- ラリーカールトンの生い立ちや魅力が気になる。
- ラリーカールトンの名盤が知りたい。
- 使用機材やギターについても調べたい。
ラリーカールトンは、ジャズ・フュージョン界を代表するアメリカ出身のギタリストです。
有名な代表曲として、「Room 335」という曲があります。ギタリストであれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本記事では、そんなラリーカールトンの生い立ちや魅力、名盤やギター機材について紹介します。
もくじ
1.ラリーカールトンのギターの魅力とは?

まず始めに、ラリーカールトンのギターの魅力について、以下の項目に分けて見ていきましょう。
- 生い立ち・経歴
- 銃撃による後遺症さえ乗り越える
- ラリーカールトンのギタープレイの特徴
- 2022年の来日について
ラリーカールトンの経歴は、決して順風満帆といえるものではありませんでした。苦難を乗り越えるポジティブな精神力も、ラリーカールトンの魅力の1つとなっています。
魅力1.生い立ち・経歴
ラリーカールトンは、1948年3月にアメリカ合衆国カリフォルニア州のトーランスにて生まれます。
6歳頃にはギターを始め、B.B.キングやジョン・コルトレーンなどのミュージシャンに影響を受けながら、ジャズギターの道を歩み始めました。
その後、ロングビーチ州立大学で音楽を専攻し、サンディエゴで開かれたコンテストでは最優秀ソロイスト賞を受賞。
これをきっかけに、演奏現場にいた音楽プロデューサーに声をかけられ、1968年ファースト・アルバム「With a Little Help from My Friends」をリリースし、プロデビューを果たします。
その後もソロアルバムを制作し続け、4つのグラミー賞を獲得したり、セッションミュージシャンとしても活躍したりと、精力的に音楽活動に取り組んでいます。
魅力2.銃撃による後遺症さえ乗り越える
順調に音楽活動を続けていたラリーカールトンですが、1988年4月に自宅のプライベートスタジオ「Room 335」の外にいた青年に、銃撃される事件が起きます。
幸い大事には至りませんでしたが、銃撃によって声帯は破壊され、左腕には麻痺が残ってしまいました。
しかし、ポジティブな精神力とリハビリによって、翌年1989年にはアルバム「On Solid Ground」を完成させます。
魅力3.ラリーカールトンのギタープレイの特徴
ラリーカールトンのギターは、ジャズ・フュージョンがベースにあるものの、ブルースやロック要素も融合させた、幅広いアプローチが魅力です。
さらに、歌心溢れるメロディーセンスと、まるで歌を歌っているかのような表現力の高さと聴かせ方が、ラリーカールトンのギターの特徴といえるでしょう。
魅力4.2022年の来日について
ラリーカールトンは2022年6月に来日し、ビルボードライブ横浜・東京・大阪の3ヶ所にて公演を行いました。
公演メンバーは、以下のとおりです。
- ラリー・カールトン(ギター)
- トラヴィス・カールトン(ベース)
- ルスラン・シロタ(キーボード)
- マーク・ドゥティット(サックス)
- バリー・グリーン(トロンボーン)
- ジーン・コイ(ドラム)
今回の公演は、ラリー・カールトン自身がキャリアを振り返るショーとして行われたライブです。
1stステージでは、ラリーカールトンが参加していたジャズ・ロック・グループ「ザ・クルセイダーズ」の楽曲が中心となり、2ndステージでは自身のヒット曲と、スティーリー・ダンの楽曲を中心に披露。
ライブを見たファンからは、以下のような感想が挙げられました。
- 昔と変わらないハイセンスなプレーが最高だった。
- サックスとトロンボーンが良い仕事をしていた。
- 高齢だからか、ミスもやや目立った。
さまざまな意見がありましたが、総合的には「行ってよかった」と言っている人が多く見受けられました。
2.ラリーカールトンの名曲ギター・名盤を紹介!

ここからは、ラリーカールトンの名曲ギターや、名盤について紹介します。
ピックアップしたアルバムは、以下のとおりです。
- LARRY CARLTON / 夜の彷徨
- Alone / But Never Alone
- Greatest Hits Rerecoreded Volume One
今回選んだ名盤とともに、関連するおすすめの名盤についても触れていきます。さまざまなラリーカールトンのギターを聴きたいという人は、ぜひ参考にしてください。
名盤1.LARRY CARLTON / 夜の彷徨
LARRY CARLTON / 夜の彷徨は、1978年に発表したスタジオアルバムです。
ラリーカールトンのソロアルバムのなかでも、超名盤といわれている本作には、代表作「Room 335」が収録されており、当時のギター・キッズに大きな影響を与えました。
また、夜の彷徨の次作「Strikes Twice」も人気で、当時のフュージョン音楽の核ともいえるサウンド感になっています。
名盤2.Alone / But Never Alone
Alone/But Never Aloneは、1986年に発表されたアコースティックアルバムです。
アコースティックでも、ラリーカールトンの優しいメロディーラインが心地よく耳に残ります。
名盤3.Greatest Hits Rerecoreded Volume One
Greatest Hits Rerecoreded Volume Oneは、自身のヒット曲をリテイクして作られ、2007年に発表されたアルバムです。
代表作「Room 335」も収録されていますが、アレンジは大きく変化していて、過去作とは全く違う雰囲気を楽しめます。
過去の荒削りで、感情的な表現も素敵ですが、年を重ねて落ち着いた表現のラリーカールトンを聴きたい人におすすめです。
3.ラリーカールトンと松本孝弘の共演について

ラリーカールトンといえば、B’zのギタリスト松本孝弘さんと共演したことでも知られています。
相反する2人ですが、お互いにギブソンのギターを愛用していたことで、ギブソン社を通じてラリーカールトン側から松本孝弘さんにアルバム制作の依頼がきたことが、共演のきっかけとなりました。
松本孝弘さんは快く承諾し、2009年から本格的にレコーディングを開始。こうして、共演アルバム「TAKE YOUR PICK」が、2010年に発表されたのです。
このアルバムには、B’z LIVE-GYM 2010“Ain’t No Magic”で反響のあった「JAZZY BULLETS」や、ラリーカールトンの名曲「Nite Crawler」などが、新たにレコーディングされています。
日米を代表する2人の共演ライブは、YouTubeでも確認できます。興味のある人は、ぜひ覗いてみてください。

4.ラリーカールトンの使用ギターや機材

続いて、ラリーカールトンが使用している機材について紹介します。
ラリーカールトンの愛用ギターといえば、ギブソンのセミアコースティックギター「ES-335」を使用していることで有名です。

ES-335の魅力について、ラリーカールトンは「ジャズ系はもちろん、ブルースやロック、ポップスでも対処できる多彩さだ」と語っています。
続いて、使用しているアンプは、アメリカ・コロラド州にあるギターアンプ工房で製作されているハンドメイドアンプ「Bludotone」です。
ピッキングのタッチ感やダイナミクスが繊細で、弾き手のニュアンスを最大限に発揮してくれるアンプとなっています。
そして、2022年の来日ライブでは、以下のようなエフェクター機材が確認できています。
- Blueline Overdrive(歪みエフェクター)
- VEMURAM Jan Ray(歪みエフェクター)
- Providence CHRONO DELAY DLY-4(ディレイ)
- FREE THE TONE TRI AVATAR TA-1H(コーラス)
- FREE THE TONE AMBI SPACE AS-1R(リバーブ)
- BOSS FV-30H/L(ボリュームペダル)
- Vox Wah(ワウペダル)
- KORG PITCHBLACK TUNER(チューナー)
- Voodoo Lab Pedal Power(パワーサプライ) など
VEMURAM Jan Rayは、ナチュラルな歪みエフェクターとしてさまざまなアーティストからも愛用されていて非常におすすめです。
また、YouTubeでは2014年時点で使用していた機材について、本人が解説しているレアな動画も配信されています。
気になる人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
5.ラリーカールトン提携のギターブランド「sire」とは?

「sire(サイア)」とは、マーカスミラーやラリーカールトンが提携しているギターブランドです。
元々は、韓国の3人バンドが活動の延長線上として立ち上げたメーカーですが、世界進出を視野に入れたことで、生きる伝説のベーシスト「マーカスミラー」と提携します。
こうして、アメリカに事務所をもち、インドネシアの自社工場で楽器を生産するようになりました。
ラリーカールトンがsireと提携したのは2020年のことで、国内ではまだまだsireのエレキギター・アコースティックギターの認知度は浅いです。
しかし、約10万円前後と高いコストパフォーマンスで提供されるギターサウンドが、今後注目を集める日はそう遠くないかもしれません。
まとめ:ラリーカールトンはフュージョン界のメロディーメーカー

今回は、ジャズ・フュージョン界を代表するギタリスト、ラリーカールトンの生い立ちや魅力、名盤や機材などを紹介しました。
ラリーカールトンのギターは、開放的な表現力とマルチなプレイスタイルから、ジャズやフュージョンの枠を越えて、さまざまな人に受け入れられるサウンドといえます。
今まで興味がなかった人にとって、本記事がラリーカールトンの感性に触れるきっかけになれば幸いです。
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