L’Arc〜en〜Cielのギタリストとしてもおなじみのken氏。
現在は、フェンダーとエンドースメント契約を締結し、同社から本人モデルのストラトがリリースされていますが、本日はフェルナンデスからかつてリリースされていたken氏のシグネチャーモデル、LV-115KKについてレビューしてみようと思います。
- ラルク・kenモデルのフライングVについて知りたい
- kenモデルのフライングVの評価を聞きたい
- LV-115KKのピックアップについて知りたい
- LV-115KKのサウンド面について教えてほしい
もくじ
kenといえば「ラージヘッドのストラト」
ken氏といえば、かつては24フレットのコンポーネント系ストラトを愛用していましたが、かねてよりレコーディングではストラトキャスターを愛用していました。
そうした中、1998年に発売されたフェルナンデスのLD-85KKでは、カラーリングこそ奇抜だったものの「これぞストラト」という、ある種のコンサバティブなデザインが非常に印象的で、当時、多くのギターキッズが羨望のまなざしで、このギターを眺めていたものでした。
その後、カラーリング等のマイナーチェンジを加えながら、現在、フェンダーからリリースされているシグネチャーモデルに至るまで、基本的には「ラージヘッドのストラト」という基本路線には一切変更がありません。
意外?フライングVタイプのkenモデル。
ところが、このLD-85KKと同時期に発売された、もう1つのkenシグネチャーモデル、LV-115KK。
こちらは、現在のken氏の一般的なイメージとは少し違うかもしれませんが、ギブソンのフライングVタイプなのです。カラーリングこそ、LD-85KKと同様の、ラメの入ったピンク。
ちょうどLD-85KK、LV-115KKが発売された頃のken氏は、ライブでこれら2本のギターを持ち替えながら演奏するシーンがよく見られました。
当時においてLV-115KK(実際に本人が使用したのは別途製作されたカスタム仕様ですが)が使われていた楽曲で言うと、たとえば「HONEY」「HEAVEN’S DRIVE」などが真っ先に思いつくところです。
L’Arc~en~Ciel「HONEY」-Music Clip- [L’Arc~en~Ciel Selected 10]
この1998年といえば、数多くの人気バンド・ミュージシャンが群雄割拠していた、ある種のJ-POP黄金時代。そんな時期に、このギターを抱えてヒット曲を連発していたラルクの姿を今なお覚えていることは多いことでしょう。
ある意味、このLD-85KKとLV-115KKは、ラルクを象徴するギターだと言っても過言ではないのかもしれません。
スペックはスタンダードなフライングVタイプ
さて、前置きが長くなりましたが、LV-115KKのスペック、さっと見ていきましょう。
まず、ボディとネックには、ともにマホガニーが採用されており、指板は今となっては貴重なローズウッドが貼られています。フレットは22まで打ち込まれており、セットネックでボディと接合されています。
コントロール系は、2ボリューム、1トーン。トグルスイッチの切り替えがついていますが、このノブが金属製なのはken氏のこだわりなんだとか。ちなみに、12フレットに打ち込まれたねこのインレイも、LD-85KKと同様の、kenモデルならではのこだわり。
とはいえ、全体的に見ると、ギブソンのフライングVの基本的な設計を、かなり忠実に踏襲していることがわかります。
ということは…一般的なフライングVと同様に、座って弾きにくい(というより弾けない)というような弱点も、同様に持ち合わせています。このギターを買おうとする人は重々承知かとは思いますが、ネットだけでギターを物色していると案外忘れそうな論点でもあるので、念のため注意喚起をしておきます。
ピックアップはフェルナンデスFHM-2110
ピックアップは、フェルナンデスのオリジナルモデル、FHM-2110 が2基搭載されています。
サウンドの傾向でいうと、ハイパワータイプというよりは、どちらかというと出力を抑えて、大人なサウンドを奏でるのが得意なタイプだと言えるでしょう。
本人使用モデルではトム・ホームズのh350を採用
ちなみに、市販品のLV-115KKはこのようにFHM-2110が使用されているわけですが、本人が実際に使用しているギターにおいては、トム・ホームズ(TOM HOLMES)のh350というピックアップが採用されています。
こちらも、かなりヴィンテージ寄りのサウンド傾向です。もし本人の仕様に近づけたいというのであれば、このh350を採用するのが基本的な考え方になりますが、いかんせんこのピックアップ、かなり高価なのが悩みのタネ。
もし近い雰囲気を求めるのであれば、ここは素直にギブソンの57 Classicあたりを選択すると良いかと思います。
サウンドは…見た目の派手さとは異なり、扱いやすい!
さて、そんなLV-115KKのサウンド。見た目からは、かなり派手なサウンドが飛び出しそうなイメージがありますが…。
Burny LV-115KK Ken L’arc-en-Ciel
確かに、歪みのノリは抜群!めちゃくちゃ弾いてみて気持ちが良いサウンドです。
そして、単に歪みのノリが抜群なだけではなく、そのサウンドが変に重たくなく、適度な軽さを伴っているので、実際にバンドサウンドの中に持ち込んだときにも、非常に扱いやすいです。
こうした扱いやすさをさらに陰で支えるのが、ノイズの少なさ。このあたりも、実戦では非常に効いてくるポイントですね。
また、動画ではご紹介できていませんが、クリーンもカランと乾いた感じのサウンドがとても印象的。
このあたりの特徴は、まさに一般的なギブソン・フライングVと同傾向だと言って良いでしょう。見た目に反し(?)、非常にスタンダードなギターとして、抜群の使い勝手を誇る一本です。
まとめ…個性的なルックスの、スタンダードなフライングV
ラルクのヒットナンバーを支えるギターサウンドを奏でていたkenモデルのフライングV・LV-115KK。
ピンクラメのフライングVという、とてつもない派手さにまずは目を奪われてしまうのですが、実際に扱ってみると、そのような派手さがウソのような、ホントにスタンダードなフライングVに仕上がっており、おそらく多くのギタリストの方にご満足いただけるようなクオリティになっているのではないかと感じさせられます。
今となっては、すっかりストラトのイメージが定着したken氏ですが、そんなken氏のキャリアの中には、このフライングVを操ることで印象的なギターサウンドを奏でていた楽曲も、もちろんたくさんあります。
ken氏の意外な一面を知るという意味においても、そしてスタンダードなフライングVを個性的なルックスで手にしてみたいという意味においても、このギター、とっても興味深いです。
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