ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ
楽器レビューと音楽コラム
ギター

【レビュー】Fender (Made in Japan) Yngwie Malmsteen Stratocaster 日本製のイングヴェイモデル!(2022年1月追記)

今回は、ギター本体のレビューです。

日本製フェンダーからリリースされている、イングヴェイ・マルムスティーンモデルのストラトキャスターについて、ご紹介しようと思います。

(2022年1月追記)初期の頃の記事でしたので、全体的に最近の記事のクオリティに沿うようにリライトしました。

この記事はこんな人にオススメ
  1. イングヴェイモデルに興味がある
  2. ハードロックに向いたストラトを探している
  3. イングヴェイモデルのピックアップの特徴を知りたい

 

王者・イングヴェイのストラト

イングヴェイ・マルムスティーンといえば、とにかく強烈な早弾き。その存在感は「王者」とも言われているほどの、世界を代表するギタリストの一人です。

イングヴェイといえば、まずはラージヘッドで、このクリーム色っぽい黄色のストラトキャスターですよね。いわゆる「68年製ストラト」を強く感じさせる外観です。

ただ、単なるストラトに終わらず、さまざまな特徴が盛り込まれているのが、イングヴェイモデルの大きな特徴です。以下、具体的な特徴について見ていきましょう。

スキャロップ加工の指板…弾き心地は楽しい!

まず、イングヴェイモデルを語る上で外せない、最大の特徴ともいえるのが、このスキャロップ加工された指板。

一般に、スキャロップ加工された指板というと、軽い力で押弦できるようになるために、早弾きがしやすくなるとも言われています。

ただ、そうは言われても、皆さん、意外とスキャロップ指板のギターって、弾いたことがなかったりしませんか?

これ、実際に弾いてみると分かるのですが、実は押弦の力、体感ベースではそんなに変わらないんですよ。ですので、軽く押さえるブラッシングも、きちんと音程を失った状態で鳴ってくれますし、カッティングも普通にできたりします。

むしろ、このスキャロップ指板で楽になるのは、基本的な押弦そのものというよりは、チョーキングやビブラートのときの力の加減ですね。チョーキングで弦を持ち上げるときの力は、明らかに一般的な指板のギターより楽です。

それゆえ、慣れないうちは「おっと、音程が上がり過ぎちゃった」みたいになってしまうこともしばしば。逆に、慣れてしまうと、軽い力で音程を揺らせるこの感覚がすごく楽しくて、やみつきになってしまいます。

ピックアップはローノイズなインギーモデル「YJM Fury」

そして、イングヴェイモデルのギターのもう1つの特徴が、彼のこだわりがつまったピックアップ。

少し前まで、「イングヴェイといえばディマジオ」でしたが、最近はセイモア・ダンカンのピックアップを愛用しており、このギターには、「YJM Fury」という彼モデルのピックアップが搭載されています。

このピックアップは、長いサステインとローノイズな仕様が特徴。ハードロックの世界でストラトを使うべく、これに適したアレンジがなされている印象ですね。

ちなみに、YJM Furyは一般的なピックアップとしても販売されています。

ストラトらしさをあえて消し、ハードロック仕様に

さて、そんなイングヴェイモデル。サウンドを聴いてみましょう。

ストラトらしさが残っているとはいえ、やはりそこは音楽性の違い、昔ながらのストラトとは若干雰囲気が違います。たとえば、ストラト独特の、鋭い高音なんかは、少し抑えられている印象がありますね。

その背景には、このYJM Furyが一般的なストラトのピックアップとは少し異なる、スタックタイプのシングルコイルになっているという事由があります。

スタックタイプのピックアップは、シングルコイルの中でコイルを二層重ねにすることによってハムキャンセル効果を得る一方で、高域の鋭さが少し弱まるような特徴があります。強く歪ませて早弾きをするイングヴェイのようなプレイスタイルの場合、まさにこのようなピックアップがピッタリなんでしょうね。

なので、一般的なストラト的なサウンドも、出せなくはないですが、決して得意ではありません。

あ、あと、これも非常に大事なところですが、「ストラトといえば5ポジション」のところ、このギターはハーフトーンの2カ所が省略された、3ポジションになっています。昔のストラトはむしろこちらが標準だったので、この点は逆にヴィンテージライクな仕様になっています。

ですので、ハーフトーンで奏でる「ストラトの鈴鳴り」を求めている人には向かないギターです。

かとうたかこ
かとうたかこ
まあ、普通のストラトサウンドを求める人は、あまりこのギターに興味を持つことはなさそうではありますけどね。

まとめ…ローノイズで弾きやすいハードロック系ストラト

とまあ、おおまかに、このギターの特徴を並べていきましたが、まとめると、

  • ハードロックでストラトを使いたい
  • 早弾きをはじめとしたギターソロを聴かせたい
  • ローノイズなストラトが欲しい

というような人にお勧めできるギターかな、と思います。どうしてもシグネチャーモデルということで、「早弾きしているイングヴェイ」の姿が頭をよぎりますが、そのイメージにとらわれることなく、一般的なロック系のギタリスト全般にオススメできるんではないでしょうか。

特に「ローノイズなストラト」という点は、非常に注目に値すると思います。

少しクセはありますが、基本的には個性的なストラトということで、イングヴェイファンに限らず、幅広いプレイヤーの方に使っていただきたい、面白いギターですね。

 

ABOUT ME
かとうたかこ
気がつけば、ギター・ベース歴は20年。ギターなどの楽器と音楽をこよなく愛する社会人のブログです。更新情報はTwitterやFacebookでも発信しているので、ぜひ下のTwitter・Facebookアイコンからフォローしてください!