ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

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【レビュー】ヤマハ CPX1000 エレキから持ち替えるアコギに、エレアコに。

本日は、アコースティック系のギター、ヤマハのエレアコ、CPX1000について、レビューさせていただこうと思います。

 

どんなギター?

このCPXシリーズは、最近はあまり聞かなくなりましたが、かつては「コンパス」というモデル名で親しまれてきた、ヤマハ伝統のエレアコです。アコースティックギターらしい深胴ボディでありながら、一方でエレアコとして使い込める機能をしっかり詰め込んできた、ヤマハらしさあふれる一本です。

 

ヤマハのエレアコといえばSRTシステム

ヤマハのエレアコにおいて、最大の特徴と言えるのが、ピックアップシステムです。このCPX1000においては、「SRTシステム」というものが採用されています。ヤマハのデジタル技術を結集して、ヴィンテージ系アコースティックギターの鳴りを再現し、出力できるというのが、このシステムの売りです。

 

SRTシステムは、ギターのサイド部分にコントロール部分があります。

 

まず一番上、ボリュームと3トーンイコライザー。これは特に説明不要かと思います。

 

次、その下にある「SRT」スイッチ。ここには「1~3」の選択肢がありますが、これらはマイクの選択肢を表しておりまして、

  1. Neumann U67…スタンダードなサウンド、主にピック弾きのストロークに
  2. Neumann KM56…繊細なサウンド、主にフィンガーピッキングに
  3. Royer R-122…甘いサウンド、ジャズやブルースに

といったようなマイクのモデリングを選ぶことができます。

 

そして、その横の「Focus/Wide」スイッチにおいて、「Focus」(オンマイク)、「Wide」(オフマイク)の設定を選ぶことができます。

 

その下、「A.F.R」スイッチは、ハウリングを抑えるスイッチで、「BLEND」スイッチはピックアップサウンドとマイクサウンドのブレンドをコントロール、「RESONANCE」つまみは胴鳴り感のコントロール(左に回すと控えめ、右に回すとアップ)といった具合に、相当細かく音を触ることができます。

 

本当に、ギター本体に相当高品質なプリアンプがついている感じですね。そしてここには、チューナーまで内蔵されているので、それこそ生で弾くときの使い勝手も抜群です。

 

そして、これは個人的に大変評価しているところなのですが、このプリアンプ、単3電池2本で動きます。この手のプリアンプって、9V電池が主流な中、入手しやすい単3電池というのは、本当に助かるんです。

 

一方で、力が入っているのは、エレクトリック系のところだけではなく、ギター本体も、表はスプルース単板となっており、こちらも十分な仕様になっています。

 

どんなサウンド ?

さて、サウンドを聴いてみましょう。

 

アコースティックギターならではの生々しさを残しながら、同時にきらびやかさも併せ持つ、非常に扱いやすいサウンドですね。

 

このギター、アコースティックらしさを追求する一方で、エレキギターからの持ち替えも想定されており、ネックを握ったときの感覚は、アコギというよりは、どちらかというとエレキのそれ。

 

また、ボディにカッタウェイが深く入っているので、ハイフレットでソロを弾くような演奏も非常にやりやすいですし、これは同時に、ステージにおけるハウリング対策の効果も持ってくれます。

 

そうそう、このギター、生音も結構しっかり鳴ってくれます。ですので、家でちょっと弾くときなんかにも、結構楽しいですよ。このあたりのスキのなさは、さすがはヤマハです。

 

価格とまとめ 

このギター、価格も実売ベースでは8万円程度と、非常に買いやすいです。しかし一方で、これまで見てきたように、スペック面においては妥協はなく、エレキギターを主に弾かれる方が、必要に応じて引っ張り出してくるエレアコとしては、必要にして十分なポテンシャルを有しています。

 

アコギにチャレンジしたいエレキ弾きの方、本当にオススメですよ。ぜひ一度、弾いてみて下さい♪