本日は、BOSSのエフェクター、DM-2Wについてご紹介させていただこうと思います。
- BOSS DM-2Wの評価・口コミが知りたい
- 技クラフトシリーズのディレイについて教えてほしい
- DM-2Wの使い方について教えてほしい
- 「発振」サウンドの出し方を知りたい
- BOSSのアナログディレイとデジタルディレイを比較して検討したい
もくじ
技クラフトシリーズのアナログディレイ
今回ご紹介する、このBOSSのDM-2Wは、BOSSのラインナップの中で「技 Waza Craft」(技クラフト)シリーズに属するもの。
技クラフトといえば、過去の歴史的名機を、現代の技術で復活させるとともに、付加価値を持たせてリリースしてきた、BOSSのラインナップの中でも上位に位置するシリーズです。
当ブログでも、これまでいくつか、技クラフトシリーズのエフェクターをご紹介させていただいてきました。




今回ご紹介するDM-2Wは、ジャンルとしては、アナログディレイということになります。
名機・DM-2を技クラフトで復活!
さて、もともとBOSSには、DM-2というディレイエフェクターがありました。
従来、大型のテープエコーという形でしか実現することのできていなかったディレイ音を、BOSSのコンパクトエフェクターサイズに詰め込んだDM-2というエフェクターは、エポックメイキングな1台として、大変に話題になったものでした。
このDM-2、当時はアナログ技術でディレイ音を作り出すエフェクターで、後継機のDM-3も含めて多くのユーザーに愛されたのですが、このDM-3とほぼ同時期、BOSSは、サウンド劣化の少ないデジタルディレイDD-2をリリース。以降はデジタルディレイの方が人気となり、アナログディレイだったDMシリーズについては廃盤になります。
しかしながら、アナログディレイ特有の、少しぼやけた温かい音色には、今なお多くのファンがおり、それが今回、BOSSの「技クラフト」シリーズの技術を持って復活してきた…。
これが、DM-2Wが登場するまでの流れです。
意外となじみがない?各種のつまみ
さて、そんなDM-2W。まずはつまみを見ていきましょう。
各種つまみは、BOSSコンおなじみの3つの並び。左から順番に解説していきます。
まず一番左、REPEAT RATE(リピート・レイト)。これは今風な言い方をすれば「ディレイタイム」のこと。要はディレイ音の間隔を調整するわけですね。ただし今風のディレイと一つ違うのは、このDM-2Wにおいては、「右に回せば回すほど、ディレイタイムが短くなる」という、最近のデジタルディレイとは逆の効き方をします。
次、真ん中下にあるのが、ECHO(エコー)。これはディレイの音量を調整します。要は一般的な「レベル」ですね。
最後、右側にあるのが、INSENSITY。これはディレイ音の鳴る回数を調整します。今風のディレイで言うところの「Feedback」に相当するでしょうか。
少しなじみのないつまみ名かもしれませんが、中身を知ると、要は今のディレイと基本的には同じような使い方ができそうです。
技クラフト特有のスイッチ
そして、このDM-2W、技クラフトシリーズではおなじみになった、「S/C」のトグルスイッチがついています。
これ、左の「S」がスタンダードモードでして、これが従来のDM-2を再現するモード。当時のエフェクターをそのまま使いたい人は、こちらを選べばよいわけですね。ちなみにこのモードのとき、ディレイタイムは、20-300msとなります。
そして、右側の「C」はカスタムモード。こちらは、DM-2をベースとしつつも、アナログ技術を使う中でサウンドをよりクリアーにした、「現代的アナログディレイ」とでも言うようなモードです。Sモードよりサウンドがはっきりすることと、ディレイタイムが40-800msまで伸ばせるようになるのが、大きな特徴です。
外部ペダルでのディレイタイム調整とダイレクトアウトに対応
そうそう、このDM-2W、昔のDM-2になかった特徴が、あと2つあります。
一つが、右側にある「RATE」という接続端子。ここに外部コントロールペダルを接続することで、ここでディレイタイム(RATE)を調整することができるようになります。
そして、もう一つが、左側の「DIRECT OUT」という端子。こちらは、ディレイがかかっていないダイレクト音を別途出力できるというものです。ちなみにこれ、実はDM-2の後継機・DM-3には搭載されていた機能だったりします。
サウンドは…SとCで結構違う!
さて、そんなDM-2W、サウンドを聴いてみることにしましょう。
Boss Waza Craft DM-2W Analog Delay
まず驚くのが、アナログディレイ独特の、音の柔らかさ。デジタルディレイの、ある種洗練されたディレイサウンドに耳が慣れている方であればあるほど、この柔らかさに、驚かれるのではないでしょうか。
そして、前述の「SモードとCモードの違い」も、聞き比べてみると結構大きいことに気づきます。
Sモードについては、より音が柔らかく、たとえばクリーンでのアルペジオやカッティングに混ぜてやると、より幻想的な雰囲気を作り出すことができそう。
そして、Cモードについては、アナログらしさを残しつつもよりクリアになっているので、歪みサウンドに混ぜたときに、違和感なく溶け込んでいきそうな印象を受けます。
このあたり、ご自身の音楽ジャンルも踏まえながら、うまく使い分けていただければと思います。
アナログディレイ特有の「発振」も面白い
そうそう、アナログディレイといえば、「発振」にも触れておきたいところです。
この「発振」とは、フィードバック(INSENSITY)を最大にした状態でディレイタイム(RATE)を動かすと、音がループして震えだすという、アナログディレイならではの現象で、これを上手に使いこなすことで、飛び道具的なサウンドを作り出せるというものです。
この「発振」サウンドを楽しむときに役に立つのが、DM-2Wならではの新機能・外部ペダル接続によるディレイタイムのコントロールですね。
BOSS 技 WAZA CRAFT DM-2Wを発振させペダルでコントロールしてみた
ギターソロの終わりなどにこれを突っ込むと、かなりインパクトあるプレイになりそうですね。
価格は1万8,000円…実はデジタルディレイより安い!
さて、このDM-2W、価格はおおむね1万8,000円程度が相場になっています。
技クラフトシリーズといえば、おおむね2万円前後くらいが相場になっていますので、そこから見ると、やや安いくらいの印象でしょうか。
ちなみに、同じBOSSのデジタルディレイ、DD-3Tは1万7,000円程度で、DD-8はほぼ2万円近くしたりします。
機能が大きく違いますので単純な比較は出来ませんが、こうして考えると、技クラフトシリーズに属しながらレギュラーラインナップと価格が変わらないDM-2W、実はかなりおトクなのかもしれません。

【まとめ】アナログディレイのぬくもりは、今こそ個性。
このように、BOSSのDM-2Wは、BOSSの上位ラインナップ、技クラフトシリーズに属し、その技術力をもって復活したアナログディレイのサウンドを楽しむことができるという、とても面白いエフェクターです。
今やデジタルディレイがすっかり主流になってしまった時代ですが、そんな時代だからこそ、あえてのアナログディレイには、かなりのインパクトがあり、そのサウンドの温かさは、今だからこそ個性となって輝いています。
また、価格面において、デジタルディレイと大きく変わらないというのも、実は隠れた魅力です。技クラフトシリーズの技術を、レギュラーラインナップとほぼ同じ価格で手にできるというのは、この手の付加価値モデルでありながら「お買い得感」を得られるという、希有な特徴でもあります。
コンパクトでサウンドを構築する方には、ぜひ一度試していただきたい、そんな面白いエフェクターです。
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