ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

楽器レビューのほか、音楽をテーマにブログを書いています。

【レビュー】Vivie IRENE66 極上の歪みを、いつでも、どこでも。

本日は、Vivieの歪み系エフェクター、IRENE66についてレビューさせていただこうと思います。

 

多くのファンを抱えるVivie

気鋭のエフェクターメーカー、Vivie

 

徹底的にこだわり抜いたサウンドと使い勝手、SNSを巧みに使うマーケティングなどで、数多くのファンを抱え、今やエフェクター定番ブランドの1つにまで上り詰めた感さえあるVivie。

 

かくいう私自身もVivieの大ファンでして、当ブログでも、これまでから、数多くのVivieエフェクターをレビューさせていただいてきました。

 

www.tk-guitar.com

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#Vivieはいいぞ」のハッシュタグでTwitterを検索すると、たくさんの高評価や素晴らしい演奏動画がヒットするなど、メーカーとユーザーがともになって新しい音楽を作り出している感じがします。

 

Vivieが送り出す大村孝佳シグネチャーペダル

今回ご紹介するのは、そんなVivieから送り出される、大村孝佳氏のシグネチャーペダル。

 

大村孝佳氏といえば、BABYMETALの「神バンド」と言われるバンドをはじめ、ハードロック・ヘヴィメタル系のギタリストとして絶大なる存在感を放っているギタリスト。

espguitars.co.jp

 

そのハードで美しい歪みは、多くのリスナーをとりこにしていますが、今回紹介するIRENE66は、まさにその氏の歪みを再現するために生まれたエフェクターです。

 

外観も、大村氏のシグネチャーギターと同様の、ラメ入り塗装ピンクにレッドのメタリックのグラデーション。

 

一見しただけで、ただならぬ雰囲気が漂っております。

 

そして、公式サイトに示されたIRENE66のサウンドコンセプトは…

『常設アンプに有りがちなモコジャリサウンドを徹底的に改善する。アンナチュラル、インオーガニック、超ケミカルをモットーに、常設アンプの補正や良い部分等はガン無視し、こちらのエゴのまま良質なアンプに変えてしまう。理想的なセッティングを促す。』


大村孝佳氏の原案はまさに実現し、超ハイゲインディストーションが開発されました。

と、かなりの「攻めの姿勢」が見えてくる書きぶりになっています。

 

ちなみに、筐体デザインなのですが、初回限定版ではねこが正面を向いている一方で、通常版ではねこが横を向いてます。サウンド面における差はありませんが、個人的には初回限定版のデザインが大好きだったりします。

 

↓こちらが初回限定版で…

 

↓こちらが通常版です。

 

特徴的なコントロール

そんなIRENE66、コントロール部を見ていきましょう。このエフェクター、たくさんのつまみとスイッチがありますので、一つ一つ、見ていこうと思います。

 

まず、全体的なサウンドの方向性を決定づける、「LEVEL」「TONE」「GAIN」。これらは一般的な歪み系エフェクターにおけるスタンダードなつまみですね。

 

そして、その右、筐体の右上にある「JC・MS」のトグルスイッチ。これは、スタックアンプとコンボアンプにそれぞれ最適化されたサウンドに調整するためのスイッチです。JCはJC-120、MSはマーシャルを想定しているものと思われます。

 

さらにその下には、もう1つ、「Growl」と「Meow」と書かれたトグルスイッチもあります。こちらは、要はミッドブースター的な役割を果たすスイッチで、「Growl」にすることで、よりミッドの強調されたサウンドになってきます。

 

ちなみに「Growl」は「うなり声」、「Meow」は「ニャー(猫の鳴き声)」という意味です。

 

また、スイッチが2つありますが、このうち左側の「Rioters」スイッチはブースターの機能を持っています。「Violence Lv」つまみで音量を、「NewWorld」つまみでゲインをそれぞれ調整します。

 

このように、このIRENE66は、機能面で見ると、かなりさまざまなものが盛り込まれていることが分かります。

 

超強烈な歪みサウンド!良くも悪くも調整しろは少ない

そして、そんなIRENE66のサウンド。


www.youtube.com

 

まず、このエフェクター、ゲインゼロでも完全にディストーションサウンドになっています。

 

そして、良くも悪くも、ゲインを動かしても、歪み量の変化量はあまりありません。ホントに微調整くらいの効果にとどまっており、基本的には「IRENE66のサウンドはコレ!」というものが、明確に固められている印象を受けます。

 

そして、先述のさまざまなコントロールについても、サウンド面を劇的に変化させるというよりは、こちらもホントに微調整くらいの細かいところを追い込むために使うような感じです。

 

先述のサウンドコンセプトのところにあった「常設アンプの補正や良い部分等はガン無視し、こちらのエゴのまま良質なアンプに変えてしまう」というのは、要はこういうことかあ…というのが、よく分かります。

 

そして、その歪みのクオリティはというと、まさに極上。大村孝佳氏らしいディストーションサウンドが、まさにこの1台で実現出来ているといっても良いでしょう。

 

価格は4万円弱…Vivieの中では少しお高め

そんなVivieのIRENE66ですが、価格は4万円弱…おおむね3万7,000円程度が相場です。

 

他のVivieエフェクターと比べると多機能で、それが価格に跳ね返っているのかな、という印象を受けます。

 

個人的には、ブースター機能がついていることを踏まえると、「別にブースターを1台買うくらいなら、むしろこっちの方がお買い得でボードもシンプルになるから良いかも」というふうにも思えますね。

 

【まとめ】どんなアンプも、IRENE66のサウンドに

このように、今回ご紹介したVivieのIRENE66は、良くも悪くもサウンドに明確な「答え」を持っているエフェクターだと思います。

 

このサウンド…要は大村孝佳氏のサウンドが気に入っていれば、どのような環境であっても、どのような設定であっても、そのものに限りなく近いサウンドを作り上げることが可能になり、そしてそのサウンドはまさに最強と言えるもの。

 

その代わり、サウンドの調整しろは非常に少なく、このサウンド以外のサウンドを作り出すことは正直得意ではない…。

 

Vivieのエフェクターは、比較的サウンドの振り幅が大きく、それが1つの魅力になっているところがある中で、ここまで明確にサウンドの方向性を固めきっているペダルは、ある意味において希有な存在であるとも言えます。

 

このような商品も含めてラインナップに取り込んでいるVivieの商品力の高さは、本当に恐れ入ります。

 

これもまた、Vivieならではの個性なんでしょうね。つくづく、面白いエフェクターメーカーだと思います。