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ライブ告知に、Twitterは向いてない? SNSを使った効果的なバンドPRを考えよう!

突然ですが、アマチュアミュージシャンの皆さん、バンド活動の情報発信って、どうやってます?

一昔前は、バンドの情報発信というと、Geocitiesなどの無料ホームページスペースに、頑張ってホームページを作って、無料掲示板などでファンの方々とコミュニケーションをとる、というのが主流だったわけなのですが、その後、アメブロやLivedoorブログなど、ホームページ作成の知識がなくても簡単に管理ができる、無料ブログがその役割を担うようになりました。

そして現在。あらゆる情報がSNSで発信され、拡散されるこの時代、バンドの皆さんも、SNSを使った情報発信に積極的に取り組んでいる印象があります。

私も、Twitterなどで、全国津々浦々の、さまざまなアマチュアミュージシャンの皆さんの活動の様子を拝見したり、関西のライブであれば、実はこっそりお邪魔したりもしています。

そうした中、皆さんの活動の情報を見ながら、思うところがあるので、今回はそれを整理して、ご報告させていただくことにしました。

ということで、今回のテーマは「SNSを使って、どのようなバンドPRをする?」。SNSごとの特徴や文化などを踏まえながら、効果的なバンドの情報発信について、考えてみようと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. Twitterでバンド活動PRをするデメリットを知りたい
  2. どのようにTwitterを活用するとバンドPRに有効なのか理解したい
  3. 他のSNSやブログとの使い分けについて知りたい
SNSでのライブ告知

えっ?Twitterはバンド活動のPRには不適!?

SNSというと、今、主に使われているのは、Twitter、Facebook、Instagramあたりですよね。

そして、これはあくまで個人の感想ですが、バンドをされている方々が使っているのは、圧倒的にTwitterが多いという印象があります。

言うまでもなく、Twitterといえば、140文字という文字数のレギュレーションの中で、さまざまな情報が、良くも悪くも雑多に、大量に流れていくというタイプのSNSです。

それゆえ、利用に当たってのハードルが低く、きっとそれが、ミュージシャンの皆さんにとって「使いやすい」というふうに感じられているのではないでしょうか。

現に、アマチュアミュージシャンの方のTwitterを見ていると、活動報告やライブのPRはもちろん、日々のちょっとした生活から面白ネタのリツイートまで、実にさまざまな情報を発信してくれており、非常に面白いなあ、と思っています。

ただ、これもまた、個人の感想なのですが、私は、Twitterはバンド活動のPRには、あまり向いていないのではないかと思っています。

以下、その理由です。

タイムラインの流れが速すぎる

Twitterの王道的な使い方として、「短文を大量にツイートする」というのがありますが、多くのフォロワーさんがこれをすると、タイムラインに流れてくる情報量が多くなり、大事な情報も、すぐに埋もれてしまいます。

フォロワーの多さで情報が埋もれてしまう

これは前項とも関係しますが、ある程度の活動をしているアマチュアミュージシャンを見ていると、だいたいフォロワー数が1,000を超えてきています。

フォロワーの多さ=関心を持つ人の多さということで、これはこれでありがたい話なのですが、一方で、それだけのフォロワーを持っているということは、処理しなければならない情報量もそれだけ多くなるということ。

そして、それだけのフォロワーさんが大量にツイートを流すと、やっぱり大事な情報というのが、滝のように流れて行ってしまいます。

140字はPRには短い!

Twitterは、あえての140字制限があるがゆえに、独自の文化を持ち、それが発展をしてきたところがあります。また、「長文を書かなくてもいい」という安心感が、SNSのライトユーザーに受け入れられてきた面もあるのではないかと思います。

ただ、この字数制限は、たとえばライブ告知をするときに、ものすごく邪魔になります。

一例を挙げてみましょう。下記は架空のライブ告知です。

<レコ発ライブのお知らせ>

「キングスライムズ、合体!」

2019年○月×日(金) ライブハウス★★

(大阪市北区○○町1-2-3)

Open: 18:30 Start: 19:00

 

【出演】

山田一郎

佐藤花子

ロックンロール・ベイビーズ

Mr. Prospector

Lotion Distortion

キングスライムズ

 

ADV: ¥2,000(+ 1 drink)

DOOR: ¥2,500(+ 1 drink)

…残念、これで字数を14字オーバーしています。出演者の字数次第ではなんとか収まりそうですが、逆に言うと、普通のライブ告知を1本投稿するだけでも、それがうまくおさまるかどうかは、対バンのバンド名の長さに左右されてしまうほど、この文字数問題を乗り越えるのがなかなか厄介、ということなのです。

メモのスクショは論外!

そこで、この問題を工夫して乗り越えるべく、多くのアマチュアミュージシャンがしているのが「メモアプリに書く⇒スクリーンショット⇒画像として投稿」というやつ。

でも、これ、基本的にはダメだと思います。

やっぱりこの手の情報は「テキストデータ」として使えるかどうかというのが重要です。テキストデータだと何がいいかというと「加工ができる」「検索ができる」というのが挙げられます。

たとえばテキストデータなら、スケジュールアプリにコピペをすることもできますし、気の利いたアプリなら日付のテキストデータがあれば連携してくれたりもします。

また、情報が埋もれてしまったとしても、あとから検索で探すことができるので、最悪、大量のツイートに流されてしまったとしても、後から何とかできるのですが、画像貼り付けだとそれができません。

厳しい見方なのかもしれませんが、スクショでのPRは、要は「見ることができたらOK」と考えているということであり、「その情報を見た後、どうするか」まで思いが及んでいないのではないか、というふうに思います。

最近のオープンデータ・ビッグデータの流れを持ち出すまでもなく、情報の発信・公開は、テキストベースの二次利用がしやすいような形で行うのが大原則です。そういった視点からしてみても、スクショ画像によるPR手法は、やはり個人的には望ましいものではないと考えます。

Twitterはブログとの併用で真価を発揮!

とまあ、このように、Twitterは、やはりバンド活動をしっかりPRする上では不適だと、私は考えています

ただ、一方で、音楽をやっている人の多くがTwitterを使っているのは事実なので、全く使わないのいうのは、あまりにもったいない。これも同時に思っています。

なので、Twitterを利用する場合、しっかりした情報発信ができるブログと連携させると、Twitterのウィークポイントをうまく克服できるかな、と思います。

TwitterはTwitterらしく使いつつ、まとまった字数が必要な投稿…たとえばライブ告知やライブ報告などは、ブログでしっかり書いて、Twitterではブログ更新の旨をツイートする。このように、弱点を押さえつつ、長所を活かせる運用をしていけば、きっと、多くの人に、しっかり情報が伝わるようになるはずです。

たとえば、Noteやはてなブログなどは、Twitterとの連携もしっかりしているので、これら両者を組み合わせる運用は、作業的にもやりやすいですし、情報発信スタイルとしても非常に有効です。

私も、「Twitter+Note」の組み合わせで活動する多くのバンドさんを知っていますが、やはりこれができている方は、情報発信が巧みです。

Facebookは使いやすい、けどユーザー層が…

次、Facebook。SNSといえばこれを思い浮かべる世代も多いのではないでしょうか。

Facebookは、Twitterのように字数制限がなく、またグループページやイベントページの作成など、「活動」をPRする上で非常に使いやすいツールがたくさん詰まっており、「バンド活動をPRする」という目的を達成する上での使い勝手は、客観的に考えると、最強だと思います。

ただ、このFacebookにも、バンド活動をPRする上で万能かというと、必ずしもそうではなく、むしろ致命的な弱点があったりもします。それは何か。

本名登録が必須

Facebookは、原則として本名での登録が必須となります。偽名で登録している人が現実問題としているのは事実ですが、本来的にはそれは認められていません。

この本名登録、何がハードルになるかというと、「社会人としての立場とバンドマンとしての立場を使い分けている人」にとっては、非常に困ったことになります。

Facebookは、あくまで「人」に着目してアカウントが設定されるので、自分の中でのキャラの使い分け、というのが非常にやりにくいです。

もっとも、この点は、とりあえず本名でアカウントだけ作って、音楽系の活動はグループページを通じて行うという運用をすれば、問題を一定クリアすることができますけどね。

アクティブユーザーの年齢層が高い

これは最近インターネット業界のニュースでよく言われていることですが、Facebookは、アクティブユーザー…つまり、実際に使っている人の年齢層の高さがよく指摘されています。

その背景には、本名登録や社会的地位の記入などを通じて、SNSが実社会と密接な関係を持ち、それゆえにそうした点におけるアピール要素を持つ層が積極的に活動している点があるのかな、と思っています。

そういえば「Facebookおじさん」って言葉がありましたね。ある意味、今のFacebookの現状をよく表していると思います。若者はほとんどおらず、一定の年齢層の人の交流の場として使われている…。

FBに多い「意識高い系」への違和感

あと、Facebookが避けられがちなもう一つの背景に「いわゆる『意識高い系』の跋扈」というのがあると思います。最近、Facebookでは、何気なく日々を生きる人たちの、日常の投稿が少なくなり、その代わりによく見られるのが、「意識高い系の人たちの活動報告」。

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日々、肩の力を抜きながら、楽しく生きている人たちにとって、たとえば「○○の勉強会に行き、新たな気づきもあって、仲間が増えました」とか、「ファシリテーションの重要性を学びました」とかといった、こういう「意識高い系の投稿」というのは、なかなかの息苦しさを感じます。おそらく、バンド活動を通じて日々の活動に潤いを…というような層とは、相容れないでしょう。

ちなみに、私もFacebookのアカウントこそ持っていますが、基本的にはリアル社会での「名刺」的に使えるように、とりあえず置いているだけであり、あまり積極的には見ていません。

でも…だからこそ、新たな客層の開拓に使える!

とまあ、このような背景から、せっかく抜群の使い勝手を誇るにもかかわらず、バンド活動のPRには、あまり使われていないのが実態であるように思います。

ただし、これを逆手にとると、Facebookは、年齢の高い客層や、あまりTwitterにいないタイプの「意識高い系の人」に、うまくバンドの情報をリーチさせることができる可能性も秘めています。

特に、社会的地位の高い人や、意識高い系の人にバンドを認めてもらえると、ひょっとすると、Twitterでは考えにくいような層に音楽を評価され、世にはばたいていくきっかけが得られる…かもしれません。

Facebookおじさんを恐れることなく、思い切って飛び出してみると、実は新たな一歩を踏み出せる。そんな可能性も、なくはないのでしょう。

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Instagramは「写真館」…バンドPR向きではない

最後に、Instagramについて。女子を中心に多くの人に使われているInstagramですが、基本的にInstagramは「写真の品評会」もしくは「日常のワンシーンの共有」に使われることが多く、「眺めて楽しむ」、言うなれば「写真館」として使うのが基本のSNSだと思います。

ですので、バンド活動のPRという目的には、正直、あまりなじまないでしょうね。

その代わり、もし写真を得意とするメンバーやお客さんがいれば、そういった人たちにクオリティの高い写真を載せてもらうことで、バンドの付加価値を高めることができるかもしれません。

現に、ミュージシャン系の方は、Instagramは、あくまでTwitterの補完ツールといった位置づけで活用していることが多いように感じますが、それが正しいあり方なんだという印象です。

まとめ

以上、SNSを使ったバンド活動のPRについて、考察してみました。

TwitterもFacebookもInstagramも、それぞれ独特の特徴を持ち、そして、それぞれに長所・短所があります。

この記事では、Twitterを使ったPRをする人が多いことを踏まえ、あえてそこに「逆張り」をするような構成にしてみましたが、やはり、多くのミュージシャンが使っているTwitterは、PRには欠かせないツールなんだと思います。

ただ、現状のままだと、やはり情報の波に埋もれてしまう可能性が高いのも事実。

せっかくの素晴らしいミュージシャンのライブの情報が、情報発信のテクニックのせいで上手く伝わらないとしたら、それはあまりにもったいないなあ…と思うのです。

皆さんが一生懸命に作った素敵な音楽を、少しでも多くの人に届けるために、皆さん、少しだけ、情報発信を、工夫してみませんか…?

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