今回は、MXR Distortion +をご紹介しようと思います。
おなじみの黄色いエフェクター
この黄色いエフェクター、見覚えありますよね。そう、歪み系のペダルとしては、ド定番の商品の1つです。
鮮やかな黄色の筐体、2つだけのつまみという潔さ、そして分かりやすさ。あのランディ・ローズが使っていたことでも知られています。
ちなみにこのMXR Distortion +、製造時期によって結構音の特徴が違いますが、ここでは新品を市場で入手することができる現行品に絞ってお話をしようと思います。
ディストーションというよりオーバードライブ?
このエフェクター、「Distortion」と名乗っている割には、実はそんなに強く歪みません。どちらかというと、粒が荒めのオーバードライブに近いのでは、というような印象ですね。
また、音域も結構トレブリーな印象なので、実は単体で使おうとすると、意外にポップ系の方が相性が良かったりしてしまうのです。
ただし、ホントにトレブリーなので、ストラト系の方は、音作り、要注意です!イコライザーやアンプで少しハイを絞ってやりましょう。
アンプの歪みに足してやると…良い!
さて、このエフェクター、そうは言いながらもロック系でしっかり使われているイメージもあるかと思うのですが、そういうときはどうしているかというと、「アンプの歪みに足してやる」というような使い方をしているのです。
単体で使うと、トレブリーなオーバードライブっぽく聞こえるこのエフェクターですが、たとえばマーシャル系のアンプにつなぎ、レスポールなどのハムバッカーが搭載されたギターで使ってやると…そう、とってもパワーあふれるディストーションサウンドを生み出すことができるのです。
ですので、このエフェクターの「らしさ」を引き出してやるためには、アンプで歪ませる系のギタリストさんの方が向いています。
クリーン系のアンプを使い、足下で音を作る系のギタリストさんは、ちょっとイメージと違う使い方をすることになりそうですね。(もっとも、それはそれで結構悪くないサウンドなのです)
シンプルですが、使い方は意外と深いこのエフェクター。ご存じの方も多いと思いますが、ぜひ一度、試してみてください。