ゲーム音楽

「平成最高のゲーム」クロノ・トリガーの音楽…名曲の数々と、その評価。

クロノ・トリガー

先日、週刊ファミ通の特集の中で、「平成最高のゲーム」として、『クロノ・トリガー』が選ばれました。

このゲーム、幅広い世代に絶大な人気を誇っているためか、「なるほど」と共感するかのように、ここ数日、クロノ・トリガー関連の記事がニュース系ポータルサイトで多々アップされていたところです。

平成最高のゲームは「クロノ・トリガー」 ファミ通、ゲームファン7100人に調査

今回は、この「クロノ・トリガー」について、主に音楽的な視点で振り返ってみたいと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. クロノ・トリガーを音楽的な視点で評価したい
  2. クロノ・トリガーの名曲について語りたい
  3. 音楽とともにクロノ・トリガーのストーリーを振り返りたい

そもそもクロノ・トリガーとは?

クロノ・トリガーは、1995年にスクウェア(当時)からリリースされた、スーパーファミコン用のゲームソフトです。

このゲームは、「ドリームプロジェクト」として、ゲーム業界の3大クリエイター…具体的には、

  • 「ファイナルファンタジー」の坂口博信氏
  • 「ドラゴンクエスト」の堀井雄二氏
  • 「ドラゴンボール」の鳥山明氏

という、当時大人気だったコンテンツの制作者が携わると言うことで、大変な話題になりました。

ゲームの中身はというと、滅びた未来を変えるため、現在から未来、過去へと時空を旅していく、というもの。

ゲーム性もさることながら、まるで映画のように美しく練り込まれたストーリーは、当時の多くの大人・子どもたちの心をわしづかみにしたものでした。

かとうたかこ
かとうたかこ
もちろん、私自身も、そんなクロノ・トリガーに魅了された一人です。

光田康典氏が手がけたクロノ・トリガーの音楽

さて、そんなクロノ・トリガーの音楽ですが、実はこちらは、一部にファイナルファンタージの楽曲を手がけた植松伸夫氏の楽曲も見られるものの、これはどちらかというと「一部」にとどまっています。

クロノ・トリガーの音楽の多くを作曲したのは、光田康典氏。

今でこそ有名なコンポーザーとして知られていますが、クロノ・トリガーが発売された当時は、スクウェアの社員、それも当時は入社3年目という、相当な若手でして、それまではファイナルファンタジー5や6の効果音を担当していたんだそうです。

そうした中、本人の申し出により作曲を担当することとなり、そのいわばデビュー戦が、「クロノ・トリガー」だったわけです。

彼が、このクロノ・トリガーのために作曲した楽曲は、そのすべてがゲーム中のシーンに調和し、前述の「映画のような世界観」を鮮やかに、ときに切なく彩ることになりました。

「平成最高のゲーム」とクロノ・トリガーがたたえられる背景を考えるとき、この音楽の美しさを外して語ることはできません。

美しきクロノ・トリガーの音楽たち

さて、そんなクロノ・トリガーの楽曲のうち、特に人気の高いものをいくつか取り上げ、ご紹介いたします。また、当ブログの趣旨を鑑み、プレイヤー目線でのコメントもしていこうと思います。

クロノ・トリガー

ご存じクロノ・トリガーのメインテーマです。打楽器が支配する中、勇ましいメロディが流れる前半、ガラッと曲調が変わる後半、そしてそれらをまとめあげるエンディング…という構成は、非常にドラマチックです。


クロノトリガー OP

風の憧憬

この曲も熱狂的なファンが多いのではないでしょうか。中世のマップ画面で流れる、とても穏やかな楽曲、「風の憧憬」。私も大好きな楽曲で、よくピアノで弾いています。YouTubeでも、さまざまなアレンジの「弾いてみた」が掲載されています。

この曲も、前半・中盤・後半でかなり楽曲の雰囲気が異なり、楽曲全体にストーリー性がある構成になっています。曲調にメリハリをつけ、ストーリー性を持たせて楽曲、というのは、クロノ・トリガーの楽曲の特徴かもしれません。


【クロノ・トリガー】~風の憧憬~オーケストラアレンジ

みどりの思い出

こちらは、現代のマップで少し先まで移動すると流れる音楽。クロノ・トリガーのメインテーマをアレンジし、もの悲しくも美しい雰囲気になっています。

…あれ? なぜだろう? 聞いていると、なんだか涙がこぼれてくる…。

そんなふうに、切なさを感じさせる、とても素敵な楽曲なんです。


みどりの思い出(クロノトリガー)

時の最果て

すべての時代に通じているが、どこの時代にも属さない、謎の場所…。それが時の最果て。

この楽曲は、その「時の最果て」で流れる音楽ですが、非常に穏やかな曲調が、場所の不思議さ、そしてある種無機質ささえ感じる、もの悲しさを演出します。


時の最果て(クロノトリガー)

魔王決戦

クロノ・トリガーのストーリーの中でも非常に印象的なシーンが、中盤の「魔王」との戦い。

魔王との対面から戦闘に至るまでの間、この楽曲のイントロが戦闘に至るまでの緊迫感を高めてくれます。魔王がマントを振り上げた瞬間に楽曲の曲調が変わり、戦闘モードに移行するという一連の演出が、最高にかっこいいんです。


【クロノ・トリガー】~魔王決戦~オーケストラアレンジ

カエルのテーマ

魔王を出したら、このお方の話を出さないわけにはいかないでしょう。

かつて魔王一味にカエルにされてしまい、後悔と自責の念に悩みながら、亡くした戦友の思いを旨に立ち上がり、伝説の剣を操る騎士・カエル。そんなカエルの旅立ちに勇気を与えてくれる楽曲が、この「カエルのテーマ」です。


【クロノトリガー (Chrono Trigger)】魔岩窟~カエルの回想シーン

時の回廊

物語後半、古代の魔法王国・ジールで流れる楽曲です。古代は途中、氷付けの冷たい世界を淡々と歩んでくるのですが、そこを抜けて訪れた魔法王国ジールの幻想的な世界観に、大変よくマッチした楽曲が「時の回廊」。

こちらも、クロノ・トリガーファンの間で非常に人気が高いです。


クロノトリガー「時の回廊」 (エレクトーン)

黒の夢

クロノ・トリガーの実質的なラストダンジョン(クリアにおいて、必ずしもこのダンジョンを通過する必要があるわけではない)である、全時代共通で存在する要塞めいた黒色の建物・「黒の夢」。無機質な中に美しさを感じさせる楽曲です。

この曲はベースが非常に印象的で、演奏にチャレンジされる方も多いですね。


クロノトリガー / 黒の夢をベースで演奏してみた

【まとめ】…音楽がストーリーを、ストーリーが音楽を引き立てる

ここまで、いくつか印象的な楽曲をご紹介しましたが、改めて楽曲を聴いていると、私もちょうどこのクロノ・トリガーで無邪気に遊んでいた子ども時代を振り返ったり、ゲームそれ自体の、切なくも美しいストーリーを思い出したりして、不覚にも何度か、涙を流してしまいました。

オリジナル版がリリースされたのは、もう20年以上前のはずなのですが、私は、ストーリーも音楽も、今なお鮮明に覚えています。

それはきっと、音楽がストーリーを、ストーリーが音楽を引き立てており、それらの相乗効果で大きくなったクロノ・トリガーの世界観が、私たちの記憶の中に、しっかりと刻み込まれたからなんだと思います。

そんなストーリーと音楽の相乗効果が、「平成最高のゲーム」という栄誉につながった…。

改めて、本当に素晴らしい作品です。今はさまざまなハードでリメイク等もありますし、ぜひ多くの方に、この世界観を知っていただきたいと思います。

クロノ・トリガー、胸を張って「令和」に引き継ぎたい作品ですね。

かとうたかこ
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