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【レビュー】Epiphone Les Paul Standard…エピフォンのレスポール、その評価は?(2021年12月更新)

本日は、楽器屋さんで見かけることの多いあの1本・Epiphone(エピフォン)のレスポール・スタンダードタイプ「Epiphone Les Paul Standard」について、レビューしてみようと思います。

※2021年12月追記:直近のモデルチェンジにあわせて、機種名称を変更するとともに、細部にわたって記事をメンテナンスしました。

この記事はこんな人にオススメ
  1. エピフォンのレスポールの評価を知りたい
  2. エピフォンのレスポールとギブソンとでどれくらい違いがあるのかを知りたい
  3. エピフォンのレスポールに搭載されたピックアップについて聞きたい
  4. コスパも含めてエピフォンとギブソンを比較したい

ギブソン直系・エピフォンのレスポール

エピフォンといえば、もともとは独立したギターメーカーであり、あのジョン・レノンも愛用したカジノなどで知られるところではありますが、最近は、ギブソン直系ブランドとして、主にギブソンのギターの廉価版を作っていることで知られています。

その価格たるや、本家ギブソンと比べると非常に安く、今回紹介するレスポール・スタンダードについては、ギブソンの方は20万円を優に超えてくるのが基本であるにもかかわらず…

エピフォンのレスポール・スタンダードになると、なんとその価格は、5万円台くらいにまで落ちてきます。

ここまでの価格差があると、「いったいなぜ?」とか「これ、ホントに大丈夫なのか?」とか、いろいろ不安になってくるところが多いと思います。今回は、そのあたりを検証してみようと思います。

中国産で各種パーツは異なりますが…基本的な部分はギブソンを踏襲

まず、このコストダウンを実現できている最大の理由は、なんといっても中国産というところにつきます。最近の廉価版楽器は、だいたい中国産やインドネシア産等とすることによって、生産コストを抑え、それを価格に反映させているというのが一般的な手法で、それはこのエピフォンレスポールにおいても同様です。

また、木材のクオリティや、さまざまなパーツなどについても、本家ギブソンよりはコストが抑えられたものが採用されています。

エピフォンのレスポールにはプロバッカー搭載

とりわけ、ピックアップについては、エピフォンのレスポールにおいては、「ProBucker」(プロバッカー)といわれるものが搭載されています。これ、本家ギブソンのバーストバッカーをエピフォンが再現したものらしいのですが…ここがサウンドに与える影響は非常に大きいので、もし余力があれば、リプレイスメントを検討しても良いかもしれません。

かとうたかこ
かとうたかこ
ちなみに、ギブソンカスタムショップとのコラボモデルでは、ピックアップがバーストバッカーになっているモデルもあったりしますよ。

ただ、それ以外の部分については、ギブソンのレスポールのスタイルをほぼ踏襲しており、ホントの廉価版であればボルトオンにされているところも、この「Standard」であれば、しっかりセットネックになっています。

このほか、気にする人は気にするのが、ヘッドシェイプ。ギブソンのレスポールであれば、ヘッドの左右はつり上がっているのですが、エピフォンのレスポールはここが微妙に違います。ロゴのみならず、ヘッドシェイプで本家か廉価版かが判断できてしまうのが寂しい…という人がいるのも、事実ではあります。

ただし、一昔前のエピフォンと比べると、現行のエピフォンでは、かなりギブソンに近い雰囲気に寄せてきています。もちろん完全一致はではないのですが、前の「明らかに違います」という感じではありませんので、ここは好印象です。

ポリ塗装になっているのは日常用途的にありがたい

また、エピフォン版のギターは、ポリ塗装になっているというのも、ラッカー塗装を基本としている本家ギブソンとの大きな違い。

ラッカー塗装の方が、木の鳴りを感じさせやすいというのは事実なのですが、一方で、ギタースタンドの中にはラッカー塗装に反応してしまうものがあるなど、管理に少し気を遣う面があります。

そういった意味においても、ポリ塗装の方が気軽に扱いやすい、というところがありますね。

サウンドは…結構使える!5万円台のギターとは思えない!

さて、そんなエピフォンのレスポール・スタンダード。サウンドはどうなのでしょうか。

 

かなり頑張っている感じがしますよね。少なくとも、5万円台のギターとはとても思えません。

本家ギブソンと同様、しっかりマホガニーボディを採用しており、重量感ある設計になっているため、まずはギターのボディで弦の鳴りをしっかり受け止め、それをハムバッカーピックアップでしっかり増幅していることがわかります。

とりわけ、ディストーションサウンドは、さすがレスポール、って感じですよね。「プロバッカー」と呼ばれる廉価版のピックアップでこれなのですから、たとえばこれを本家ギブソンのバーストバッカーに換えてみたり、あるいは他社のリプレイスメントピックアップに換えたりすると、ギターそのものがしっかりしていることも相まって、大化けする可能性を秘めているのでは…と感じさせるほどです。

さすがに本家ギブソンには劣るけど…15万円の価格差は感じさせない

ただし、本家ギブソンと比べると…やはり音の密度というか、重厚感は少し劣るかな、という感じがするのも事実。また、工業用品としての細部の仕上げのきめ細かさなども、本家ギブソンにはかないませんので、やはりそこは価格差を感じさせるところではあります。

とはいえ、「20万円 VS 5万円」の戦いであれば、十分すぎるほどの健闘です。むしろ価格の部分に比重を置いて採点すれば、このエピフォン版でも十分勝ち目があるのでは…と思わせるくらいです。

【まとめ】5万円で買えるレスポールとしては上出来!

このように、エピフォンのレスポール・スタンダードについては、細部の仕上がりなど、さすがに本家ギブソンと比べると酷な面はあるものの、5万円台まで価格を落としてきた中にあっては、相当に健闘しています。

とりわけ、サウンドについては、基本的な設計が本家ギブソンとおおむね同様であることから、かなり好印象であり、ピックアップをグレードアップさせれば、大化けする可能性さえ感じさせてくれます。

本家ギブソンのレスポールは、高級機の側面があって、なかなか気軽に持ち出したり、自分なりのアレンジを施したりというのに躊躇する面があるかもしれませんが、エピフォン版であれば、気軽にガシガシ使えるギターとして、非常に優秀だと考えられます。

「廉価版」とか「初心者向け」といった巷の評価に惑わされることなく、「気軽に使えるギター」として、ぜひ積極的に、手にしていっていただきたいなあ、と思います。

かとうたかこ
かとうたかこ
当ブログでは、他に、エピフォンのレスポールとして「Tak Matsumotoモデル」や「五稜結人モデル」に関する記事を書いています。こちらもあわせて、ご覧ください。
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