本日は、気鋭のエフェクターメーカー・Vivieの歪み系エフェクター、Modern Ravenについてレビューさせていただこうと思います。
#Vivieはいいぞ
最近、プレイヤー目線での使い勝手の良さと、SNSを中心にした上手なマーケティングで、多くのユーザーにその実力を知られることになったエフェクターメーカー・Vivie。
当ブログでも、いくつかVivieのエフェクターをご紹介させていただいていますが、そのいずれもが、素晴らしいサウンドと使い勝手を誇っており、私も愛用しています。
こういったVivieのエフェクターの素晴らしさは、「#Vivieはいいぞ」 というハッシュタグとともに、広く拡散しております。こういったバズマーケティングのうまさも、Vivieの面白いところの1つですよね。
鮮やかなパープルにカラスのイラスト
さて、今回ご紹介するModern Raven。まずは外観から見ていきましょう。
サイズ感は一般的なコンパクトエフェクターのサイズ。カラーリングは、とても鮮やかなパープル。同じVivieのコンパクトエフェクター・Wild Catと比べると、少しこちらの方が色味が強い印象を受けます。
Vivie名物の動物のイラストは、おそらくカラスでしょうか。ちなみに、「Raven」とは英語で「カラス」のことです。
コンパクトには珍しい?5つのつまみ
さて、このModern Raven、筐体には5つのつまみがあります。通常、この手のコンパクトペダルといえば、つまみは3〜4つですので、これは結構珍しいですね。
左側に並ぶつまみはサイズがやや大きく、上から「Level」と「Drive」。それぞれ、音量と歪み量をコントロールします。
右側のつまみは、上から「Treble」、「Mid」、「Bass」。要は3バンドイコライザーがついているわけですね。
ちなみに、3バンドイコライザーがついている歪みペダルというと、有名どころではBOSSのメタルゾーンなどがこれに該当しますが、あちらは2軸つまみでこれを実現しています。
右側のスイッチはMidの帯域をコントロール
そして、Vivieのエフェクターによく使われているトグルスイッチは、 このModern Ravenにおいては、Midの帯域コントロールとして機能します。
このスイッチを上に上げるとハイミッド、下に下げるとローミッドに対して、Midつまみが効くようになります。
コンパクトエフェクターでありながら、かなり音作りを細かく追い込んでいくことができそうですね。
サウンドは…コード感を残しながら強く歪む!可変域の広さも魅力
さて、そんなModern Ravenのサウンドを聴いてみましょう。
Vivie Dolphin Deverb + Modern Raven(ver1) DemoSong
全体的な傾向としては、ハードロック系のギターリフやギターソロにぴったりの、かなり強い歪みがとても印象的です。
また、このModern Raven、歪んでもコード感がしっかり残っており、きめの細かさを併せ持つハイゲインサウンドであると言えます。同じVivieの「Wild Cat」よりも、かなり深く歪んでくれるので、Wild Catでは少し歪みの量が足りないな…と思った方には、まさにこれがハマりそうです。
そして、このModern Raven、歪みの可変域が非常に広いのがもう一つの特徴です。ゲインをグイッと上げていると、前述のようなハードロック系のサウンドになりますが、逆にこのゲインを絞り気味でセッティングすると、クランチサウンドなんかもしっかりこなすことができるんです。
ですので、ハードロック系に軸足を置きつつも、少し歪みを控えた曲なんかをやるような人にも、このModern Ravenはオススメできます。ハードに歪ませたときのサウンドのクオリティが高いがゆえに、どうしてもそっち系の印象を持ちがちですが、実はどんな音楽ジャンルに対応できる、オールマイティーさを有しているのも、このModern Ravenの魅力なんです。
価格は2万円強…このサウンドでこの価格ならお買い得!
さて、気になるお値段ですが、市場価格は概ね2万円強くらいになっています。この価格は、同じVivieのWild Catともほぼ同じ。

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BOSSの定番コンパクトエフェクターと比べるとやや高いですが、サウンドの個性や使い勝手などを総合的に勘案すると、このクラスのエフェクターが2万円強というのは、むしろお買い得なくらいです。
【まとめ】ハードな歪みもクランチも!オールラウンドに使えるディストーション
このように、今回ご紹介したVivieのModern Ravenについては、基本的にはハードロック系の音楽と相性の良いハードなディストーションなのですが、一方でゲインを絞りぎみに設定したときのクランチサウンドもまた心地よく、トータルで見ると「オールラウンドに使えるディストーション」であることが言えそうです。
また、3バンドイコライザーが搭載されており、これ1台だけで、サウンドメイクをかなり詰めていくことができるのも魅力的。
ディストーションをお探しの方にはもちろんのこと、エフェクターの「最初の1台」として使えるだけの万能さも併せ持つ、とっても懐の深いエフェクターです。
やはり、Vivieはいいぞ…!

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