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【レビュー】BOSS SD-1 ロングセラーとなった正統派オーバードライブ。

引き続き、オーバードライブの話をしてみようと思います。今回も再びBOSSの定番機種、SD-1のレビューです。

この記事はこんな人にオススメ
  1. オーバードライブの定番品を手頃な価格で手にしたい
  2. 手頃なブースターを探している
  3. OD-1の流れを汲むエフェクターが欲しい

ロングセラーのオーバードライブ

このSD-1も、ここまで紹介してきた「DS-1」や「BD-2」と同様、長きにわたって愛されているペダルです。

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シンプルな使い勝手、扱いやすいサウンド、BOSSの安定感…。こういった点が高く評価され、ロングセラーとなっている、オーバードライブの定番品なのです。

SD-1の歴史…OD-1からの進化

さて、このオーバードライブ「SD-1」は、「Super Overdrive」、スーパーオーバードライブという通称で知られています。

「何がスーパーなの?」という話ですが、これはBOSSエフェクターの黎明期までさかのぼらないといけないかもしれませんね。

もともと、BOSSが最初に発売したコンパクトエフェクターの1つが、かの有名な「OD-1」。元祖オーバードライブでした。

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この「OD-1」は、発売当初は「歪みの量が足りない」などといった声もあった一方で、手頃な価格と、ブースターとしての使いやすさ、筐体の頑丈さなどから、大ヒット商品となりました。

一方で、つまみが「ゲイン」と「ボリューム」のみのシンプルさであり、サウンドバリエーションを広げたいというような声があって、これに応えたのが、「トーン」つまみを追加した「スーパーオーバードライブ」こと「SD-1」というわけなのです。

OD-1の方は、このSD-1のほか、OD-2などといった後継機の登場もあって、1985年には生産を終了してしまうのですが、そのシンプルな潔さと、エフェクター業界におけるエポックメイキングな意味合いから、今もなお根強いファンが多く、中古市場では高値安定の取引が行われています。

一方で、今回のSD-1については、1981年のリリースでありながら、今なお現行品でもありますので、BOSSのコンパクトエフェクターでおなじみの「1万円」でおつりが来るような買い方ができます。というか、最近は実売価格が6,000円台にまで下がってきており、かなり買いやすいですね。

サウンドは「自然な歪み」!ブースターとしてもアリです

さてさて、そのSD-1のサウンド、まずは聞いてみることにしましょう。


www.youtube.com

なのですが、基本的には「自然な歪み」といったところでしょうか。ポップ系のロックバンドで、カッティングなんかをするとすごく気持ちが良いような音ですね。

ただ、このSD-1にしても、その前身のOD-1にしても、真価を発揮するのは、ブースターとして使ったとき。ゲインを絞り、ボリュームを上げて、ギターソロのときなどにグイッと踏むと…ギターサウンドが、激しく前面に飛び出てくるのです。

OD-1も、その後継機であるSD-1も、この特徴的なサウンドを生み出しているのが、非対称クリッピング回路。これにより、豊かな偶数時倍音が発生し、真空管アンプを歪ませたときのような色気あるサウンドを作り出せるようになっているのです。

こういった性質のペダルですので、もちろん単体で使っても面白いのですが、チューブアンプの歪みに、隠し味的に「ちょい足し」してあげると、アンプの歪みにさらなる色気が増幅され、とても心地よいサウンドが得られます。

SD-1とOD-3の違い

ちなみに、よく「SD-1とOD-3の違い」という議論がありますが、私の感覚だと、

  • SD-1…きめの細かいオーバードライブ
  • OD-3…少し荒々しいオーバードライブ

というような印象を持っています。

なので、歪みとして使うならOD-3ブースターとして使うならSD-1みたいな使い分けがいいかなあ…と思いますが、SD-1の歪みが心地よかったりするときもあるので、ここは本当に悩ましいです。

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【まとめ】気軽に買えて、長く使えるエフェクター。

このように、今回、オーバードライブの定番品である、BOSS SD-1についてご紹介させて頂きました。

1台持っていると、幅広くいろいろ使えるSD-1。その汎用性の高さもとてもありがたいのですが、こんな便利なエフェクターが、価格が6,000円台にまでなってきて、いよいよホントに気軽に買えるというのも、ものすごい強みだと思います。

歪みエフェクターとして使っても良し、ブースターとして使っても良し。後にさまざまな歪みペダルを買い足していったとしても、何だかんだでエフェクターボードに存在感を発揮できる…。

もしエフェクターを持っていない初心者ギタリストさんがいれば、後々までずっと使えるという点もおいても、ぜひ最初に使ってみてほしいエフェクターだな、と思います。

長く第一線の現役で居続けている、ロングセラーのエフェクターには、それなりの理由があるんです。

 

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かとうたかこ
気がつけば、ギター・ベース歴は20年。ギターなどの楽器と音楽をこよなく愛する社会人のブログです。更新情報はTwitterやFacebookでも発信しているので、ぜひ下のTwitter・Facebookアイコンからフォローしてください!