ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ
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ベース

【レビュー】Fender Flea Jazz Bass …上質なヴィンテージ系ベース!

今回は、ベースのレビューです。

フェンダーからリリースされている、Red Hot Chilli Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のベーシスト、フリーのシグネチャーモデルとなるジャズベースです。

この記事はこんな人にオススメ
  1. レッチリ・フリーのベースに憧れている
  2. 1960年代初期のスタックノブのジャズベが欲しい
  3. シェルピンクのベースが気になっている

Road Wornシリーズのフリーモデル

このベースは、メキシコで生産されている「Road Worn」シリーズという位置づけになっています。Road Wornシリーズというと、まるで経年劣化しているかのような、レリック加工がほどこされたモデルですね。

ちなみに、私たちの世代は、よく「フェンダー・ジャパン」「フェンダー・メキシコ」というブランドが存在するような言い方をしますが、現在、フェンダーブランドは世界で統一されており、「フェンダー・ジャパン」「フェンダー・メキシコ」ともに、あくまでブランド名に生産地をつけているだけ、という整理になるようです。

(この背景には、かつてのフェンダー・ジャパンが、ブランド名だけを米フェンダー社から使用許可をもらっているライセンス商品だったため、そうしたブランド名が存在していたという経緯経過があります)

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ところで、フリーといえば、ミュージックマンのスティングレイやモデュラスといった、アクティブのベースでバキバキのスラップをする、というイメージが非常に強いです。

ただ、それは、彼のキャリア全体で見ると、割と初期~中期くらいまでの話で、最近は、今回紹介するようなパッシブのヴィンテージ系ベースを使って、メロウなサウンドを聴かせることも多くなりました。

このベースは、フリーが使っている1961年製のジャズベースを再現したモデル、という位置づけになっています。

レリック加工と特徴的なシェルピンク

さて、そんなフリーモデルのジャズベース、もう少し具体的に見てみましょう。

まずもってカラーリングが非常に印象的ですが、これは「シェルピンク」という色なのですが、ロードウォーンシリーズでおなじみのレリック加工が効いていて、かなり落ち着いた雰囲気になっています。

ボディ材はアルダーで、メイプルネックのローズウッド指板。今なお、ジャズベースの王道パターンですね。

なお、ロードウォーンシリーズではローズウッド指板の代わりにパーフェローが使われていることが多いのですが、このフリーモデルはしっかりとローズウッド指板が使われています。

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ネックはCシェイプで、個人的には弾きやすいと感じました。

ジャズベース通好み!?最初期の2軸型ノブ

コントロール面では、2軸型のスタックノブが目を引きます。2つのノブは、それぞれ2つのピックアップに独立して対応し、上段でトーン、下段がボリュームをコントロールします。

非常に機能的だと思うのですが、この仕様は1961~62年までのごく限られた期間でしか使われておらず、多くのジャズベースが、2ボリューム1トーンの3ノブで構成されています。

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ですので、このコントロール部分は、フリーモデルの大きな特徴になってくるのかなあ、という印象を持っています。

ピックアップは、フェンダーのPure Vintage ’64 Jazz Bassが登載されています。

意外!?ヴィンテージ感漂う上質なサウンド

さてさて、これらの特徴を有するこのベース、どのような音がするのでしょうか。


Fender Flea Road Worn Jazz Bass – Shell Pink

おそらく、多くの人が、「フリー」という個性派ベーシストに対して持っているイメージとは異なる、ヴィンテージ感漂う、上質なサウンドに、驚かれたのではないでしょうか。

とはいえ、前述のように、最近のフリーの方向性はこっち系ではあるのですが、やはりそれだけ、初期~中期フリーが音楽シーンに与えた影響は大きかったのだろうと、改めて感じる次第です。

これは、逆に言うと、フリーというベーシストへの興味・関心にかかわらず、「上質なヴィンテージ系のベースを探している人」に対して、普通にオススメできるということなのです。

実際に弾いてみると、思いの外ローパワーであることに驚くと思います。だからこそ、弾き方の微妙なニュアンスの差が音に直結することもよく分かりますし、アンプやエフェクターで自分好みの音に買えていくときの「基礎的な音」としてもピッタリ。

ですので、ヴィンテージ指向で渋く決めることもできますし、BOSSのベースオーバードライブなどを使ってしっかり歪ませて、「Around The World」のイントロを弾いてみるのもまた良し。

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また、スラップ派の方には「Stone Cold Bush」の間奏ベースソロも大変気持ちいいです。

とにかく、オールジャンルに、しっかり使っていけるベースだと思います。

ヴィンテージ系ベースとしてはお買い得な価格設定

それだけしっかり作り込まれた、個性的なヴィンテージ系ベースですが、メキシコ製ということもあって価格はやや控えめの、18万円弱。お買い得感もあると思います。

シグネチャーモデルではありますが、実は普通に使えるヴィンテージ系。ぜひ、弾きこんでいただきたい一品ですね。

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かとうたかこ
気がつけば、ギター・ベース歴は20年。ギターなどの楽器と音楽をこよなく愛する社会人のブログです。更新情報はTwitterやFacebookでも発信しているので、ぜひ下のTwitter・Facebookアイコンからフォローしてください!