本日は、フェンダーからリリースされているコンパクトなヘッドホンギターアンプ、Mustang Microについてレビューさせていただこうと思います。
- フェンダー・Mustang Microの機能概要を知りたい
- Mustang Microに搭載されたサウンドの全体像を知りたい
- 1万円前後の多機能なヘッドホンアンプを探している
もくじ
コンパクトなヘッドホンアンプ
今回ご紹介するフェンダーの「Mustang Micro」は、一言で言うなら「ヘッドホンアンプ」です。
このMustang Microを、ギターのシールドジャックに差し込んで、ヘッドホン・イヤホンをつないでギターを鳴らせば、しっかりとしたギターアンプの音をヘッドホン・イヤホンで再現できる、というもの。
商品ジャンル的には、これまでVOXがリリースしてきた「Amplug」シリーズに近いものがあるといえるでしょう。


ただ、Amplugは、アナログでシンプルで低価格(4,000円程度)という特徴があったのに対して、このMustang Microは、デジタルで多機能で価格も少し高め(1万円程度)という感じですので、最終的な使用目的こそ同じですが、商品の設計思想は結構異なっています。
では、どのあたりが違うのか…少し、掘り下げてみていきましょう。
サウンドはギターアンプ「Mustang」を継承
まず、このMustang Microの、ヘッドホンアンプとして最大の特徴になっているといえるのが、同じフェンダーのデジタルモデリングアンプである、Mustangシリーズを継承したサウンド。
具体的には、次の12種類のサウンドが搭載されており、本体LEDランプがどの色に点灯しているかで、どのモデリングが使われているかを確認することになります。
- ’65 Twin+Compressor(白):ツインリバーブのモデリングに、コンプレッサーをかませたサウンド。
- ’65 Deluxe(赤):デラックスリバーブのモデリングによるクリーンサウンド。
- ’57 Twin(緑): Twinのモデリングによるクリーンサウンド。
- ‘60s British(青):VOX AC30のモデリングによるクリーンサウンド。
- ’65 Deluxe+Greenbox OD(黄):デラックスリバーブをチューブスクリーマーで歪ませたサウンド。
- ‘70s British(マゼンタ):マーシャル・Super Leadのモデリング。
- ‘90s American(ターコイズ):メサブギーのデュアルレクチファイアのモデリング。
- BB15 HighGain(オレンジ):フェンダー・BassBreaker15のハイゲインサウンドのモデリング。
- FBE-100(ラズベリー):フリードマンBE-100のBEチャンネルのモデリング。
- Metal 2000(スプリンググリーン):EVH 5150IIIをモデリングしたハイゲインサウンド。
- Uber(バイオレット):ボグナー・Uberschallのリードチャンネルをモデリング。
- Studio Preamp(シアン):ミキサーにダイレクト接続したときのようなクリーンサウンド。ベースやアコギ等に。
本家本元のフェンダーサウンドはもちろんのこと、VOXやマーシャル、さらにはボグナーなどのハイゲインサウンドまで幅広く揃えており、必要にして十分なバリエーションだと言えるでしょう。また、そのサウンドクオリティも非常に高く仕上がっています。
ただし、1点注意しないといけないのが、これらアンプのモデリングについて、ゲインコントロールもありませんし、イコライザーも5段階のプリセットで調整するのみ。
ですので、音作りに自由度はほとんどないと言って良いでしょう。
このあたりは、まあ練習で使うヘッドホンアンプなので、細かい音作りにこだわるよりも、さっさとギターを手にして演奏を楽しみましょうね…ということなのかなあ、と思っていたりします。
12種類の空間系エフェクター
そして、Mustang Microは、これに加えて、12種類の空間系エフェクターも搭載しています。こちらも、本体のLEDライトでどれが選ばれているかを確認するしくみとなっており、その概要は次のとおりです。
- Large Hall Reverb(白):映画館規模のホールで聞こえるリバーブサウンド。
- ’65 Spring Reverb(赤):60年代中盤のフェンダーアンプに搭載されたスプリングリバーブ。
- Modulated Large Hall Reverb(緑):大規模ホールのリバーブにモジュレーションを追加。
- Sine Chorus / Large Room Reverb(青):丸みを帯びたコーラスと、ナイトクラブ規模の部屋を想定したリバーブの組み合わせ。
- Triangle Franger / Large Hall Reverb(黄):フランジャーと、ナイトクラブ規模の部屋を想定したリバーブの組み合わせ。
- Vintage Tremolo / Spring Reverb(マゼンタ):フェンダーらしいこもり感あるトレモロと、スプリングリバーブの組み合わせ。
- Vibratone / Large Room Reverb(ターコイズ):回転式スピーカーのバッフル効果と、ナイトクラブ規模の部屋を想定したリバーブの組み合わせ。
- Harmonic Tremolo / Large Room Reverb(オレンジ):フェンダーらしいトレモロサウンドと、ナイトクラブ規模の部屋を想定したリバーブの組み合わせ。
- Slapback Delay / Large Room Reverb(ラズベリー):スラップバック式ディレイと、ナイトクラブ規模の部屋を想定したリバーブの組み合わせ。
- Tape Delay / Small Room Reverb(スプリンググリーン):テープエコーと、小さな部屋を思わせるリバーブの組み合わせ。
- Sine Chorus / Mono Delay / Large Hall Reverb(バイオレット):コーラス、ディレイ、大規模ホールを思わせるリバーブの組み合わせ。
- 2290 Delay / Large Room Reverb(シアン):TC2290デジタルディレイのモデリングと、ナイトクラブ規模の部屋を想定したリバーブの組み合わせ。
基本的には、リバーブとその他モジュレーション系の組み合わせで成り立っているような感じです。
こちらは、エフェクトの効き具合を「Modify」ボタンのプラスマイナスで、最大6段階操作ができます。こちらもディレイタイム等の細かい設定までいじれるわけではないのですが、、種類は思いのほか多いので、少し迷ってしまうかもしれませんね。
豊富な機能で使い勝手も抜群
そして、サウンド面のバリエーションだけでなく、その他の機能面も豊富なのが、このMustang Microの大きな特徴です。具体的に、いくつかの機能を見ていきましょう。
バッテリー駆動&USB-C充電
Mustang Microは、電源は乾電池などではなく、内臓バッテリーで駆動するしくみになっています。そして、そのバッテリーの充電方式には、USB Type-Cが採用されています。
このUSB-C、最近のAndroidスマホやiPad Proなどでも採用されており、最近はかなり慣れ親しんできたことかと思います。USB-Cで充電できると、充電器を別途管理しなくて良くなるので、大変に便利なんですよね。
Bluetooth対応
ヘッドホンアンプは、多くの場合自宅用練習で活用されることになるわけですが、そのときに重要な機能となるのが、外部音源の入力。
先述のVOX Amplugとかだと、その機能をステレオミニプラグで対応してたりしたわけなのですが、このMustang MicroはBlueToothでの接続に対応しています。
ですので、スマホやオーディオプレイヤーとBlueTooth接続すれば、その音をMustang Microにつながったイヤホンから確認することができるようになり、音源に合わせた練習が非常に快適にできるようになります。
オーディオインターフェイス機能もあります
さらに、このMustang Microは、先ほど充電のところで少しご紹介したUSB-C端子を使って、オーディオインターフェイスとしての利用を行うことも可能です。
音作りの自由度が高くないので、本格的な録音には向かないかもしれませんが、サウンドのバリエーションは豊富なので、ちょっとしたメモ的な録音をギターで行うときには十分すぎるくらいの性能を発揮してくれます。
フェンダーらしさを耳元で感じられるサウンド
さて、そんなMustang Microのサウンドなのですが…どんなものなのでしょうか。
まず、サウンドクオリティ的には、かなり良い線行っているのがご確認いただけると思います。そして、やはりさすがのフェンダーといったところか、高域に特徴のあるフェンダーらしさは、こういったデジタルのヘッドホンアンプにおいても、しっかり再現されていると感じます。
また、モデリングについて、ハイゲイン系ももちろん悪くないのですが、やはりフェンダーが得意としているのは、ツインリバーブやデラックスリバーブといった、クリーン系のギターアンプ。
なので、歪み系サウンドについても、そのフェンダーのクリーンアンプをチューブスクリーマー(のモデリング)で歪ませた「’65 Deluxe+Greenbox OD」の心地よさは、他のモデリングより一枚上かなあ…という印象を、個人的にはもっていたりもするのです。
【まとめ】お手頃で高性能なヘッドホンアンプ!
このように、今回ご紹介したMustang Microは、フェンダーのデジタルモデリングアンプ・Mustangシリーズのサウンドを継承することで、フェンダー系を中心に高品質なサウンドを誇りつつも、音作り面において若干の割り切りを行うことで、自宅練習用のヘッドホンアンプとして抜群の使い勝手を実現させたアイテムです。
一方で、USB-Cでの充電やオーディオインターフェイスとしての活用、BlueToothへの対応などといった「今風」の機能についてもしっかり盛り込んでおり、単なる「自宅練習用の割り切りアイテム」にとどまらない可能性も、同時に感じさせてくれます。
価格面も1万円強と、機能の割にはお求めやすく設定されているので、多くの若いギタリスト・ベーシストさんに手に取ってもらいやすいのではないかな…と思っています。
とにかく、このMustang Micro、本当に便利です。ぜひ多くの人に手にしていただいて、気軽にギターを鳴らせる喜び、感じていただきたいと思います♪
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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