ギタリスト・かとうたかこの音楽ブログ

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【レビュー】Ibanez RG350DXZ…リーズナブルで本格的なRG。

本日は、Ibanezのギター、RGシリーズから、楽器屋さんの店頭でもよく見かけるRG350DXZのレビューを書かせていただこうと思います。

 

 

RGといえば「弾きやすさ」

IbanezのRGといえば、誰もが真っ先に思い浮かべるのが「弾きやすさ」というキーワード。

 

  • 細いネック
  • フラットな指板
  • ジャンボフレットの採用
  • 24フレットによる音域の広さ
  • 大きく入ったカッタウェイ

これらが複合的に作用し、とにかく圧倒的な弾きやすさを実現してくれています。特に、ヴィンテージ系のギターから持ち替えると、あまりの扱いやすさに、プレイスタイルさえ変わってしまうのではないかと思うほどです。(それゆえ、ヴィンテージ系を愛好する方にはあまり好まれなかったりすることもあるのですが)

 

 

RGのグレードについておさらい 

さて、IbanezのRGシリーズについては、グレードのランクがいくつかあります。RGシリーズの記事ではいつも出てくる項目ではありますが、あらためておさらいしておきましょう。

  • j.custom:国内生産の最上位グレード
  • Prestige:国内生産のモデル
  • Premium:海外生産だが上質なパーツを使用
  • Iron Label:海外生産、メタル系に特化したアレンジ
  • Standard:海外生産の標準的なスペック

といった、大きなグレードの区分があり、それぞれのグレードの中で、仕様が異なるRGがたくさん存在しています。

 

今回紹介するRG350DXZは、標準的なグレードに相当する、Standardに相当するモデルです。

 

RG350DXZは「これぞRG!」HSH、ロック式…

さて、そんなRG350DXZ。カラーリングは白が基本です。

 

外見は、とにかくRGらしい、流線の中にエッジの効いたデザインがとても印象的。そして、HSH配列になったピックアップがとにかく目立ちます。このピックアップは、5ウェイのピックアップセレクターで音を作り込んでいくわけですが… 

  1. リア(ブリッジ)側ハムバッカー
  2. リアのコイルタップシングルとセンターのハーフトーン
  3. センター
  4. フロントのコイルタップシングルとセンターのハーフトーン
  5. フロント側ハムバッカー

 

といったように、ハーフトーン時にはハムバッカーをコイルタップでシングルにし、あたかもストラトのようなサウンドを作り出すことができるのが、RGの大きな特徴です。

 

RGがよく歪むことは、一般によく知られているところですので、このハーフトーンを使って、いかにクリーンを美しく聞かせるかが、ある意味、RG使いの腕の見せ所かもしれませんね。

 

あと、このギター、RGらしくロック式トレモロが搭載されているのも見逃せません。これにより、安定したチューニングとハードなアーミングを実現させることができます。

 

ちなみに、このブログで以前紹介したRG421EXは、ロック式ではなく、ピックアップも2ハムという形。。これらは同じRG、同じくらいの価格帯ですが、結構違うものですね。このあたりは好みで選べば良いかと思います

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おや?木材は少し変わってる

さて、RG350DXZですが、ギターに使われる木材は、正直、あまり聞いたことがないようなものが使われています。 

 

ボディ材はメランティ、ネックはメイプルですが、指板ジャトバ。

 

メランティはマホガニーの、ジャトバはローズウッドの代替材として、それぞれ使われているものですが、たとえばフェンダーやエピフォンの同価格帯のギターで、こういった木材が使われているようなことはありません。

 

昨今、ローズウッドを使うのが難しいというのは分かりますが、その代替材として知られるパーフェローすら使ってこないとは…。

 

お手頃価格で使えるRGを作るために、このあたりはコストカットの対象としてきているのでしょう。

 

サウンドは…これぞRG!ハードな歪みと繊細なクリーンの両方に対応!

さて、木材でコストカットの形跡が見られるRG350DXZですが…果たして、サウンドはどうなのでしょうか。

 


Ibanez RG350DXZ 2018, White | Gear4music demo

 

…おお、凄い迫力!さすがRG、深く歪ませたサウンドを、余すことなくしっかりと鳴らしてくれています。パワーコードを弾いても、ギターソロを弾いても、とにかく、最高に気持ちいいです。

 

そして、RGのプレイアビリティの高さのおかげで、さまざまなフレーズを、全くストレスなく弾きこなせてしまうあたりが、また、非常に好印象なのです。

 

そして、クリーンサウンドの方はどうでしょうか。

 


Marshall JCM 2000 , Ibanez RG350DXZ , WayHuge Green Rhino TEST DRIVE

 

 

この動画は、前半部分でハーフトーンを使いながら、クリーン〜クランチくらいの音を鳴らしてくれているのですが、前述の激しい歪みがウソのような、非常に落ち着いた、温かいサウンドを鳴らしてくれています。

 

先ほど、木材でコストカットを図っているというようなことを書きましたが、そもそもRGは「木の音を鳴らす」というよりは、どちらかというと扱いやすさに重きを置きながら、「エフェクターやアンプで作り込んだ音をしっかり鳴らす」というような感じで、ヴィンテージ系のギターとはそもそも設計思想が違うようなところがあるので、木材のコストカットは、実はそれほど影響が大きくないのでは…と思わされます。

 

RGのサウンドの幅広さ、そして扱いやすさがよく分かっていただけたのではないでしょうか。

 

ピックアップ交換でさらなる真価!特にTone Zoneとの相性は抜群

前述のように、RGというギターは、どちらかというとアンプやエフェクターで作った音色をしっかり鳴らすために作られたギター。

 

ですので、弾いた音を電気回路に放り込む入口となる、ピックアップの存在は非常に重要です。スタンダードモデルですので、初期状態ではIbanezの標準的なピックアップが載っているだけなのですが、ここを換装すると、一気にギターとしてのレベルがアップします。

 

とりわけ、RGと相性が良いピックアップとして知られているのが、ディマジオのTone Zone。ド定番ですが、非常に気持ち良いサウンドを作り出すことができます。ぜひリアには、Tone Zoneを搭載してみて下さい。

 

 

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このほか、ダンカン派の方であれば、JBを搭載する人も多いような印象です。このギターについては、シングルコイルも必要になるので、シングルに定評のあるダンカンで揃えたいという人もいるようです。

 

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お値段は初心者ギター並みの5万円弱!これはお買い得!

さて、そんなRG350DXZの価格ですが、市場価格はおおむね5万円弱…4万8000円くらいが相場になっているような印象です。

 

これくらいの価格ですので、お店によっては初心者向けの超低価格ギターと一緒に並べたりしているところもあるようなのですが、これはれっきとしたIbanezのRG。他の初心者向けギターと一緒にするのは、完全に失礼です。

 

RGとしてしっかり作られており、ポテンシャルが高いので、前述のように、ピックアップを交換すれば、もう少し上のRGとも十分互角に戦えるほどの可能性を秘めた一本なのですが、それが5万円以下で買えるとは…本当に驚異的なギターだと思います。

 

【まとめ】この価格でRGらしさはすべて実現!価格も含めて超オススメ。

 

RG350DXZ。その価格の安さゆえに、どうも過小評価されているようなところがありますが、プレイアビリティの高さやサウンドの多彩さ、ルックスの美しさなど、RGの「らしさ」はすべて備えきっています

 

そんなRGらしさが全部あるがゆえに、ピックアップの交換で、さらなる高みを目指せる、可能性に満ちあふれた一本です。

 

これだけしっかりしたものが5万円以下で出てくるとなると、初心者向け最初の1本として、十分にオススメできるギターになっているといえるのではないでしょうか。

 

楽器屋さんで見かけることの多い一本。ぜひ一度手にして、お手頃なRGの面白さを堪能してみてください。