けるのですが、今回の記事の論旨に大きく影響しないので省略します。その辺はまた追って…)

 

その後、そのテレキャスターから派生する形でストラトキャスターが生まれ、これらのサウンドが、エレキギターの「基本」となっていきました。

 

そういった意味において、フェンダーのギター…特にテレキャスやストラトを1本持っておくと、たとえ自分が今後、どのようなジャンルのギターを弾いていくにせよ、「スタンダードなギターに回帰したい」というときに、再び戻って来ることができます。

 

そういった意味において、こういった「基本」のギターは、初心者のときのみならず、将来を見通す局面においても、「使える」と評価できる1本になるわけなのです。

 

作りがしっかりしている

このように、初心者のうちにテレキャスやストラトを持つことの意義を述べたわけなのですが、次に聞かれそうな質問が、これ。

 

「別に日本製フェンダーでなくてもいいんじゃないの?」

 

確かに、テレキャスやストラトについては、日本製フェンダーでなくても、たとえばメキシコ製フェンダーの「Player」シリーズや、あるいはもう少し低廉なものであれば、フェンダー系列のスクワイア(Squire)ブランドってのもあります。

 

もちろん、これらも大変素敵な楽器です。とりわけ、「Player」シリーズは、USAのテイストを感じられるメキシコ製フェンダー(いわゆるフェンダーメキシコ)を、かなりの低価格で手にできるという点において、非常に価値がある楽器でもあります。

 

でも、初心者の方には、そこではなく、日本製フェンダーを強く勧めます。

 

その理由は、ひとえに「楽器としての作りの良さ」につきるのです。

 

Playerシリーズやスクワイアシリーズの楽器は、価格は非常に抑えられているのですが、それゆえどうしても作りの甘さ、部品のコストカット感が少し気になります。

 

Playerシリーズは、USAテイストを味わえる代わりに、やはりどうしても作りの甘さやパーツの細部に妥協せざるを得ません。また、スクワイアについては、生産もアジア系になっており、コストカットの視点が非常に強く感じられるのです。

 

この点、日本製フェンダーは、極端なコストカットがなされていない中、国産のきめ細かい工程でしっかり組み込みがなされており、楽器としてもさることながら、工業製品として、しっかりできています。

 

楽器を長く使っていこうと思ったら、やはり「品質が良い」ものを持っておきたいところですよね。そういった意味においても、「日本製フェンダー」は安心なのです。

 

「フェンダー」ブランドの安心感

 そして、「フェンダー」ブランドの安心感

 

これも、ある程度ギターが弾けるようになり、楽器のことが分かってくると、ひしひしと感じられることではあるのですが、やはり楽器のヘッドに「Fender」のロゴが刻まれていると、そこにある種の安心感を得られるようになります。

 

これまた語ると長くなりますが、フェンダーという歴史あるブランドの楽器を手にできている喜びは、非常に大きいものがあります。

 

特に、現在の「日本製フェンダー」は、これまでとは異なり、米国フェンダー社のラインナップの1つとして位置づけられている、立派なブランドです。

 

この点が、たとえばフジゲンやCoolZ(これも実質フジゲン、という話もありますが)、バッカス等といった、同価格帯にいる、高品質な日本製楽器と比較したときのアドバンテージになるかなあ、という感じがします。

※ただし、楽器としてのクオリティについては、これらの日本製ブランドもかなり良いものです。これらの楽器の素晴らしさについては今回の論旨から外れるので語りませんが、この辺も追って語らせていただければ、と思います。

 

「サブギター」になったあとのポテンシャル

そして、あなたがやがて、中級者~上級者になったり、あるいはもっと違う楽器を持ちたくなったとき。

 

あなたが最初に手にしたギターは、おそらく「サブ」という位置づけになり、主戦からは外れるのだろう、と思います。

 

2本目のギターに何を買うか。1本目のギターの上位グレードに手を出すのか、あるいは方向性の違うギターを手にするのか…いろんなパターンが想定されるところです。

 

ただ1つ、これだけははっきり言えるのですが、最初の1本をオーソドックスな日本製フェンダーにしておくと、このギターがサブになったときにも、それなりに出番があります。

 

特に、レスポールなどの全く違う方向性のギターに行ったときや、いわゆるコンポーネント系のストラトにいったときなどは、ふと「シンプルなストラト・テレキャス」のサウンドが恋しくなったりするもの。これは自分一人で弾いているときもそうですし、バンドで使っているときにもそうだと思います。

 

サブに回ったときにもしっかり活躍できるのは、やはりもともとがしっかりしている楽器だから。そしてそれが「フェンダー」のブランドによって説得力が高められていくように感じます。

 

アレンジの素材として

また、同じ系統のギター…たとえばフェンダーUSAのストラトやテレキャスを買うこともあるでしょう。

 

そんなとき、最初の日本製フェンダーについては、そのポテンシャルの高さを活かしながら、ピックアップを交換したりするなどして、自分好みにアレンジしていくこともできそうです。

 

たとえば、後から買ったギターが、よりヴィンテージ色が強いものであれば、最初のギターに高出力シングルやシングルハムを乗せてみたり、逆にモダン指向なのであれば、ヴィンテージ系のピックアップに換装してみたり、と。

 

こうやって、自分好みのギターを作っていくのも、なかなかに楽しいものなのですが、それを楽しめるのも、前述のように、ポテンシャルの高さがあってこそ、なんですよね。

 

(おまけ)私の場合…最初のフェンダージャパンが今でも現役です

これは完全に余談になりますが、振り返ってみれば、私も1本目に買ったギターは、当時のフェンダージャパンでした。

 

それこそ20年近く前という、随分と昔の話になりますが、私が最初にアルバイトして貯めたお金で買ったのは、フェンダージャパンのストラトキャスター。「ST-68TX」というものです。貼りメイプルの指板に、ピックアップにテキサススペシャルを搭載したという点が売りのギターでした。

 

現在のラインナップだと、これが近いかもしれませんね。

 

現在、私は、フェンダーUSAのアメリカン・ヴィンテージ・ストラトキャスターを別途持っていますが、このギターについては、ピックアップをセイモア・ダンカンのSSL-3(リア)、SSL-1(フロント、センター)に換装した状態で、今でもしっかり愛用しています。

 

ピックアップをダンカン製の、それもリアについては少しパワーのあるモデルにしておくことで、メインのアメヴィンとは少し違った雰囲気で使っていけるんですよね。

 

練習にライブに宅録にと、長く使い込んでいるので、見た目もだいぶ傷んできましたが、それが逆に風格を出していて、かっこいい。

 

どちらかというと初心者向けギターのカテゴリーに位置するモデルではありますが、今でもこうやって、しっかりと現役で使っていける背景には、やはり日本製フェンダーのポテンシャルの高さがあるんだろうなあ…と、改めて、思っています。