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【レビュー】 Fender Road Worn 60s Jazz Bass…ハードレリックが印象的な実戦的ジャズベ!

今回は、フェンダーのジャズベース、Road Worn ’60s Jazz Bassをご紹介します。

この記事はこんな人にオススメ
  1. ロードウォーンシリーズのジャズベについて知りたい
  2. 通常のジャズベとフリーモデルとの比較をしたい
  3. SHISHAMOの松岡彩さんのベースについて教えてほしい

SHISHAMOも使うRoad Wornジャズベース

フェンダーのRoad Wornシリーズというと、割とハードなレリック加工を施し、ヴィンテージサウンドを指向していくという、メキシコ製フェンダーの大人気機種ですね。

このベースは、最近大人気のガールズバンド、SHISHAMOのベーシスト、松岡彩さんが、フィエスタレッドのカラーリングのモデルを使っていることで知られています。なるほど、確かに、SHISHAMOのベースをよく聞いていると、ジャズベースのおいしいところをフルに引き出している感じがしますよね。

さて、このブログでは、以前、RHCP(レッチリ)のフリーモデルについて、ご紹介をさせていただいたことがあります。

【レビュー】Fender Flea Jazz Bass …上質なヴィンテージ系ベース!今回は、ベースのレビューです。 フェンダーからリリースされている、Red Hot Chilli Peppers(レッド・ホット・チ...

今回は、フリーモデルではなく、通常のジャズベース。こちらも、一見して、かなりの風格が漂っている印象です。

こだわりのレリック加工

まず、外観を見てみると、前述のレリック加工がとにかく目を引きます。長年にわたって使い込まれたようなその雰囲気は、とても人工的につけたものとは思えません。そして、傷のみならず、金属パーツやピックアップにも、さびやくすみといった細かい加工が施されており、本当に芸が細かいです。ヴィンテージ指向の方にとっては、この点だけで、まず興味をそそられるのではないでしょうか。

そして、このモデルの特徴としてもう一つあげられるのが、非常に薄いニトロ・セルロース塗装。この塗装は、レリック加工の雰囲気を引き立てると同時に、その薄さが木の鳴りを引き出しているなど、サウンド面へもかなりの好影響を与えています。

なお、このベースは、「’60s」を名乗っていることからもわかるとおり、60年代…具体的には、おそらく62年製のジャズベースをモチーフに設計されている感じです。ですので、このベースには、20フレット、逆巻きペグなどといった、昔ながらのジャズベースの特徴も、しっかり受け継がれています。

実戦的なヴィンテージサウンド

さて、実際のサウンド。

まさにその見た目どおり「枯れた」サウンドではあるのですが、一方で意外とサウンドへの「張り」になり得る成分なんかも兼ね備えている印象で、言うなれば「実戦的なヴィンテージサウンド」といったところでしょうか。

弾いてみて思うのは、とにかくこのベースの、基本的素質の高さ

ですので、その見た目どおりに、ヴィンテージ系に振ったサウンドを目指していけば、そっち方面にうまく仕上げていくこともできますし、一方で、だとえばハイパワー系のピックアップを載せれば、そのピックアップの特性を、この質の高いベースがうまく引き出して、現代的なロックサウンドにもうまくはまるベースサウンドを作り出すことができます。

そういう意味では、見た目と違って万能…というか、そもそもジャズベース自体が万能ベースというふうに言われていますので、そのジャズベースの良さが、まさに十二分に発揮される一本、というふうに言えるかと思います。

通常モデルとフリーモデルの比較

ところで、このRoad Wornシリーズ、前述のように、レッチリのフリーモデルと、一般的なスタンダードモデルの両方があり、どちらがいいか、迷われるところもあると思います。これら両者の違いを見ていきますと…

フリーモデルはシェルピンク。これも通常ラインナップではあまり見ない、貴重な色ですね。

一方の一般モデルはサンバーストかフィエスタレッドの2択。レリック加工されたサンバーストの渋さもかっこいいのですが、個人的にはフィエスタレッドの方も超好みで、これは非常に迷います。

コントロール

フリーモデルは2連のスタックノブ。それぞれがフロントとリアのボリューム、トーンをコントロールするタイプですね。

最初期のジャズベースはこのスタイルだったのですが、基本的には1962年から、今回紹介している一般モデルのような、2ボリューム+マスタートーンの3ノブになり、こちらの方が一般的なジャズベスタイルとして認知されています。ですので、フリーモデルの方が珍しさはありますね。

ピックアップ

公式サイトでは、フリーモデルについては「Pure Vintage ‘64 Single-Coil Jazz Bass」、一般モデルは「Standard Vintage Alnico Magnet Single-Coil Jazz Bass」となっています。

名前だけではよく分かりませんが、引き比べた印象では、フリーモデルの方は余計な帯域を思い切って落としており、一般モデルはもう少し幅広い帯域で音を鳴らしている印象でしょうか。ここはもう、完全に好みの世界ですね。

価格とアメプロシリーズとの比較

このRoad Wornのジャズベース、ホントに出来が良くて悩むのですが、もう一つ悩ましいのが、価格の問題。実売価格が18万円台であり、これくらいの値段になると、USA製のアメリカン・プロフェッショナルシリーズと競合してくるのです。

とはいえ、ここは「メキシコ製とUSA製が同じ値段?」というような視点で見るのではなく、「ヴィンテージ指向のベースと、それを現代的にリファインしたベース」という比較で見て、それぞれの好みに合う方を選べばいいのかな、と思っております。

20万円弱ということで、比較的高額なベースだというふうにも言えますが、その分、それに見合う価値は、間違いなくあります。

まとめ

このRoad Wornシリーズのジャズベースを1本持っていれば、一生使えるベースになること、間違いないのではないでしょうか。

ちなみに、SHISHAMOに憧れてベースを手にする若い方にも、このベースはオススメです。サウンド面もかなり似せることができますし、なんといってもフェンダーのジャズベース。どんなジャンルの音楽にもしっかりマッチしてくれますから、末永くお付き合いできますよ。

さまざまな方にオススメの、このFender Road Worn Jazz Bass。ぜひぜひ、お試し下さい!

ABOUT ME
かとうたかこ
気がつけば、ギター・ベース歴は20年。ギターなどの楽器と音楽をこよなく愛する社会人のブログです。更新情報はTwitterやFacebookでも発信しているので、ぜひ下のTwitter・Facebookアイコンからフォローしてください!