ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

楽器レビューのほか、音楽をテーマにブログを書いています。

【レビュー】EMG SA 究極に整えられたシングルコイルのサウンド。

本日は、EMGのギター用ピックアップから、SAをご紹介しようと思います。

 

なお、「SA」だけだとあまりにシンプルすぎるためか、このピックアップについては、多くの場合、メーカーを冠して「EMG SA」と呼称されることが多いようですので、当ブログも、それにならって「EMG SA」と表記することにいたします。

 

EMGのアクティブタイプシングルコイル

EMGといえば、アクティブタイプのピックアップに定評のあるメーカーですね。多くの場合、ハードロックやメタルなどを指向するギタリストの方に愛好されていることが多いイメージがあります。

 

そんなEMGのラインナップにおける、シングルコイルのピックアップが、このEMG SA。

 

現代的なイメージが非常に強いEMGではありますが、実はこのEMG-SAは、なんと1979年にリリースされ、実に40年以上も継続販売されている、超ロングセラーモデルなのです。

 

「布袋モデル」への搭載でも有名

また、このEMG SAは、わが国においては、布袋寅泰氏が愛用していることでも非常によく知られています。

 

市販の廉価版においては、フェルナンデスの自社製ピックアップが搭載されていますが、実際にBOOWY時代に本人が使用していたモデルにおいてはこのEMG SAが使用されています。

 

ですので、今でも市販の布袋モデルにEMG SAを搭載するというのは、定番のカスタマイズの一つになっています。このあたりについては、「布袋モデル」のレビュー記事にも記載していますので、あわせてご覧ください。

 

www.tk-guitar.com

 

シングルコイルのサウンドを「究極に調整」

さて、このEMG SAのサウンド。どのような特徴があるのでしょうか。

 


EMG SA Pickups Review/Demo/Comparison


EMG SA clean tones from strat into a peavey. Sounds amazing!

 

このピックアップの最大の特徴は「シングルコイルらしさをベースに、そのサウンドを究極レベルで調整した」というようなサウンドにあると言って良いでしょう。

 

聞いてみて、そして弾いてみると、シングルコイルらしい、鋭いサウンドの特性は、確かにはっきりと生きています。

 

でも一方で、パッシブの一般的なシングルコイルのような、耳に刺さるほどの超高域はバッサリと削られており、一方で低域から中域にサウンドの厚みが加えられることで、シングルコイルの扱いにくい部分が、かなり緩和されている印象を受けます。

 

また、シングルコイルの弱点であるノイズに関しては、このピックアップですので、当然に完全にクリアされています。ヴィンテージ系のストラトしか弾いたことがない人にとっては、もはや感動を覚えるレベルかもしれません。

 

シングルコイルらしさを活かしつつ、そのサウンドを究極にまでチューニングしたのが、このEMG SAというピックアップなんだと思います。

 

エフェクトの乗りも抜群!

そして、このピックアップの、もう1つの大きな特徴が、「エフェクターの乗りが抜群に良い」ということ。

 

前述のローノイズさのおかげもあって、歪み系のエフェクターは、メタル系のものも含め、相当に深いものであっても問題なく使っていけますし、そのサウンドもまた心地よい。

 

また、コーラスなどのモジュレーション系エフェクトも、非常にキレイに載せることができます。BOOWY時代の布袋さんは、現在のイメージとは異なり、コーラスを多用するサウンドを得意としていましたが、まさにそんなサウンドを支えていたのが、このEMG SAの特性だといえるでしょう。

 

価格は安いが…取り付けには要注意

そんなEMG SAですが、イメージに反して価格は意外と安く、1個1万円前後くらいで購入することができます。

 

ただし、アクティブタイプのピックアップは、多くの場合、取り付け工賃が高くなることに留意が必要です。ご自身で取り付けが出来る方は良いですが、店頭等に取り付けを依頼する場合、思いの外価格が上がってしまいますので、予算検討の際は、この点を意識しておきましょう。

 

【まとめ】究極に「整えられた」シングルコイル

このように、このEMG SAは、シングルコイルらしさはそのままに、アクティブタイプの特性を活かして、扱いやすいサウンドになっていたり、エフェクトの乗りを良くしたりと言った、非常に扱いやすいピックアップになっています。

 

それゆえ、ヴィンテージ系のサウンドを好む人にとっては、「人工的なサウンド」「無機質なサウンド」というふうに評価する向きもあります。

 

一方で、音楽ジャンルによっては、こうしたサウンドが逆に合うような局面も多々ありますし、1本のギターでさまざまな楽曲をこなさないといけないライブにおいては、音作りをエフェクターに任せて、ギターは極力扱いやすいようにしておきたいようなこともあるでしょう。

 

そういった意味において、非常に実戦的なピックアップだと思います。

 

ぜひ、この「究極に整えられた」シングルコイルサウンド、満喫していただければ幸いです。