楽器

軽音楽部に入る4つのメリット、そして4つのデメリット。

本稿を書いている3月末は、多くの人がやがてやって来る新生活に思いを馳せる頃

とりわけ、これから高校・大学に入学する若者たちにとっては、新生活の中でどのように音楽を楽しむか、いろいろ夢が膨らんでいることでしょう。

学生にとって、ギターやベースなどといった楽器・音楽を楽しむ場といえば、真っ先に思いつくのが、学校の軽音楽部

本日は、そんな軽音楽部について、入部するメリットとデメリットを整理してみようと思います。

なお、2022年3月末時点においては、コロナ禍の影響を受けて、授業や部活が通常どおり行われていない場合がありますが、本稿については、必ずしもコロナ禍にとらわれることなく、一般論としての考察を行っております点、あらかじめお含み置きください。

軽音楽部に入部するメリット

ではまず、軽音楽部に入るメリットを整理していくと、大きくは次の4点に集約されるかな、と思います。

【メリット1】バンド仲間を見つけやすい

まず、なんと言っても大きいのは、これ。

軽音楽部は、当然に同じ思いを持つ仲間が集まっている組織体であり、その中でさまざまなパートのメンバーが揃っているので、バンド仲間は非常に探しやすくなります

また、その仲間たちは「同じ学校に通っている」という共通項を有しているので、音楽以外の話題も合わせやすく、また結束力も高まりやすいもの。

仮に軽音楽部に属していないと、たとえばバンド仲間はネットのメンバー募集サイトやSNSなどでメンバーを探すことになりますが、これは人見知りの人にとってはなかなか苦痛な作業ですし、仮にうまくメンバーを揃えたところで、初期フェーズにおいて学校の仲間ほどの結束力を見出すことは難しいもの。

この、「気軽に音楽仲間を集められる」というのは、軽音楽部の最大のメリットだと言って良いでしょう。

【メリット2】教えてくれる人がいる

新入生の状態で軽音楽部に入ると、当然に上級生・先輩が存在するわけですが、そうした上級生・先輩というのは、後輩たちにさまざまなことを教えてくれます

演奏テクニックはもとより、機材の使い方、ライブの運営の仕方、音楽やバンドに対する向き合い方、あるいはバンド活動で学校の外へ出たときのマナーなど、その指導内容は多岐にわたることでしょう。

こうした指導者というのは、個人で音楽活動をしているとなかなか見つけにくいもの。演奏テクニックだけであればレッスンに通うことで身につくのかもしれませんが、音楽に取り組む者として身につけておくべきことは、何も演奏テクニックだけに限った話ではありません。

それらを学びやすい環境にあるという点も、軽音楽部の大きな魅力です。

【メリット3】さまざまな機材に触れられる

軽音楽部に入ると、部として所有しているさまざまな機材があります。

とりわけ、ライブ本番やスタジオ練習を想定した、JC-120などに代表される大型のギターアンプや、生ドラムについては、個人で活動していると、スタジオに個人練習で入らないと触れないものだったりするので、こうした機材が身近なところにあるという点において、軽音楽部に入ることには大きなメリットがあると思います。

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また、周りにたくさんの音楽仲間がいる関係で、仲間が使っている自分の持っていない機材の音を聞かせてもらったり、あるいはもし信頼関係が構築できていれば貸し借りができたりと、個人活動のそれよりも圧倒的にたくさんの機材に触れる機会を得ることができます。

【メリット4】授業のノート・試験の過去問などを融通してもらえる

これは軽音楽部に限った話ではありませんが、部活動に熱中しすぎて授業を欠席してしまったり、試験勉強がおろそかになってしまったりするというのは、いつの世も常にある話。

そんなときに頼りになるのが、周りにいる仲間たち。必ずしも軽音楽部とは限らない「友達の友達」から授業のノートのコピーや板書の写真が送られてきたり、試験前になると当該授業の期末試験の過去問が流れてきたり…。

もちろん、学生たるもの、学業にもしっかり取り組むべきことが当然なのは言うまでもありませんが、万一それが一時的に困難な状況に陥ったときに、このような救済手段があるというのは、非常に心強いものです。

軽音楽部に入部するデメリット

と、ここまで軽音楽部のメリットをたくさん書いてきましたが、一方で軽音楽部に入ることはメリットばかりではなく、見過ごすわけにはいかないデメリットもたくさんあります。

【デメリット1】やりたくないことまでやらされる

これは「多くの仲間と出会える」ことの裏返しでもあるのですが、自分自身が仲間の力を借りて成長したり活動をしたりできるように、他のメンバーも同様に、自分の力を必要して、さまざまなことを依頼してきます。

もちろん、それ自体は「持ちつ持たれつ」「ギブアンドテイク」の関係があってこそ成り立つ話ですので、このことを「デメリット」と整理することは、基本的にはある種のわがままではあります。

ただ、たとえば卓越したスキルを持っていて、さまざまなバンドに引っ張りだこになったり、特にドラマーについては軽音楽業界において希少価値のあるパートですので、複数バンドを掛け持ちさせられて、なかなか自分のやりたい活動に集中させてもらえない局面も多いです。

この点、個人活動であれば、どこかで割り切って線を引くことができるのですが、軽音楽部の場合、部活という組織に所属してしまっているので、自分の思いだけで物事を決めることができず、どうしても組織の事情というものが優先してこざるを得ない…そういった面があるのは事実です。

【デメリット2】コロナ禍ではクラスター発生リスクが高い

これは新型コロナウイルス感染症に社会として向き合わないと行けない局面…いわゆる「コロナ禍」の状況下における話ですが、一般的に、学校の部活動というのは新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生しやすい環境にあります。

これは、学校の部活動は、メンバー達の結束が強く、どうしても物理的な距離が近くなったり、一緒に食事をとったりといった、大勢の人たちが相互に「濃厚接触」になりやすい状況にあるから、と言われています。

加えて、軽音楽部の場合、練習スタジオやライブハウスの換気状況が悪く、新型コロナウイルス感染症が広がりやすい状況にある上、演奏中はマスクを外してしまうことになるでしょうから、新型コロナウイルスにとっては感染を広げる格好の機会というふうになってしまいます。

2022年3月末時点において、新型コロナウイルス感染症になると、少なくとも同居家族の濃厚接触者指定は避けられません。

ですので、たとえば実家暮らしの学生さんは、家計や家庭生活を支えるご家族を濃厚接触者にしてしまって、仕事をできなくしてしまい、場合によっては生活そのものを揺らがせてしまいかねないのです。

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【デメリット3】留年する人が多い

先ほど「メリット3」のところで、ノートや過去問を入手しやすい環境にある…と言いましたが、現実には、軽音楽部において、標準修学期間までに卒業できず、いわゆる「留年」をしてしまう人は、他の部活と比べると多いです。

これは、先述の「悪ノリ」文化のせいで「留年する方がカッコイイ」などと謎のロジックを主張する人が出がちなほか、音楽活動が面白すぎて、学業をそっちのけにして活動に専念してしまうような人が一定程度存在する…といったところがその理由でしょう。

しかしながら、留年してしまうと、社会に出るのが1年遅れてしまうので、その間に得られるはずであった所得をみすみす放棄してしまうことになります。

たとえば会社員であれば、定年までの間に働ける期間が1年縮むということですので、その逸失利益は、定年前最後の1年間の収入ということになり、大企業や国家公務員総合職(旧国家I種)などになると、その金額は1,000万円を超えてくることでしょう。

若気の至りで放棄するには、1,000万円という金額はあまりに大きすぎます。もちろん、軽音楽部に入ったからといって必ずしも留年するわけではありませんが、そのリスクが高まってしまう…ということは、十分、肝に銘じておかないといけません。

かとうたかこ
かとうたかこ
1,000万円といえば、フェンダー・カスタムショップやPRSといった、高額な楽器ですら複数本買える金額ですもんね。

【まとめ】軽音楽部はメリットもデメリットも大きい!現役部員はデメリットを緩和する努力を!

このように、今回、進学する学生さんを主なターゲットに、軽音楽部に入るメリットとデメリットについて、それぞれ整理してみました。

音楽に取り組む上では、軽音楽部というフィールドはこれ以上ない環境のように思えますが、一方で常軌を逸したとも表現される独特の組織文化が根付きがちなことや、音楽以外の視点におけるさまざまなデメリットも非常に大きく、そこを知ってしまうと、安易に軽音楽部に入部することに抵抗を覚えてしまうのも、また事実。

軽音楽部への入部を検討されている新入生の皆さんは、軽音楽部に入る大きなメリットと、そして大きなデメリットの両方をよくよく比較考量の上、慎重にご判断いただければと思います。

なお、今回ご紹介した軽音楽部のデメリットは、既に軽音楽部に在籍している諸先輩方の努力によって、かなりの部分が回避可能です。

未来ある若者が、安心して音楽に取り組める環境を構築できるよう、ぜひ現役軽音楽部員におかれましては、現状の組織のあり方を今一度批判的に見つめ直し、今日的な視点で、軽音楽部のあり方を再検討していただくことが必要だと思います。

新入生に安心して選んでもらえる軽音楽部へと生まれ変わることこそが、軽音楽部にとっては、究極の「新歓」なのかもしれませんね。

かとうたかこ
かとうたかこ
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