本日は、日本製フェンダー(旧フェンダージャパン)から、「Fender Made in Japan Traditional 70s Jazz Bass」についてご紹介しようと思います。
2022年2月追記:直近の、より70年代ジャズベースに近づいた仕様変更を反映し、記事全体をアップデートしました。
- とにかく70年代ジャズベースが好きだ
- 日本製フェンダーの70年代系ジャズベースについて、評価を知りたい
- スラップや指弾きで派手なベースサウンドを鳴らしたい
- 日本製フェンダーで60年代系ジャズベと70年代系の比較をしたい
もくじ
日本製フェンダーのラインナップ
このブログでは、これまでも何度か、日本製フェンダーのラインナップについてご紹介してきたところではありますが、改めておさらいとして…。
現在の日本製フェンダーについては、大きく下記の3ラインナップに分かれます。
- Traditionalシリーズ:主要なヴィンテージの人気モデルを復刻したような形のもの
- Hybridシリーズ:ヴィンテージを基本としつつ、現代的なアレンジを施したもの
- Heritageシリーズ:本格的なヴィンテージ楽器を再現したもの
今回ご紹介するのは、その「Traditionalシリーズ」に属する、70年代ジャズベースです。
日本製フェンダーの作りの良さを活かしながら、70年代ジャズベースを再現してみよう、というものですね。
70年代ジャズベースと言えば、やはり印象に残るのが、木目をそのまま活かした、ナチュラル仕上げのボディ。ほかにもブルー、レッドも用意されているとは言え、やはり「70年代といえばナチュラル!」という方も多いことでしょう。
70年代「Traditional」は妥協なき設計
ジャズベースを選ぶとき、60年代モデルと70年代モデルのどちらが良いか、というのはそれぞれの好みによるところがありますが、一般に、
- 60年代モデル:アルダーボディのローズウッド指板で、ふくよかなローミッドが売りの暖かいサウンド
- 70年代モデル:アッシュボディのメイプル指板で、リアピックアップをよりボディ後部に搭載し、低域と高域に特徴を持たせたドンシャリサウンド
といったように、同じジャズベースでありながら、サウンドの方向性はかなり異なるものです。
ところが、60年代モデルのTraditionalについては、ボディがバスウッドになっており、仮に本当の60年代ジャズベのサウンドを指向して、同様のアルダーボディを求めようとすると、基本的にはHeritageシリーズに行かないといけなかったところ、こちら70年代モデルについては、Traditionalにおいて、既に本物の70年代ジャズベと同じアッシュボディが採用されています。
ですので、70年代モデルについては、妥協なくTraditionalシリーズを選ぶことができる、ということが言えますね。
70年代を本格的に再現する設計思想
前述のように、このTraditionalシリーズの70年代ジャズベース、ボディがアッシュというのは、非常に強力な特徴です。
70年代ジャズベースの特徴といえば、アルダーボディの60年代ジャズベースより明らかにずっしりと重く、それゆえに存在感を発揮する低音、そしてメイプル指板であるが故に響く明るいサウンド。
これらが混じり合った結果、どちらかというとドンシャリなサウンドになり、これがスラップ系ベーシストに高く評価される要因になっているのですが、そうした部分については、一切ぬかりなく、しっかり再現されています。
また、細かいところではありますが、ピックアップの位置も60年代より少し後ろにセットされており、これも独特の高域を生み出す要因になっています。
この点、Traditionalシリーズの60年代ジャズベースについては、バスウッドボディが採用されており、これが悪いというわけではないのですが、70年代は仕様としてかなり「ホンモノ」を強く意識していることがうかがえます。
なお、初期のTraditionalシリーズの70年代ジャズベースは、ヘッドロゴが小さかったり、ネックプレートが4点止めだったりと、細部にわたって70年代ジャズベースを再現しきれていなかったところがあるのですが、現在のモデルでは、ヘッドロゴも大きくなり、プレートも3点止めになっていたりと、より70年代モデルへの再現度が高まっています。
サウンドもかなり本格的!スラップがよく似合います
さて、そんなMIJの70年代ジャズベース、サウンドも聴いてみましょう。
Fender MIJ Traditional 70s Jazz Bass MN, California Blue | Gear4music demo
70年代ジャズベースらしい、アッシュボディが鳴らしている低域と、メイプル指板やピックアップの位置によって鳴らされる高域とがうまく混じり合い、スラップサウンドが非常に華やかに聞こえます。
もちろん、このサウンドの特徴は、指弾きのときにも活きてきます。強めのピッキングをするときになる「ガリッ」という音が、バンドサウンド全体に艶やかさと力強さをふかしてくれます。
指弾きやスラップを得意とするベーシストさんにとっては、非常に使いやすいベースだと思います。
ちなみに、USAの70年代ジャズベースと比べると、日本製は少しだけそうした音の暴れ方がおとなしいような印象を受けます。もちろん、基本的なサウンドの方向性は同じですので、このあたりの音の微妙な差をどう取るかは、最終的にプレイヤーの皆さんに委ねられるところでしょう。
弱点は重さ…特に60年代Traditionalとの差は大きい
そんな70年代Traditionalジャズベース、唯一の弱点は、アッシュボディであるがゆえの「重さ」。
もちろん、あの重さがあるからこそ、あのサウンドが鳴っているわけですので、これは完全にトレードオフの関係にあるわけなのですが、たとえば同じ日本製フェンダーのTraditionalシリーズで比較する場合、バスウッドボディの60年代ジャズベースと比較すると、重さの違いを特に顕著に感じることができるでしょう。
とはいえ、繰り返しになりますが、この重さがあってこその、あのサウンド。もし70年代ジャズベースの音が気に入っているのなら、ここは耐えるしかありません。
【まとめ】一番気軽に買える70年代系のジャズベース
このように、日本製フェンダーの70年代系ジャズベースについては、日本製フェンダーらしい、高い品質と低価格さを両立しながら、70年代の特徴をしっかり捉えたサウンドを奏でることが出来る、非常に素晴らしい一本であるといえます。
皆さんご案内のとおり、楽器屋さんに並ぶジャズベースについては、どちらかというと60年代系の方が人気が高く、70年代系は数も少ないように見受けられます。
そうした中にあって、13万円台程度で買える、本格的な70年代を指向するジャズベースというのは非常に貴重で、しかもそれが本家本元・フェンダーからリリースされているのは、これは特筆すべきことではないかと思うのです。
ナチュラルカラーの70年代ジャズベースをひっさげ、指弾きやスラップでロックなベースを奏でるベーシストになりたいアナタには、本当にオススメです。
ぜひ一度、70年代系ジャズベースの雰囲気を、堪能してみてください。
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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