本日は、フェンダーのUSA製ラインナップから、American Ultra(アメリカン・ウルトラ)シリーズに属するテレキャスターについてご紹介しようと思います。
- フェンダー・American Ultraシリーズのテレキャスについて評価・口コミを知りたい
- 弾きやすいテレキャスターを探している
- モダンなテレキャスでもフェンダーらしさが必要だと思っている
- 布袋寅泰氏が弾くAmerican Ultraテレキャスの音を聴きたい
もくじ
フェンダーのラインナップをおさらい
フェンダーのギター・ベースは、非常にラインナップが幅広く、生産国、楽器の方向性が多岐にわたっていますので、まずはこれを一覧で確認し、その中でこのギターがどこに位置づけられているのかを確認しましょう。
- Player:メキシコ製の標準的なモデル
- Player Plus:メキシコ系のモダンなモデル
- Vintera:メキシコ製の、ヴィンテージ系を再現したモデル
- Road Worn:レリック加工が施されたメキシコ製の上位モデル
- Made in Japan Traditional:日本製の、ヴィンテージ系を再現したモデル
- Made in Japan Hybrid II:日本製の、ヴィンテージとモダンの融合
- Made in Japan Modern:日本製の、超モダンなモデル
- Made in Japan Hybrid II:日本製の、Made in Japan Heritage:日本製の、本格的にヴィンテージを再現したモデル
- American Performer:USA製ながら廉価で買いやすいモデル
- American Professional II:USA製の、もっとも標準的なモデル
- American Original:USA製の、ヴィンテージ系を再現したモデル
- American Ultra:USA製の、超モダンなモデル
今回ご紹介するAmerican Ultra(アメリカン・ウルトラ)シリーズは、USA製で、楽器の方向性としてはモダンな方向に振り切っているモデルです。
現行ラインナップだと、American Original(アメリカン・オリジナル)と並んで、レギュラーラインナップの最上位に位置するグレードですね。

木材はアルダー、指板はカラバリにあわせて変化
ということで、まずはアメリカン・ウルトラ・テレキャスターの木材系を見ていきます。
まず、ボディ材については、基本的にはアルダーが採用されています。テレキャスといえば、50年代系のアッシュ、60年代系のアルダーというイメージがありますが、このアメリカン・ウルトラでは60年代的なアプローチになっているといったところでしょうか。
ちなみに、初期の頃は一部にアッシュボディのモデルもあったようなのですが、現在のフェンダー公式ではアルダーに一本化されているようです。
次に、指板を見ていきます。このギター、カラーバリエーションにあわせて指板の木材が変わっていくようなラインナップになっておりまして、具体的には、次のとおりです。
カラー | 指板 |
ウルトラ・バースト | ローズウッドとメイプルを選択可 |
アークティック・パール | ローズウッド |
テキサス・ティー | ローズウッド |
モカ・バースト | メイプル |
コブラ・ブルー | メイプル |
イメージカラーとなっているのは、鮮やかな青が印象的なコブラ・ブルー+メイプル指板かな、と思うのですが、黒っぽいカラーリングのテキサス・ティー+ローズウッドもなかなか捨てがたいです。
そして、この指板、サウンドにも結構な違いをもたらします。欲しい指板とボディカラーがあわなかったりすると、ちょっと戸惑いが生じそうですね。
抜群のプレイアビリティを演出するネックとボディシェイプ
また、そんなボディとネックですが、American Ultraシリーズでは、プレイアビリティを高めるための工夫もなされています。
まず、ボディシェイプですが、ヴィンテージ系のテレキャスでは見られない、ボディコンター…すなわち、ボディを身体に密着させるための削り加工が入っており、まるで身体に吸い付くような一体感を得ることが出来ます。
また、ネックについては、ヴィンテージ系のフェンダーギターとは大きく異なる、Modern Dネックシェイプが採用されており、非常に握りやすいです。
加えて、指板ラジアスは、ヘッド側は丸みを帯びている一方で、ハイフレット側になるとフラットな形になる、コンパウンドラジアス指板が採用されています。
このため、コード弾きが主体になる低音弦ではヴィンテージ的な感触を得られる一方、ギターソロで早弾き等にも対応することになるハイフレット側では、モダン系ギターでよくあるフラットな指板になっている…といった、想定される主なプレイに即した形状となっているのです。
これらの合わせ技で、このAmerican Ultraシリーズはプレイアビリティが抜群。特にテレキャスは、ヴィンテージのスタイルだと少し弾きにくさを感じるときがあるだけに、この恩恵は、めちゃくちゃ大きいです。
こだわりのピックアップとS-1スイッチ
そして、サウンドに大きな影響を与えるピックアップですが、こちらはUltra Noiseless Vintageピックアップというものが搭載されています。
これは、フェンダーのノイズレスピックアップの中で、第5世代と呼ばれるものでして、ヴィンテージ系サウンドを指向しつつも、ノイズを大幅に低減した仕様となっています。
また、このAmerican Ultraシリーズ…というか、USA製フェンダーのモダン系ラインナップの定番になっているS-1スイッチも搭載されており、このテレキャスターにおいては、オンにすることで、前後のピックアップを直列で接続し、よりパワフルなサウンドを奏でることが可能となっています。
前後のスイッチを直列接続し、パワーを上げるアレンジは、日本製フェンダーのHybridでも見られるアレンジですね。これ、ギターソロを弾くときなどに重宝します。
サウンドは…テレキャスらしさたっぷりなのに現代的な鳴り!
さて、そんなAmerican Ultraテレキャスター、サウンドのほどはいかがでしょうか。
演奏してくれているのが、布袋寅泰さんというだけでテンションが上がってしまいますが…それはさておき。


おそらく、多くの方が、このサウンドを聴いて、「わ、きちんとしたテレキャスターのサウンドだ!」と思われたのではないでしょうか。
モダン系のギターというのは、ややもすればサウンドが整いすぎていたり、特徴的な音の成分が削られたりしていて、それが古くからのフェンダーファンにとっては物足りなかったりするわけなのですが…。
ことこのギターについては、テレキャスの「クセ」の部分がしっかり出ていて、それがフェンダーのギターらしいサウンドを作り上げているような印象を受けます。
クリーンにせよクランチ・オーバードライブにせよ、中域〜高域の暴れる感じというのが、しっかりと出ているので、布袋寅泰さんが得意とする、軽快なカッティングなどは非常に「映える」サウンドです。
そして、サウンド面でのもう1つの大きな特徴は、ノイズレスピックアップの恩恵で、ノイズが非常に少なくなっていること。そのため、テレキャスではあまりやらないようなハードなディストーションについても、現実的なレベルでしっかり対応可能です。
プレイアビリティも高いので、しっかり歪ませて、HR/HM系の早弾きギターソロなんかをこのギターで弾いてみるのも、面白いと思います。
トラディショナルなフェンダーのサウンドと、モダンなギターサウンドが、見事に同居している感じですね。
国内ハイエンド系メーカーにライバル多し…
さて、このAmerican Ultraテレキャスターですが、市場価格は概ね26万円程度。最近は特価品でこれより安いものも出ていたりするので、しっかり探すと、もう少しお買い得に買えるかもしれません。
そして、この価格帯で、同じコンセプトでライバルになりそうなギターは、実は国内メーカーにいくつかあったりします。
たとえば、SagoのテレキャスタータイプであるClassic Style-Tや、Psychederhythm(サイケデリズム)のテレキャスタータイプである、Standard-Tあたりです。


どちらも、テレキャスターをベースにしつつ、プレイアビリティの向上やモダンなサウンドといった点を志向している点で、American Ultraテレキャスターと類似したコンセプトにあり、作りの良さはさすが日本のハイエンドギターといった印象を受けます。
とはいえ、やはりここはフェンダーの元祖テレキャスター。フェンダーらしさを求めてギターを選ぶなら、フェンダー以外を選ぶ選択肢はないでしょう。
【まとめ】さすが本家!モダンなテレキャスの、ひとつの完成形
このように、今回ご紹介したAmerican Ultraテレキャスターは、さすがフェンダーというサウンドの個性はしっかり残しつつ、プレイアビリティやサウンドの扱いやすさと言う点で、ヴィンテージ系とは一線を画す、モダンで非常に扱いやすいギターです。
テレキャスのサウンドは好みだけど、弾き心地やサウンドの扱いにくさに戸惑いのある方にとっては、まさにピッタリはまるギターだと思います。
また、フェンダーのレギュラーラインナップの中では最上位に位置するという点も、所有する喜びを高めてくれる一本です。
モダンなテレキャスをお探しの方にとっては、このAmerican Ultraテレキャスターが、一つの完成形だと言えるのではないでしょうか。
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