本日は、ローランドのベース用小型アンプ、Micro Cube Bass RXをご紹介します。
貴重なベース向けモバイルアンプ
ギター向けでは結構電池駆動できるモバイルアンプというのは多いのですが、実はベース向けではそれほど多くなく、このMicro Cube Bass RXは貴重な一品です。
カタログスペックでは、単3のアルカリ電池6本があれば、最大11時間の駆動が可能とのこと。電源のない環境でライブをするときなどには重宝しそうです。
※ちなみに、無許可の路上ライブは違法です。念のため。
基本スペックも十分!
そうしたモバイル用途の機能を持ちつつも、
- COSMで実現させたアンプシミュレーター
- 3バンドイコライザー
- コーラスやオートワウなどのエフェクターを搭載
- 独立したコンプレッサーあり(オン・オフのみ)
- リズムマシンがあり、練習に便利
などといった、据置アンプとして使う上でも十分すぎる機能が搭載されており、かなり基本スペックが高い一品です。
また、このサイズとしては珍しく、スピーカーが4基搭載されており、そのおかげで、かなりサウンドがクリアで、とてもモバイル用とは思えないほど、しっかりしたサウンドが出ています。出力的には5Wなのですが、聴感上はもっとあるように感じますし、実際、ドラムのいない小規模ライブではこのまま使えたりします。(現に私は使ったことがあります)
一方で、音量を絞っても、そのサウンドの特徴はそのままに、しっかり小さな音で鳴らしてくれます。家庭用アンプとしては、ここ、大事なところですよね。
COSMアンプのモデリングサウンド
さて、このアンプのサウンドの要となるCOSMアンプですが、下記のような感じで設計されています。
- OCTAVE BASS:入力音の1オクターブ下の音を合成
- SUPER FLAT:周波数レンジの広い特性を持ったオリジナル・アンプ
- FLIP TOP:Ampeg の B-15(1x15") のモデリング
- B MAN:Fender の Bassman100(4x12")をモデリング
- BASS 360:acoustic の 360(1x18")のモデリング
- SESSION:SWR・ SM-400+Goliath(4x10")+BigBen(1x18") をモデリング
- CONCERT 810:Ampeg の SVT+810E(8x10") をモデリング
- MIC:マイク接続用
個人的には、これ単体で使うなら、「CONCERT 810」か「BASS 360」が好きですね。また、プリアンプやマルチエフェクターを使うときは「SUPER FLAT」がいい感じ。
で、これでサウンドの方向性を決めて、あとは3バンドイコライザーやゲインで味付けをしていくと、これだけでもかなり幅広いベースサウンドが作れてしまいます。
なお、ゲインですが、これを上げても歪みサウンドを得ることは少し難しい感じ。「CONCERT 810」でゲインをフルアップして、ギリギリ歪んでいるかな、くらいの印象です。
まとめ…モバイルベースアンプ最強説。
とにかくこのベースアンプ、小型で可搬性に優れながら、これだけの多機能さを誇るあたり、ホントに自宅用ベースアンプとしては最上位クラスではないでしょうか。
発売から結構経っていますが、モバイルベースアンプにおいて、未だにこれを超えるものは登場していません。
持ち運べるベースアンプをお探しの方、これはホントにオススメです。ぜひ。