本日は、ブースターの定番品の1つ、XoticのRC Boosterについてレビュー記事を書いてみようと思います。
- サウンドを細かく調整できるブースターが欲しい
- 通すだけで艶が出るブースターを探している
- サウンドの隠し味的に使っていけるブースターを求めている
もくじ
音作りにおけるブースターの役割と存在感
歪み系のペダルではなく、あえて「ブースター」というエフェクターを探す場合の目的というのは、比較的シンプルで、「単純に音を持ち上げたい」というところだと思います。
オーバードライブ…たとえば、BOSSのSD-1などもブースター的に使われることが多いペダルではありますが、これはこれで使えるものの、やはりどこかに「SD-1のテイスト」が残ってしまうような印象はあります。(それがまたいいんだ、って話なんですけどね)

「サウンドに張りを与える」クリーンブースター
で、このXotic RC Boosterですが、基本的には「クリーンブースター」というもの。つまり、原音をそのままに、音を持ち上げるというタイプのエフェクターです。
といっても、ここに言う「音を持ち上げる」というのは、単純にボリュームを上げる、という意味ではありません。
このRC Boosterを使うと、「音に太さが加わる」というような味付けが入るのです。
それゆえ、音作りの要になっているエフェクターやアンプの歪みに、一発、活が入るというような感じで、サウンドに張りがでてきます。ただしその際、このRC Boosterの色が入ることはなく、あくまで基本となるサウンドを元気にしてくれる…そんな感じです。
Xotic RC Booster V2 Demo
4つのつまみでサウンドをコントロール
さて、このRC Boosterを使っての音作り。
見てみると、つまみが4つもあります。ブースターは割とシンプルな作りになっていることが多い中、ちょっと珍しいですよね。

つまみは4つ、
- ボリューム(Volume)
- ゲイン(Gain)
- トレブル(Treble)
- ベース(Bass)
この4つです。
ブーストのかかり方は、ボリュームとゲインのつまみで調節していきます。概ね、ボリューム12時、ゲイン0で、エフェクトのオン・オフでサウンドが変わらない感じですので、ここからボリュームを足したいときはボリュームを上げ、サウンドの厚みを出したいときはゲインを出していく感じですね。
で、サウンドの細かいところは、トレブルとベースのつまみで調整していく、と。ブーストをかけると、普段なら気にならないサウンドのノイズみたいなところまで強調されてくるときがあるので、そこを削るような形で調整することもできます。
サウンドの隠し味としても使える
さてさて、このブースター、もちろん主な用途である「ギターソロを弾くときの音量・音圧アップ」にも使えます。
そして、同時に、前述の「サウンドの張り」「サウンドの厚み」を求めて、いわばプリアンプ的に、エフェクトボードの一番手前に置くという手もあります。これだけサウンドを元気にしてくれるのであれば、ギターソロのときにしか使わないというのも、もったいない感じがするんですよね。いわば、サウンドの隠し味的、といったところでしょうか。
ブースターとしても使いたいが、サウンドの味付けにも使いたい…多彩であるがゆえに、なかなか、悩ましいペダルですね。