ベース

【レビュー】Fender Deluxe Jazz Bass V, Kazuki Arai Edition King Gnu・新井モデルの5弦ベース!

本日は、King Gnuのベーシスト・新井和輝氏のシグネチャーモデルである、Fender Deluxe Jazz Bass V, Kazuki Arai Editionについてレビューさせていただこうと思います。

気鋭のベーシスト・新井氏のシグネチャーモデルがフェンダーから…これは大変気になりますね!

この記事はこんな人にオススメ
  1. King Gnu・新井和輝シグネチャーモデルの評価を知りたい
  2. 新井モデルのベースとしての特徴を教えてほしい
  3. 使い勝手の良いアクティブ5弦ベースを探している
  4. アーティスト本人と極力同じ仕様のシグネチャーが欲しい
  5. フェンダーのAmerican Deluxe(アメデラ)が好きだ

King Gnuのベーシスト・新井和輝

メンバーがさまざまな音楽に影響を受け、サウンドの多様さを感じさせつつも、一貫してJ-POPらしい、ポップでキャッチーな雰囲気を残している楽曲が魅力的なKing Gnu。

その中で、バンドのボトムを支えるベーシスト・新井和輝氏。ジャズセッションなどを通じてスキルを高めていった本格派のベーシストです。

King Gnuといえば「白日」などの楽曲が一般には広く知られていますが、ベースプレイに関して言うと、休符を活かしたフレーズが光る「あなたは蜃気楼」が個人的には大好きです。


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愛用するアメデラのジャズベをベースに

さて、そんな新井和輝氏は、かねてよりフェンダーのAmerican Deluxe Jazz Bass Vを愛用しています。

フェンダーのアメデラといえば、USA製ラインナップの中で、アクティブタイプを採用してノイズレスピックアップを搭載し、現代的なサウンドを指向するもので、その後、アメリカン・エリート⇒アメリカン・ウルトラと現代に続いていくものですね。

このベースは、昨年・2020年に日本製で限定復刻し、大きな話題を呼んだものでした。

そして、今回リリースされた新井和輝氏のシグネチャーモデルは、そんなフェンダーのDeluxe Jazz Bass Vをベースに、彼なりの理想を注ぎ込んでいって完成したものになっています。

手抜きないスペック

では、そんな新井氏シグネチャーの詳細を見ていきましょう。

まず、ボディ材はアッシュで、メイプルネックに、ローズウッド指板が採用されています。このローズウッド指板、かなり厳選されたものが使用されており、見た目からしてかなりの高級感が漂っています。パーフェロー指板がおなじみになった最近の木材事情からすると、これはかなり高評価ですね。

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そして、そのネックのグリップなのですが、新井氏監修のオリジナルシェイプとなっており、これが5弦ベース特有の扱いにくさをかなり軽減してくれています。どうしても5弦ベースはプレイアビリティの視点において不利になってしまう中、グリップの工夫で少しでもそこを解消してくれているのは、大変ありがたい話ですよね。

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加えて、フレット数もジャズベースとしてはかなり多い、22フレットまでが打ち込まれており、高音弦でソロをとるようなプレイもかなりしやすくなっています。

ルックス面に大きな影響を与えるカラーバリエーションとして、2カラー・サンバーストビンテージ・ナチュラルの2色が用意されるとともに、それぞれ本モデル限定のピックガードが搭載されています。また、その塗装は薄いニトロセルロースラッカーとなっており、木材の鳴りが活かされるような形になっています。

そして電装系なのですが、ピックアップにはアメリカン・ウルトラシリーズと同じ、第5世代のUltra NoiselessVintage Jazz Bassピックアップを搭載するとともに、フェンダーUSAのモダン系ラインナップではおなじみ、18Vのプリアンプを搭載しています。

3バンドイコライザーでかなり音作りを追い込めるようになっている上に、アクティブ・パッシブの切り替えも可能。手元だけで、かなりのサウンドメイクができる仕様になっています。

フェンダーらしさ漂う上質なサウンド

さて、そんな新井和輝氏のシグネチャー、実際のサウンドはいかがなものでしょうか。


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ご本人が演奏しているその姿に、まずは圧倒されます…。

その上で、サウンドを聴いてみると、フェンダーのジャズベらしい明るさを持ちつつ、ハイファイでクリアな音だなあ…というのが第一印象。

さすがにモダン系の楽器なので、枯れた感じというのはあまりありませんが、第5世代ノイズレスピックアップとプリアンプのおかげで、フェンダーらしいサウンドのニュアンスを残しつつ、非常にハイファイで現代的な音に仕上がっている印象です。

こういったサウンド特性ですので、指弾きはもちろんのこと、スラップのときにも、非常に立ち上がりの早い、明るくバキバキとしたサウンドを鳴らすことが出来ます。手元でドンシャリ気味のサウンドを作ると、その傾向はますます強く出せるでしょうね。


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価格は高いけど…その分本人仕様です

さて、この新井和輝氏シグネチャー。気になる価格なのですが、実売価格は概ね24万円台くらいになっています。

日本製のシグネチャーモデルで20万円半ばまで価格が上がってくると言うのは、率直に言って「高いな」と思われる方も多いと思うのですが、そんな方には、ぜひフェンダー公式サイトにおける、新井和輝氏のインタビューを見ていただきたいな、と思います。

新井 シグネイチャーモデルがあっても、実は本人が使っているモデルはその10倍の値段のもの…ということがわりとあるじゃないですか。それが俺的にはしっくりこなくて。本人と同じモデルを使っているほうが、夢があっていいよなと思っていて。そこは大事にしましたね。その点は大希も一緒だと思います。そのぶん高くなってしまったのですが、5弦ベースでアクティヴだと仕方ないよねっていう感じです。

― ある種のリアルですよね。

新井 そうです。だから、“これを買ってくれたらあの音が出るよ”って言えます。廉価版じゃないよと。そういう部分も今回のコンセプトです。

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そう、このモデルは、まさに本人が使っているものと、全く同じ仕様になっているのです。

シグネチャーモデルでいうと、初心者向けの入口としてシンプルに作った、比較的低価格な楽器も多く、たとえば上記インタビュー中でも、そうしたモデルの例示としてハマ・オカモトモデルへの言及があります。

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今回のインタビューでは、そうした楽器の存在意義を認めつつ、King Gnuのシグネチャーはそれと同じにするのではなく、「本人と同じモデルを使っている方が夢がある」というところを大事にしている、とのこと。

ESP系のシグネチャーモデルは、本人と同様の楽器が100万円台に達することも多い中、このモデルが24万円台でとどまっているというのは、実はそれほど高くない…というか、むしろ安いのかな…と思ったりします。

【まとめ】超本格的なスペックとサウンド!ファンもファン以外もぜひ

このように、今回ご紹介したFender Deluxe Jazz Bass V, Kazuki Arai Edition、King Gnu・新井和輝氏のシグネチャーモデルは、本人が実際に使っているベースをもとに生み出され、実際にご本人も使っている、まさに本当の意味でのアーティストモデルです。

一方で、そのスペックを見てみると、フェンダーらしさをしっかりと残しつつ、モダンなサウンドと抜群のプレイアビリティを誇り、King Gnuファン以外のベーシストにも、かなり積極的にオススメできるようなスペックに仕上がっています。

King Gnuファンには、「本人と同じベース」という点において訴求力があり、ファン以外のベーシストには「日本製フェンダーの本格的5弦ベース」という点において訴求力がある…。

このベース、本当にすごい1本だと思います。皆さん、ぜひその手に取って、弾いてみていただきたいと思います!

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