本日は、オーディオテクニカのモニターヘッドホン、ATH-M50xについてレビューさせていただこうと思います。

audio-technica オーディオテクニカ プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50x ブラック スタジオレコーディング / ミキシング / DJ /トラックメイキング
- 出版社/メーカー: Audio Technica(オーディオテクニカ)
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- モニターヘッドホンといえば…
- オーディオテクニカのモニターヘッドホン・ATH-M50x
- ハードウェア的には…細かいところまで考えられた使い勝手
- 装着感は少しきつめ…メガネをかけていると痛いかも
- 音質は…最高!モニターとしてもリスニングとしても使える!
- ソニーのモニターヘッドホンよりサウンドは良いが、側圧がキツイ
- 【まとめ】総合力No.1のモニターヘッドホン!付け心地さえOKならマストバイ!
モニターヘッドホンといえば…
電子楽器の演奏、音楽制作、ミキシングなどなど…音楽を「聴く」のではなく「つくる」ときに使われることが多い、モニターヘッドホン。
モニターヘッドホンといえば、圧倒的によく知られているのが、ソニーのMDR-CD900STやMDR-7506。これらが、音楽制作におけるスタンダードとして、さまざまなところで使われているというのは、既にこれらについて書いたレビュー記事においても触れたとおりです。
オーディオテクニカのモニターヘッドホン・ATH-M50x
このように、ソニーが中心になっているモニターヘッドホン市場ですが、同じく音響業界で圧倒的な信頼を誇るオーディオテクニカも、精力的にさまざまな商品をリリースしています。
その中の1つであり、おそらく価格と性能のバランス的に一番標準的と思われるのが、このATH-M50xです。
ハードウェア的には…細かいところまで考えられた使い勝手
早速、仕様を見ていきましょう。
まず、ハードウェア的なところですが、外見は一般的なヘッドホンになっており、ケーブルは着脱式となっています。そして、このケーブルについては、一般的なストレートケーブルとカールケーブルの2つが同梱されています。必要に応じてこれらを使い分けることができるということですね。
また、ハウジングは90度回転させることができるので、DJプレイ時などによくある「片耳だけを出す」というのも非常にやりやすいです。また、小さく折りたたむこともできるので、収納時にはかなりコンパクトにすることができます。
ハードウェア的には、使い勝手を良くするために、かなり細かいところまで考え抜かれている印象ですね。
装着感は少しきつめ…メガネをかけていると痛いかも
そして、このATH-M50xの着用感なのですが、耳をすっぽり、そしてしっかり覆う感じです。
これが後述する音質の良さに聴いてくるのですが…これ、メガネをかけている人にとっては、少し側圧がキツイと感じてしまうことがあるかもしれません。短時間だと気にならないのですが、たとえばミキシングなどの作業をメガネをかけて長時間するのは、人によっては少しつらいと感じるところがあるかもしれません。
ですので、メガネをかけている方は、購入前にぜひ一度試着・試聴を行い、側圧を自分の耳でチェックすることをオススメします。
音質は…最高!モニターとしてもリスニングとしても使える!
さて、そんなATH-M50xが鳴らしてくれるサウンドは、どんなものなのでしょうか。早速、着用してみましょう。
まずは、ロック系の楽曲を鳴らしてみるのですが…モニターヘッドホンらしいニュートラルさを残しつつも、他のモニターヘッドホンと比べて低音部分がしっかりと聞こえるため、より実際のリスナー視点に立ったモニタリングができるような印象です。
また、オーケストラの楽曲で聴いてみると、今度は解像度の高さに起因するサウンドの透明感が際立つのがよく分かります。低音には迫力が、高音にはキラッとした輝きがあり、「どの音域において、どのような音が個性を持って鳴っているか」が非常に分かりやすいと感じます。
そして、こういった全方位的なサウンドの聴き取りやすさ、分かりやすさがあるがゆえに、このATH-M50x、単にモニターヘッドホンとしての評価にとどまらず、積極的にリスニング用ヘッドホンとしても使っていけるような一面も持ち合わせているのです。
ソニーのモニターヘッドホンよりサウンドは良いが、側圧がキツイ
ということで、改めてソニーのモニターヘッドホンと比べてみるのですが…。
まず、サウンド面。ソニーのMDR-CD900STはかなり高域が強く出ているので、リスニングとして使うにはかなり無理がありましたし、同じ系列のMDR-7506は幾分リスニング用途にも使えるとはいえ、このATH-M50xの圧倒的なリスニング性能の高さの前には、正直、とても太刀打ちできないのでは…そう思えるほどの圧倒的なクオリティを感じます。
ただし、前述のように、このATH-M50x、側圧の強さが気になる人には気になります。特にメガネをかけている人にとっては切実な問題です。こちらは逆に、ソニーのモニターヘッドホンは長時間の連続着用にも十分耐えられるほど、優しい付け心地になっています。
音質をとるか、付け心地をとるか…本当に悩ましいところです。
【まとめ】総合力No.1のモニターヘッドホン!付け心地さえOKならマストバイ!
このように、このATH-M50x、使い勝手、サウンドクオリティ、ともに非常にレベルが高く、現時点でのモニターヘッドホンとしては総合力No.1だといって良いほどのものだと思います。
唯一の懸念である「付け心地」「側圧の強さ」については、個人差もあると思いますので一概には言えませんが、もし試着・試聴して「これでOK!」というふうになるのであれば、このATH-M50x、間違いなく良い買い物になると思います。
そうそう、このATH-M50x、価格も20,000円弱程度と、ヘッドホン市場の中では比較的お手頃。そういった点も、大変魅力的です。
モニターにも、リスニングにも。ぜひこのATH-M50xで、皆さんのミュージックライフが、より実り多きものとなりますように…。

audio-technica オーディオテクニカ プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50x ブラック スタジオレコーディング / ミキシング / DJ /トラックメイキング
- 出版社/メーカー: Audio Technica(オーディオテクニカ)
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: エレクトロニクス
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