ギターエフェクター

【レビュー】Line6 HX STOMP あのHelixサウンドをコンパクトに…!

本日は、Line6のギタープロセッサー、HX STOMPについてレビューさせていただこうと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. Line6 HX STOMPの口コミ・評価が聞きたい
  2. HX STOMPのサウンドについて教えてほしい
  3. HX STOMPのモデリング・エフェクト一覧はどこで見られるか知りたい
  4. HX STOMPがベースでも使えるかどうか教えてほしい
  5. HX STOMPを使った4ケーブルメソッドについて知りたい
  6. HX STOMPでのリアンプのやり方を調べている
  7. HX STOMPのACアダプターについて教えてほしい
  8. HX STOMPが価格に見合う機能かどうか知りたい

HX Stomp は、Line6 のフラッグシップ Helix ギター プロセッサーと同じ DSP/HX モデリング テクノロジーを使用したプロ品質のギター プロセッサーで、Helix と同じ高品質のアンプ、キャビネット、エフェクト サウンドを提供しますが、そのサイズは非常にコンパクトです。ギグバッグのポケットに簡単に収まります。 Helixと同等の高品位なアンプ、キャビネット、エフェクトサウンドを提供するプロフェッショナルクオリティのギタープロセッサーです。

HX STOMPとは何ですか?

HX StompはLine6のフラッグシップHelixギタープロセッサーと同じDSP/HX モデリング技術を採用したプロ品質のギタープロセッサー。サイズは非常にコンパクトなのでギグバッグのポケットに簡単に収まります。 Helixと同等の高品位なアンプ、キャビネット、エフェクトサウンドを得るこことができるプロフェッショナルクオリティのギタープロセッサーです。

あのHelixをコンパクトに…HX STOMP

Line6のフラッグシップであるギタープロセッサー・Helixシリーズ。圧倒的な多機能さ、そしてサウンドクオリティの高さは、これまでのPODシリーズを大きく超えるもので、改めてLine6の底知れぬ力を思い知らされたものでした。

一方で、このHelixシリーズは、最上位のHelix Floorで約20万円(実売18万円前後)というかなりの価格であり、またサイズも非常に大きいことから、予算面でもスペース面でも、使い手を選ぶところがありました。

その後、機能面を少し絞り込んだHelix LTも登場しましたが、これとて10万円を超える価格にそこそこのサイズ感

Helixのサウンドが欲しいけど、ここまでの予算とサイズだと厳しいんだよなあ…

Line6がアメリカのメーカーということもあってか、商品のスタイルにアメリカンな豪快さがあり、なかなか日本人のライフスタイルに親和性のある商品が出てこなかったのですが、今回ご紹介するHX STOMPは、まさにそこにぴったりマッチするアイテムです。

超豊富なアンプ・エフェクトのモデリング!

さて、そんなコンパクトなHX STOMPですが、サウンド面は、Helixシリーズのそれを踏襲しています。従って、あの20万円近いHelixのサウンドを、このコンパクトサイズにおいて実現している、ということ。

ヴィンテージ特有のコンプレッションある甘いサウンドや、現代的なギターサウンドで求められるハイファイで強烈なドライブサウンドまでもを、実際のアンプのような生々しさで実現してくれるのが、Helixのサウンドの特徴です。

そして、そんなサウンドクオリティについては、豊富なアンプ・エフェクトから、どの種類を選んでも、余すことなく感じることができます。クリーンからクランチからハードなディストーションまで、アンプ、エフェクト、どちらを軸に音作りしても、自分好みのサウンドを、究極のクオリティで実現できること間違いなしです。

具体的なモデリングのリストについては、代理店を務めるヤマハ公式サイトにおいて紹介されているので、こちらをご覧いただくと良いかと思います。

 

【Helixシリーズ/HXシリーズ】モデリングのリストはありますか? – ヤマハ

かとうたかこ
かとうたかこ
この記事内に表を作っても良いのですが、Helixシリーズはアップデートでモデリングが追加されたり、代理店契約の関係でモデリング名称が変更されたりすることも多いので、公式サイトをご紹介するのが最新かつ最も正確な情報を伝えられるかな、と思った次第です。

ベースにも対応!

そして、このHX STOMPは、ギターのみならず、ベース用のエフェクト、モデリングも搭載しており、ベース用マルチエフェクターとして使っていくことも可能です。

あのHelixのサウンドクオリティで、自分のベースサウンドを作り込めるというのは、ベーシストにとっては非常に魅力的だと言えるでしょう。

とりわけ、アンプモデリングについては、現在アンペグの国内代理店がヤマハになっている関係で、モデリング名称が実際のアンペグのベースアンプそのままになっているなど、非常に分かりやすい上、そのサウンドもアンペグらしさがしっかり再現されており、かつそのクオリティも非常に高く、とてもオススメです。

また、Acoustic 360を再現したモデリング「Woody Blue」も、特に上質なパッシブのベースとの相性が抜群で、非常に心地よいサウンドを奏でることが可能です。

なお、下記の動画では、Helixの音作りの進め方や、前述の「Woody Blue」を使ったサウンドを聴くことが可能です。ぜひ参考にしてみてください。

とはいえ、モデリングの数だけでいうと、さすがにベース専用機ほどの種類はありません。

かとうたかこ
かとうたかこ
もし種類重視でベースのエフェクターを選ぶなら、やはりZOOMに一日の長がある感じはしますよね。
【レビュー】ZOOM B3n 使える!ベース用マルチエフェクター今回は、ZOOMのベース用マルチエフェクター、B3nをご紹介します。 ZOOMが送り出すベース用マルチ ZOOMといえば、良...

HX STOMPでベースのエフェクトを使う意味合いとしては、

  • ギターがメインだけど、宅録用に一定のベースエフェクターが欲しい
  • サウンドの種類よりもクオリティを重視してエフェクターを選びたい
  • 1台でギターとベースのエフェクトをまとめたい

といったところかな、と思います。

コンパクトだけど音作りもやりやすい

ところで、この手のコンパクトなマルチエフェクターに関しては、操作性に難があって、音作りが難しい…というふうになってしまいがち。

ところが、このHX STOMPについては、操作性もよく考えられており、また見やすいカラーディスプレイの効果も抜群で、音作りが難しいと感じることは全くありません

基本的には、

  1. 家のアイコンが書かれた「VIEW」ボタンを押してプレイモードとエディットモードを行き来
  2. 上側のノブを回したり押したりしてエフェクトの並び順やオン・オフを調整
  3. 下側のノブを回したり押したりして、エフェクトの種類を変更

というような操作感になっています。上記の大きな操作感さえ理解していれば、マニュアルを見ずともある程度直感的に触れる感じです。

ちなみに、この↓写真が、「プレイモード」で…

こちら↓の写真が、エディットモードです。

詳細については、マニュアルをご覧いただきながら操作していただくと、より理解が深まるかな、とは思います。

【HX Stomp】取扱説明書や使用方法を解説した動画はありますか?<動画付き> – ヤマハ

かとうたかこ
かとうたかこ
このマニュアルの文章の書きぶりがまた個性的で、読んでて思わず「クスッ」としちゃうんですよ。

また、

多機能さも自慢です

そして、Helixといえば、サウンドクオリティももちろんですが、豊富な機能も自慢です。これらについて、いくつかご紹介させていただきますね。

最大8種類のエフェクト同時使用OK!

HX STOMPについて、古いレビュー記事などをみていると「エフェクト同時使用最大6個」となっているものが散見されますが、これはリリース当時の古い情報です。

現在はファームウェアを最新にアップデートすることで、同時使用数が最大8個にまで増えています。

ノイズゲートは1つにカウントされないのと、アンプ+キャビネットをまとめて1ブロックにできるので、最大8個あれば、ギターの一般的な音作りには十分対応できるかな、と思います。

ちなみに、上位機種にあたるHelix LTやHelix Floorだと、最大32個まで使えたりもします。

かとうたかこ
かとうたかこ
個人的には32個も使う音作りのアイデアがなかなか思いつかないので、8個で必要にして十分な感じです♪

音切れ対策はコレで!Snapshot機能

Helixシリーズの大きな特徴の1つになっているのが、このSnapshot(スナップショット)機能

これは何かというと、「パッチ内の複数のエフェクトのオン・オフを同時に、音切れなくシームレスに切り替えられる」というもの。

なかなかこれ、言葉だけで説明されるとピンとこないので、たとえばどんなときに使えるかというと、「ギターソロのときだけブースターとロングディレイをオンにする」というようなときに、これをパッチ切り替えで処理すると、やはりどうしても音切れが出てしまうのですが、このスナップショット機能を使えば、音切れ無く、ギターソロ用の音へ移行することが可能になります。

言うなれば、コンパクトエフェクターで組んだエフェクトボードを、プログラマブル・スイッチャーでコントロールするようなイメージですね。

ちなみに私がよくやる設定としては、1つのパッチの中に…

  1. クリーン系のアンプに、コーラスとコンプをセットして、クリーンのサウンドを作る
  2. 1からコーラスとコンプをオフにし、ディストーションをオンにして歪み系バッキング
  3. 2にブースターとディレイを追加でオンにしてギターソロ用のサウンドへ

こんな感じでスナップショット1~3を使っています。ギターサウンドに一定の一貫性を持たせながら、状況に応じて音を変化させられる点が、とても気に入っています。

ライブやスタジオの音作りに!4ケーブルメソッド

Helixは、アンプシミュレーターや歪み系エフェクターのクオリティも非常に高いのですが、やはり人によってはどうしても「真空管アンプの音を使いたい」というこだわりがあったりします。

ところが、普通にマルチエフェクターをつないでしまうと、空間系の後に歪みが来てしまうので、狙いどおりのサウンドにならなかったりしますし、かといってアンプのセンドリターンにマルチを置いてしまうと、今度は逆にコンプやブースターまでもが歪みの後に来てしまう…。

そんな悩みを解決し、「アンプで作った音」をマルチエフェクターの中に取り込んでしまおうというのが、4ケーブルメソッドというテクニックです。

これは具体的には、

  1. ギター⇒HX STOMPのインプット
  2. HX STOMPのセンド⇒アンプのインプット
  3. アンプのセンド⇒HX STOMPのリターン
  4. HX STOMPのアウトプット⇒アンプのリターン

…というふうにつなぐものです。ケーブル(シールド)を4本使うことから、4ケーブルメソッドと言われています。

この接続を行うことで、アンプによる音作りを、HX STOMPの中に組み込んで、総合的なギターサウンドシステムを構築できるわけなのです。

Helixシリーズがプロにも愛用されている理由が伺えますね。

リアンプ可能なオーディオインターフェイス

このHX STOMPについては、最近のマルチエフェクターではすっかり定番となった、オーディオインターフェイス機能が搭載されています。

HX STOMPをUSBケーブルでパソコンとつなぎ、設定を行えば、HX STOMPがオーディオインターフェイスとして認識され、CubaseなどのDAWでHX STOMPのギターサウンドを直接録音することができるのです。

…と、ここまでは普通の話なのですが、このHX STOMPがすごいのはここからで、なんとこのHX STOMP、リアンプもできてしまうのです。

リアンプとは、いったんDAWの方に録音した生音(ドライ音)を再びHX STOMPに戻し、ギターサウンドを後から調整することです。アンプやエフェクターの音を抜本的に変えてしまえるなど、レコーディングのときに非常に重宝する機能です。

具体的には、DAWの方にはエフェクトの通った音(ウェット音)と生音(ドライ音)の両方を同時に録音しておき、録音後にドライ音の方を再びHX STOMPに戻す…というもの。下記動画が、具体的なイメージを湧かせやすいかと思います。

細かな弱点もあるけれど…

と、ここまでHX STOMPのすごいところをたくさん見てきたわけなのですが、ではこのHX STOMPがパーフェクトな機材かというと、必ずしもそこまでは言い切れず、わずかではありますが、ウィークポイントも存在します。

価格が8万円前後とやはり高い

このHX STOMP、Helixシリーズの中では一番お手頃ではあるのですが、それでも価格が実売ベースで約8万円程度はしてきます。

Helixシリーズとして見ると安いのですが、このサイズのマルチエフェクターとしてみると、正直割高に見えるのは事実です。もっとも、これについてはサウンド、機能面が他のマルチエフェクターとは格が違いすぎるので、それらと比較して「高い」というのも違う感じがするんですけどね。

電池駆動には非対応

このサイズ感のマルチエフェクターは、電池駆動に対応しており、電源の取りにくい野外イベント等で活躍してくれることも多いのですが、このHX STOMPは電池駆動には非対応

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性能的にも電池駆動で使うことが想定されていないような仕様なので、当然と言えば当然なのですが、「コンパクトなマルチエフェクター」ではある種当然の機能が省略されているので、その点はご注意ください。

ACアダプターの形状が個性的すぎる…

前述のように、このHX STOMPは、電池駆動しないので、使用時にはACアダプターをコンセントに差して使用することになるのですが…このACアダプターの形状が、「極端に横長」という、非常に個性的な形をしています。

このような変な形になっているせいで、電源タップの差し込み口を複数ふさいでしまったり、あるいはそもそも差さらなかったりと、非常に使いにくかったりします。

この写真は、ハンドクリームとACアダプターを並べて撮影したものですが、こんな長さのあるACアダプターは、他の機材ではそうそうありません。

他の部分が完璧すぎるだけに、このACアダプターのとてつもない形状だけはもう少し何とかなれば良かったのにな…と思わずにいられません。

HX StompとStomp XLの違いは何ですか?

HX Stomp XLの性能は Stompとほぼ同じですが用途に合わせてエフェクターボードに組み込みやすくなりスナップショットの数も拡張されました。すべての入出力端子が上部にあるためStompよりも簡単かつすっきりと配線できます。

HX StompとStomp XLの重さは?

  • HX Stomp XL:高さ68mm×幅316mm×奥行120mm 重量1.5kg
  • HX Stomp:高さ68mm×幅178mm×奥行126mm 重量0.79kg

Line6 HX Stompは同時に何台使用できますか?

300種類以上の異なる音色から最大8つまで同時に使用できます。
ベース用の音色はもちろん、定番のディストーションやスペースエフェクト、ワーミーなどのエフェクトまで多彩なエフェクターがあります。その他にもギターアンプ、キャビネットを収録。

【まとめ】この価格、このサイズでHelix!

このように、今回ご紹介したHX STOMPは、あのHelixシリーズをコンパクトにするとともに、価格面でも10万円を下回る設定にしてくることにより、価格的にもサイズ的にも、手軽に使えるように仕立て上げてきたギタープロセッサーです。

ギターサウンドの高品質さは言うに及ばず、

  • ベースにも対応可能で、機材の集約化・コンパクト化にも貢献
  • スナップショット機能によりライブでのサウンド切り替えが効率的に
  • リアンプ可能なオーディオインターフェイスとしても使え、宅録派にも魅力的

と、これ1台あれば、ギターからベースまで、ライブから宅録まで幅広く使えてしまう、非常に汎用性の高いアイテムでもあるのです。

さすがに一般的なコンパクトサイズのマルチエフェクターと比べると少し価格は高いですが、サウンド面でも使い勝手面でも、それだけの価値は間違いなくあります。

あらゆるギタリスト・ベーシストに使ってほしい、トータル面で最強のアイテムだと言って良いでしょう。それが、Line6 HX STOMPなのです。

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