ベースピックアップ

【レビュー】Seymour Duncan Antiquity II P-Bass

本日は、ベース用のピックアップ、セイモア・ダンカンの「Antiquity II P-Bass」についてのレビューを書いてみようと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. ヴィンテージ系のプレベピックアップを探している
  2. ダンカンのAntiquityシリーズのプレベPUが欲しい
  3. ハマ・オカモトモデルに搭載するピックアップを求めている

 

Antiquityシリーズの概要

リプレイスメント・ピックアップ界の王者、セイモア・ダンカン。その中でも、この「Antiquity」シリーズは、特徴的です。

「Antiquity」とは、「いにしえの」という意味。この言葉が、楽器業界に使われるということは、すなわち、ヴィンテージ指向のピックアップ、ということになります。

ヴィンテージ指向、というのは、サウンド面の方向性もさることながら、金属部分のさびつきなど、いわゆるレリック加工までもが施されており、そのこだわりは尋常ではありません。

かとうたかこ
かとうたかこ
ちなみに、公式ページには「においまで再現」とありました。

そんなAntiquityシリーズは、大きく、50年代の音を目指した「I」と、60年代の音を目指した「II」があり、どちらも職人の手巻きによって生産されています。そして、それぞれについて、主要なギター、ベースに対応するモデルがリリースされています。

今回は、そのうち、60年代のプレシジョン・ベースをモチーフにした「Antiquity II P-Bass」について触れてみよう、というわけなのです。

60年代プレベのサウンドを再現!

このAntiquity II P-Bassですが、とにかく狙っているのは「60年代のプレシジョン・ベース」。

一般的なプレベに搭載して鳴らしてみると、まさに「枯れたプレシジョンベースのサウンド」です。

一方で、単に「枯れた」というだけでなく、その音の密度は抜群で、ある種の「豊かさ」を感じさせてくれます。ヴィンテージの方向性は維持しつつも、それだけでは終わらない可能性を感じさせる、大変優れたピックアップです。

実は50年代仕様のベースとも相性が良い!?

さて、このピックアップですが、60年代プレベをモチーフにしているということですので、一般的には、アルダーボディ、ローズウッド指板のベースに載っている、という状態が想定されています。

この組み合わせのベースは、高域というよりはどちらかというと中域を得意としておりまして、そこをピックアップがフォローするかのように、このピックアップは、少しだけ高域が強めに出るようになっています。実際、公式サイトのトーンチャートを見てみると、50年代…すなわち、アッシュボディ+メイプル1ピースネックへの搭載が想定される「Antiquity I」より、「II」の方が高域は強めの数値です。

これはこれで、トータルで見ると大変バランスの良い仕上げかなあ…と思うのですが、一方で、この高域を少しだけ得意とする「II」を、アッシュボディ+メイプル指板のベースにつけてみると…ヴィンテージサウンドの方向性を有しながら、非常に元気のある、抜けの良いサウンドを作り出すことができます。

ハマ・オカモトモデルへの搭載もアリ

もちろん、オーソドックスにアルダー+ローズのベースに搭載するのもOK。この場合は、まさにヴィンテージ、といった雰囲気のサウンドを狙っていくことができます。もし「高域が少し強いかな」と思えば、そこはプレベ本体のトーンつまみでうまく調整してやるといいと思います。

ちなみに、このピックアップ、ハマ・オカモト氏のシグネチャーモデルに搭載するピックアップとしては、かなり有力かと思います。ハマ・オカモト氏本人は、60年代後半のヴィンテージを愛用しておりますので、かなり雰囲気が近づくのではないかと思います。なお、ハマ・オカモトシグネチャーは、ボディがバスウッドですので、より素直な音が鳴るような印象がありますね。

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【まとめ】少し高いけど、それだけの価値はあり!

このように、60年代を感じさせる、ヴィンテージ指向のピックアップではありますが、ピックアップそれ自体の上質さゆえに、50年代仕様のベースへの搭載も含め、かなり幅広く使っていけるような一品です。

また、見た目のレリック加工も、好きな人にとってはたまらない完成度で、このあたりも所有欲を満たしてくれます。

価格は市場価格で2万円前後と、一般的なセイモア・ダンカンのものの2倍くらいしますが、これだけ手の込んだピックアップですので、その価格設定にも納得ですし、プレベの場合、ピックアップは1つだけなので、これ以上お金がかかることはありません(取り付け工賃が必要な場合を除く)

60年代サウンドを指向するあなたにも、それ以外の年代に興味を持つあなたにも、どちらにもオススメできるピックアップだと思います。

 

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