ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

楽器レビューのほか、音楽をテーマにブログを書いています。

【レビュー】VOX AC2 RhythmVOX Bass…超小型ベースアンプ、果たして使えるか?

本日は、VOXからリリースされている超小型ベースアンプ、AC2 RhythmVOX Bassについてレビューしようと思います。

 

 

貴重な超小型ベースアンプ

最近、にわかに活気づいている「超小型アンプ」市場。

 

ギター業界では、古くはマーシャルのMS-2。

www.tk-guitar.com

 

そして、最近では圧倒的なサウンドクオリティを誇るBOSSのKATANA-MINIを筆頭に、各社からさまざまなミニアンプがリリースされています。

www.tk-guitar.com

 

しかしながら、ベースアンプ界においては、こうしたサイズのアンプについては、ニーズはあると見込まれていたものの、なかなかそれに応えうる商品は登場できていませんでした。

 

そうした中、VOXからリリースされたのが、この「AC2 RhythmVOX Bass」なのです。

 

基本設計はギターと共通、2Wの小型ベースアンプ

さて、まずはAC2 RhythmVOX Bassについて、基本的なスペックを見ていきましょう。

 

まずこのアンプ、同時にリリースされた超小型ギターアンプ「AC2 RhythmVOX」と、基本的な設計思想は同様で、出力は2ワット、本体には3インチのステレオスピーカーが搭載されています。

 

ちなみに、前モデル「AC1」においては出力が1ワットでしたので、単純なパワーにおいては増加したといって良いでしょう。

 

アンプとしてのコントロールは、ボディ上部に集約されており、スイッチによりアンプの種類を「1(ノーマル)、2(フラット)、3(スクープ)」の3種類から切り替えることができます。

 

つまみは、ゲイン、トーン、ボリュームの3つ。このサイズのアンプではよくある、割とシンプルなコントロールですね。

 

「リズムボックス」も搭載…でも、使い勝手は微妙?

一方で、このアンプ、その名のとおり「リズムボックス」が搭載されており、なんと81種類ものリズムパターンを切り替えて使うことが出来るのです。

 

ただし、このコントロールですので、これらリズム切り替えを直感的に行うことは至難の業ではありますが…。

 

サウンド。このサイズにしては大健闘!

さて、そんなAC2 RhythmVOX Bassのサウンド面です。

 

多くの方が懸念されているのは、「このサイズで、まともな低音が鳴らせるのか?」というところかと思いますが…。

 


VOX / AC2 RhythmVOX & AC2 RhythmVOX Bass 【デジマート製品レビュー】

 

このサイズにしては、かなり頑張っているとは思います。少なくとも、上記動画を見る限り、きちんとベースのサウンドが鳴っているということは、ご理解がいただけるのではないでしょうか。

 

でも、やっぱり迫力不足?

ただし…これは実際に自分で弾いてみるとよく分かるのですが、やはりこのサイズだと、ベースの最大の魅力である「低音」については、やはり明らかに迫力不足であることを痛感します。

 

感覚的には、ベースサウンドの中域~高域部分がかなり強調されたようなサウンドである印象を受けます。おそらく、このサイズのスピーカーでも鳴らせるベースらしい音を強調することで、ギリギリ、ベースの音として成立させている、といったところではないでしょうか。

 

また、そのようなサイズであるので、スラップでビシバシやるようなプレイスタイルだと、アンプ本体がサウンドに耐えられず、ブルブルとビビってしまい、「大丈夫かな?」と心配になることがあります。基本は指弾きで上品に奏でる方が良いでしょう。

 

このあたりの細かな不満、なまじギター版のAC2 RhythmVOXのクオリティが高いだけに、余計にベースの方に物足りなさを感じる面があるかもしれませんね。

 

それでもエポックメイキングな商品であることに疑いなし

でも、いくら迫力不足であるとはいえ、このサイズのベースアンプというのは、やはり貴重です。

 

ギターと比べて、気軽に音を出す環境に恵まれていないベース業界において、まずはその環境が用意されたという点だけでも、個人的には十分意義深いものであると感じています。

 

ちょっとした場で、ベースを奏でてみたいベーシストの方には、すごく貴重な商品であると思います。

 

価格も7,000円台と比較的お手頃。ぜひ一度、試してみていただければと思います。