ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

楽器レビューのほか、音楽をテーマにブログを書いています。

【レビュー】Fender American Professional Precision Bass

今回は、ベース本体のレビューです。

 

昨年発売され、フェンダーUSAのスタンダードバージョンとしてすっかり定着した、「American Professional」シリーズのプレシジョン・ベースです。

 

今、一番標準的なフェンダーUSAのベース

このシリーズ、通称「アメプロ」と言われており、ギター・ベースともに、主要なフェンダーのラインナップはひととおり揃っていますね。

 

現在のフェンダーのラインナップを見てみると、大きくは生産国別に

  • 日本製フェンダー
  • メキシコ製フェンダー
  • USA製フェンダー

の3つに分かれており、そのUSA製フェンダーの中でも(2020年1月追記)、

  • American Performerシリーズ
  • American Professionalシリーズ
  • American Originalシリーズ
  • American Ultraシリーズ

といったように、細かく分かれています。

 

今回ご紹介する「アメプロ」は、USA製フェンダーの中間層に属する位置づけでして、おそらく、今、「新品で買えるフェンダーUSAの一番標準的なやつ」を探すと、こいつがヒットするのではないでしょうか。

 

そういう意味において、このアメプロというのは、当面の「ギター・ベースサウンドの標準」を作り出すと言っても過言ではないかもしれません。

 

現代的なプレベのサウンド

さて、そのサウンド、弾き心地はどうなのか。まずはこの記事で、プレベのサウンドを聞いてみようと思います。


Sean Hurley On the Fender American Professional Precision Bass | Fender

 

一言で言うと、「プレベらしさを残しつつ、現代的な音」という感じですね。

 

いい意味で音が落ち着いているので、扱いやすい。でも、しっかりプレベっぽさは残っているので、「プレベの音をいろんなところで使いたい」というベーシストさんには、このサウンド、非常に気に入っていただけるのではないでしょうか。

 

仕様を見てみると、アルダーのボディにローズウッドorメイプル指板と、このあたりは基本的なプレベの王道といった作りになっていますが、ピックアップについてはV-Modという新開発のものが搭載されています。現代的な音になっている大きな要因は、ここかもしれませんね。

 

ネックの太さを感じない

あと、特筆すべきは、ある種プレベの代名詞である「ネックの太さ」をあまり感じない、ということ。

 

私自身、手があまり大きくないので、実は本格的なプレベを少し苦手にしているのですが、このプレベなら、非常にスムーズに弾きこなすことができそうです。

 

ネックの細いプレベというと、最近ではハマ・オカモトモデルがジャズベのネックを採用していることで知られていますが、USA製で細めネックのプレベとなると、このアメプロが真っ先に候補に入ってきそうな感じです。

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メイプル指板かローズ指板か…それが問題だ

さて、このベース、カラーリングも5色揃っており、見た目的にも非常にこだわれるわけなのですが、見た目のみならず、サウンド面にも影響を与えるのが、指板をメイプルにするかローズウッドにするかという問題

 

一般論として、「ローズウッド:落ち着いた音」「メイプル:張りのある明るい音」というイメージがあり、そのイメージはこのベースにも当然当てはまるのですが、このベースのサウンドキャラクター的にどっちが合うのか…。

 

これは相当に悩ましい問題であり、きっと個々のプレイヤーごとに、正解は違うんだろうと思います。

 

ちなみに私個人としては、ローズウッドの方が扱いやすい印象を受けましたが、特徴がしっかり出ているのはメイプルなんですよね。これは悩ましい…。

 

ただ、どちらを選んでも、現代のフェンダーUSAを堪能するにふさわしいサウンドを繰り出せることは間違いありません。造りも全体的にしっかりしていて、フェンダーUSAを所有する喜びも得られます。

 

価格は20万円…アメプロはだいたいこのお値段

さて、そんなUSA製フェンダーのプレシジョンベース。モノが良いのは分かりましたが、やはり気になるのはお値段。

 

現在、American Professionalシリーズの楽器については、ギター・ベースを問わず、そして楽器の中身を問わず、概ね20万円が相場になっています。

 

上位グレードのAmerican OriginalやAmerican Ultraが26~27万円、入門編のAmerican Performerが15万円程度であることを踏まえると、まさに中間グレードの価格帯、といった設定になっている印象です。

 

決して安い楽器ではありませんが、逆に言うと、この金額を出せば、フェンダーUSAの本家の楽器を手にできる、ということでもあります。ハイエンド系のベースに比べるとまだ良心的な価格だと思いますし、これならギリギリ思い切って手を出せるかな…というところかもしれません。

 

【まとめ】今、フェンダーが考える標準的なプレベはコレ!

このように、今回の記事では、USA製フェンダーの基幹機種である、American Professionalシリーズのプレシジョンベースについて、その概要をご紹介させていただきました。

 

プレベらしさはしっかり残しつつ、ネックの太さを感じさせない仕上がりなど、プレイアビリティは現代風になっており、さまざまな人に広くお勧めできる、まさに「今、フェンダーが考える標準のプレベ」という感じの楽器になっています。

 

プレベを探されている方はもちろんのこと、「どんなベースを持っていいか分からない」という人にもお勧めできる一本です。

 

ぜひ、多くの方に手にしていただきたい楽器だと思います。

 

※USA製フェンダーのプレベについては、他にAmerican Performerシリーズや、American Ultraシリーズについてもレビューしています。ぜひ、こちらも合わせて、ご覧ください。

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