ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

楽器レビューのほか、音楽をテーマにブログを書いています。

【レビュー】LINE6 Sonic Port VX ミニマムな宅録環境を構築しよう!

本日は、LINE6のiPhone・iPad向けオーディオインターフェイス、Sonic Port VXについてレビューさせていただこうと思います。 

 

 

1台で2役!ギター・ベース入力&コンデンサーマイク

LINE6といえば、PODシリーズやHXシリーズ、HELIXシリーズなど、デジタル系のアンプシミュレーターやエフェクターで圧倒的な存在感を誇るブランドです。

 

そんなLINE6が、主にモバイル用途に向けてリリースしてきたオーディオインターフェイスが、このSonic Port VX。基本的には、iPhone・iPadに接続して使うことを想定されており、非常にコンパクトなサイズになっています。

 

ちなみに、PC・Macに接続することもできますが、Android端末については対象外となっていますので、この点は注意が必要です。

 

で、このオーディオインターフェイス、LINE6のものですので、ギターやベースを接続するためというのは想定の範囲内なのですが、このSonic Port VXは、何と本体がコンデンサーマイクにもなっており、これ1台で、外部マイクを接続することなく、マイク録りができてしまうというのが、最大の特徴です。

 

ギター・ベースの入力と、マイク録音とを、これ1台でこなせてしまうというわけなのですね。

 

そして、これだけの多機能さを持っていながら、価格がなんと2万円弱と、比較的お値頃なのも魅力的です。

 

ちなみに、コンデンサーマイク未搭載の「Sonic Port」については、価格が1万円前後。どちらのアイテムも、価格競争力は抜群ですね。

 

 

必要にして十分な入出力端子

さて、そんなSonic Port VX、もう少し細かくみていきましょう。

 

まず、入出力部分です。これは、マイク部分を上とすると、上面部分になるわけなのですが、ここには

  • ギター・ベースのモノラル入力
  • ミニプラグのステレオ入力
  • ステレオLR出力
  • ヘッドホン出力(ミニプラグ)

の4つが備えられています。本体がコンパクトな中ではありますが、必要最小限の端子はきっちり揃えられています

 

また、その逆…底面部分には、iPhoneなどと接続するためのケーブルをつなぐ端子が用意されています。

 

なお、その際は、このSonic Port VXに付属するケーブルを使うことになるのですが、Lightning端子の反対側…すなわちSonic Port VXにつなぐ側は、完全に独自の規格になっています。ですので、もしケーブルが紛失・故障となった場合、すぐに用意することが難しい点にご注意ください。

 

スイッチでギター⇔マイクを切り替え

本体の左右には、いくつかのスイッチなどがついています。

 

まず、切り替え式のスイッチは、「モノラルマイク」「ステレオマイク」「ギター」をスイッチングするためのもの。ギターとマイクの切り替えのみならず、コンデンサーマイクのモノラルとステレオを切り替えられるというのは、かなり芸が細かいな、という印象を受けます。

 

また、マイクの入力ゲインを調整するつまみなどもあり、本体の方でもそれなりに設定を作っていくことができます。

 

ただし、出力…具体的にはモニターヘッドホンの音量調整までは、このSonic Port VX本体には搭載されていません。ここは多機能さよりもコンパクトさを優先した結果かもしれませんね。

 

ギターの音作りはMobile PODで

そして、このSonic Port VXですが、ギターの音作りとしては、iOS専用アプリ「Mobile POD」を使います。

 

これは、iOS上で動作するアンプシミュレーターアプリで、機能的にはPOD 2.0と概ね同等とされています。今となっては少し古いかもしれませんが、LINE6のPOD2.0といえば、長きにわたって愛され続けてきた、LINE6伝統のアンプシミュレーターですので、これをiPhone本体とSonic Portだけで気軽に使える、というのは非常に大きいと思います。

 

ちなみに、もちろんMobile PODを使わず、手持ちのエフェクター等で音作りをして、Sonic Port VXを単なるオーディオインターフェイスとして使うことも可能です。

 

サウンドは…モバイル用としては十分すぎるクオリティ!

さて、そんなSonic Port VXのサウンドを聴いてみましょう。

 


Recording “Save Me” with Sonic Port VX Audio Interface | Line 6

 

これが、まさにSonic Port VXだけで作られたサウンドになるのですが、マイクで収録した音、ギターサウンドともに、これだけのクオリティで録れていれば、まさに必要として十分、といったところではないでしょうか。

 

ちなみに、録音においては、iPhoneやiPadのDAWソフトなどを活用することになると思いますが、たとえばiOS版のGarageBandとこのSonic Port VXを組み合わせるだけで、非常にコンパクトな宅録環境が作れてしまう、というわけなのです。

 

コンパクトな環境構築ができるのがウリのこのSonic Port VXにおいて、これだけのサウンドが作れてしまう…これは、非常に魅力的です。

 

一時はiOS13に未対応でしたが…今は解決しています

そうそう、このSonic Port VXとSonic Portについては、iOS13がリリースされた直後は、最新OSに非対応で、動作しなかったという問題がありました。

 

この「最新iOS非対応」の影響で、各種レビューサイトの星の数が非常に小さくなってしまっていますが、現在の最新OS、iOS13.4以降であればこの問題は解決していることが、LINE6公式サイトにて明らかにされています。

line6.jp

 

購入を検討しつつも躊躇されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

【まとめ】ミニマムな宅録環境としては最強クラス!

このように、このSonic Port VXについてはiPhoneとこれ1台、そしてお気に入りの楽器があれば、それだけでミニマムかつコンパクトな宅録環境を構築し切れてしまうという、非常に大きな魅力があります。

 

マイクの品質も、そしてギターのアンプシミュレーターも、必要にして十分なクオリティはありますので、お手軽さを求めるのなら、これ以上のアイテムはないのではないかと思えるほどです。

 

パソコンを使った本格的な環境を構築するほどではないけど、気軽に自分の演奏を録音したい、という人にとっては、まさにこれ、うってつけではないでしょうか。

 

このミニマムな宅録環境、ぜひ皆さんにも、お試しいただきたいと思います。