島村楽器。このサイトを訪れる方であれば、知らない人はいないことでしょう。ギターやベースを扱う楽器店では、最大手と言って良い存在です。
親しみやすい雰囲気の、明るい店舗。多くのプレイヤーにとって、おなじみの存在です。
本日は、そんな島村楽器について、その特徴なども踏まえつつ、お店の評判や良いところ、悪いところについて考えてみようと思います。
- 島村楽器という会社について知りたい
- 島村楽器の評判を、良い話も悪い話も両方聞きたい
- 「ギターセンパイ」の評判や意義について知りたい
- 島村楽器の特徴について教えてほしい
- 島村楽器を利用するメリット・デメリットを知りたい
- 島村楽器をリペアは評判悪いのか?
もくじ
島村楽器という会社
まず、そもそも島村楽器という会社について、見てみようと思います。
島村楽器は、「島村楽器株式会社」が経営する楽器店で、そのルーツは1962年、島村楽器の創業者・島村元紹氏が、家業である文具店を経営する傍ら、音楽教室を始めたことにさかのぼります。
その後、教室に通う生徒のためにピアノやエレクトーンを販売すべく、島村楽器株式会社を設立。とはいえ、しばらくはどちらかというと音楽教室の事業がメインとなっていました。
島村楽器の音楽教室の評判は?
全国各地に店舗を展開する島村楽器。その多くの店舗に、音楽教室が併設されています。
そして、島村楽器の店舗に併設された音楽教室では、主に大人をターゲットにして、さまざまな楽器のレッスンが行われています。
具体的にどんな楽器のレッスンが行われているかは、店舗によって若干の差はありますが、概ね、
- ピアノ
- バイオリン
- フルート
- サックス
- トランペット
- ボーカル(弾き語り含む)
- ギター(エレキ・アコースティック)
- ベース
- ドラム
これらの楽器については、音楽教室が開かれていることが多いです。
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楽器店としての顔が強く出始めたのが、1979に八幡ピアノ&エレクトーンショップ、1981年にL.M.国府台店をオープンさせ始めたころ。
その後、1982年にショッピングセンターのテナントとして、Music Hot Lineジャスコ(現イオン)葛西店がオープン。島村楽器といえば、各種ショッピングセンターのテナントとして入居しているイメージが強いですが、そのルーツがまさにこの1982年だったわけです。
1990年代以降は、さらなる多店舗展開を図り、現在は全国39都道府県に計175カ所の教室・店舗を構えるなど、まさに全国レベルの楽器店にまで成長しました。
一方で、島村楽器は、単なる楽器店というだけではなく、もともとが音楽教室として始まったというルーツもあってか、楽器店内に音楽教室が併設されていることが多いほか、リハーサルスタジオがあったり、独自ブランド「HISTORY」を冠する楽器を製造・販売していたり、また全国展開されている「HOTLINE」といったイベントが運営されているなど、音楽にかかわるあらゆる事業を、多角的に展開しています。
その様は、まさに「音楽の総合商社」と言って良いでしょう。
島村楽器の特徴
さて、そんな楽器の特徴ですが、大きくは次のようなところにあるのではないかと思います。
ショッピングモールのテナントを中心に、全国的な店舗展開
このあたり、先ほどの「島村楽器とは」で少し語ってしまったのですが、島村楽器の実店舗は、全国39都道府県に計175カ所が存在するなど、まさに全国レベルで事業が展開されています。
そして、その店舗の多くは、イオンモールやららぽーと、アリオなどといった、ショッピングモール内のテナントとして存在しています。それゆえ、店舗面積的な制約もあってか、必ずしも大規模な店舗が多いわけではないのですが、その代わり「楽器屋さんが身近なところにある」ということを実感することができます。
このあたり、「大都市部に大規模な店舗を集中的に展開」するイシバシ楽器とは、かなり経営方針が違うように感じますね。
音楽教室やライブイベントまでを提供
そして、先ほど見たように、島村楽器は、そのルーツを音楽教室に持つということもあって、今でも音楽教室事業に力を入れており、多くの店舗において、音楽教室が併設されています。
そして、全国レベルで展開される島村楽器のライブコンテスト「HOTLINE」や、身近なところで音楽を楽しめるイベントとして知られる「OPEN MIC CLUB」が全国各店舗において開催されているほか、それぞれの店舗においても、独自に個性的なイベントが展開されています。
【2021年11月14日】OPEN MIC CLUB 河原町店 サークル活動報告~Vol.11~ – 河原町オーパ店 店舗情報-島村楽器
楽器を購入して、レッスンを受け、最終的な発表の場まで揃っている…。この、音楽にかかわる一連の流れを、すべて自社内で完結できる事業を展開できるのが、島村楽器の大きな特徴です。
ウェブ上のコンテンツも充実
そして、島村楽器は、ウェブ上のコンテンツも充実しています。
公式ホームページにある「オンラインストア」は、ギターやベースのみならず、管楽器や鍵盤楽器、デジタル機材までもを網羅的に扱う幅広さ。
加えて、ギター・ベースにおいては「ギタセレ」、管楽器においては「管楽器PLAZA」、デジタル楽器については「Digiland」といったように、それぞれのジャンルごとの専門サイトも開設されています。
また、島村楽器のウェブサイト内に各店舗がページを持っており、各店舗の店員さんの個性が垣間見えるほか、それぞれの店舗の店員さんがイベントやオススメ商品等を紹介するコンテンツも、非常に読み応えがあります。
初心者向けオンライン講座「ギターセンパイ」の評判も上々
また、最近では、オンラインによるギター初心者向け講座「ギターセンパイ」を開設しています。
著名な楽曲を、できるだけ少ない指で弾けるようにアレンジするなどして、気軽に達成感を味わえるようにするこの「ギターセンパイ」は、非常に初心者にとって「易しく」、そして「優しい」ものになっており、評判も上々です。
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多くのギター初心者が、弾きこなせるようになる前に挫折してしまうという現状の中、そこを何とかし、音楽のおもしろさを伝えようとしている姿勢は、一人のプレイヤーとしても大変に共感します。
また経営面で見ても、単価の高い客を作り出すために施策を打ってきたというあたり、非常に戦略的な取組だなあと思います。
自社ブランド「HISTORY」のクオリティが高い
島村楽器が自社ブランドとして販売している楽器「HISTORY」。
基本的には、トラディショナルなギター・ベースをベースに、少しアレンジして販売しているものなのですが、この楽器の品質、とにかく高いんです。
ハイエンド系は価格以上のクオリティを保持していますし、お手頃価格のものもかなり良い楽器に仕上がっています。
なお、かつての島村楽器は、この「HISTORY」を強引に売ろうとしてくる節があり、それが島村楽器の評価を不当に下げているところがありましたが、最近はHISTORYを無理に売ろうとすることはなくなっています。
HISTORYは、先入観や偏見なく、積極的に選んで良い楽器に生まれ変わりましたね。
島村楽器のここが良い!
このように、島村楽器の特徴を見ていきましたが、その特徴を踏まえた島村楽器の良いところ、まずは見ていくことにいたしましょう。
地方のプレイヤーを支える、身近な楽器屋さん
まず、島村楽器の良いところは、非常に数多い店舗が展開されており、非常に身近な楽器屋さんとしてお世話になりやすい点が挙げられます。
東京や大阪、名古屋と言った大都市近郊に住んでいる人は楽器屋さんに困らないかもしれませんが、地方に住んでいる人にとって、楽器屋さんというのは物理的に非常に遠い存在です。
そうした中、島村楽器であれば、地方都市のショッピングモールにさえ出ることができれば、そこで楽器を見て、触って、購入することができるわけです。
こうした「多くの人にとって身近な楽器屋さん」というのは、ギター人口の減少が見込まれる中にあって、音楽に取り組む人を支える上で、非常に、非常に重要な存在であると言えます。
店員さんの接客マナーが抜群に良い!
島村楽器の店員さんは、総じて接客マナーが非常に良いです。
他の楽器的でありがちな、度を超した長髪・金髪やピアス、見え隠れするタトゥーといったような客に不快感を与えるような服装・ファッションをしていることはありませんし、客にタメ口をきいたり、客を見下したような発言をしたりすることも、まずありません。
「ロック系ではこれが普通」などと言うような人もいますが、別に音楽はロックだけではありませんし、そもそも一般論として、接客業に携わる以上、標準的な接客マナーは身につけていてしかるべき。
比較的大手であるイシバシ楽器を含め、多くの楽器屋さんがこの「ごく普通の接客マナー」を実現できていない中、島村楽器の接客マナーは、他の接客業と比較しても見劣りしないくらい、本当に良いものだと思います。
島村楽器は、今や資本金1億円を抱える、立派な大企業。そうした大企業にふさわしい社会的責任のもと、従業員に対して、しっかりとした教育を施しているのでしょうし、他の楽器屋にあるような、反社会性を想起させる接客を許さない社内文化・社風があるのだろうと推測しています。大変心強い限りです。
少なくとも、関西在住の私がお世話になったことのある梅田ロフト店、ららぽーとEXPOCITY店、イオンモール大日店、ららぽーと甲子園店、イオンモール伊丹昆陽店、イオンモール姫路リバーシティ店、ミ・ナーラ奈良店のスタッフさんには、いつも大変素敵な接客をしていただいています。
さすが大企業!主要な支払方法はすべて対応!
島村楽器は、楽器屋さんとしては珍しく(?)、さまざまな支払方法に対応しています。
現金、クレジットカード、ショッピングローンはもちろんのこと、最近主流となっているQRコード決済についても、主なところはひととおり対応しており、QRコード決済非対応で困る、ということがありません。
この点、イシバシ楽器とかだと、PayPayくらいしか対応していなかったりするので、島村楽器のQRコード決済の幅広い対応は、本当にありがたかったりします。
イベントが楽しい!新たな仲間との出会いも!
前述のように、島村楽器は、数多くのイベントが開催されています。
全国大会までもが用意されたHOTLINEのほか、OPEN MIC CLUBのような全国共通のイベントもあれば、各店舗で独自に展開されているイベントもたくさんあり、これがまた、非常に楽しいのです。
特に、ジャムセッション系のイベントは、個人に依存してしまうと、上級者が初心者を攻撃したり、一部プレイヤーが実力を誇示して周りをひるませたり、ホストがスピリチュアルな言動に走ったりといった、いわゆる「ざんジャム」こと「ざんねんなジャムセッション」に陥りがちですが…
島村楽器のイベントであれば、きちんとした企業が商業ベースの中で開催しているイベントということもあり、きちんとしたイベントとして運営されています。
せっかく楽器を演奏しているんだから、多くの人と一緒に楽しんだり、発表する機会があったりしてほしいですもんね。そういう意味において、島村楽器は、非常に心強いです。
島村楽器の買取は安い?評判は?
楽器店の店舗数全国1位を誇る島村楽器。店舗・出張・宅配と、買取方法も豊富です。
出張買取はギター2本以上からとなっているので、1本だけ売りたい方はほかの方法を利用しましょう。
島村楽器以外の買取店も紹介していますのでギター買取が気になる人はこちらから
島村楽器のここがイマイチ…
そんな島村楽器ですが、イマイチだと感じる人も一定程度いるようで、その理由は何なのか、少し整理してみました。
島村楽器のリペアの評判は悪いのか?
Twitter含めた口コミや評判をみてきましたが悪いって評判はほとんどないですね。施工してもらってめちゃくちゃ弾きやすくなったって評判がかなり多く感じられました。
ギターリペア工房のスタッフさんもかなり好感度は高いみたいですね。ギター調整会等も開催してみてるみたいなので機会があれば行ってみたいですね。
品揃えが少し物足りない
島村楽器は、郊外型のショッピングモールにテナントとして入居していることが多い関係上、店舗面積に課題を抱えていることが多いのですが、それが一番顕著に表れるのが「品揃えの物足りなさ」。
加えて、島村楽器はさまざまな楽器を網羅的に取り扱っていることが多いので、限られた店舗面積の中では各ジャンルにおいて十分な品揃えを展開することができず、結果として「どの楽器も品揃えが中途半端」という事態に陥ってしまいがち。
たとえば、ギターやベースであれば、定番品である日本製フェンダーですら、十分に展示されていないお店が多々あります。
店舗面積という制約がある中、あらゆるジャンルの顧客を納得させる品揃えを実現することは非常に困難なのは分かりますが、ライバルのイシバシ楽器が、まるで楽器の博物館のような圧倒的な品揃えを展開しているのを見ると、都市部の人はイシバシ楽器に流れてしまっても不思議ではないな…と思ってしまいます。
価格が少し高い…?
島村楽器は、全国チェーンを展開する楽器店であり、そのことが品質を高いレベルで一定化させることに大きく効いているわけなのですが、全国チェーンであるがゆえに、系列他店とのバランスを意識しないといけないためか、総じて価格が若干高いと感じることがあります。
厳密に言うと、通常価格については他の楽器店と遜色ない価格がつけられていることが多いのですが、お買い得品の設定が他の楽器店と比べると少ないように見えてしまい、これが「全体的に高いなあ…」という心証を作り出しているように感じます。
もちろん、お買い得品の設定が全くないわけではなく、たとえば長期在庫品などは割引がセットされていることもありますので、しっかり探せば、お買い得品に出会えることも十分ありえます。
担当が細分化されすぎていて専門外のことが分からない店員が多い
島村楽器は、さまざまな楽器を網羅的に扱うほか、音楽教室やイベントなど、事業も多角的に展開していることもあって、店員として把握しておくべき知識が他店舗と比べると多岐にわたっています。
とはいえ、それらの知識をすべてパーフェクトに押さえている店員というのは、現実問題としてほとんどおらず、どうしても得手・不得手が出てしまっています。
そのため、店員さんは担当を細分化してこれらに対応しようとしているのですが、やはりシフトの関係で、担当の店員が不在になる時間帯が生じてしまい、その瞬間だけを見ると「専門性を欠いている」というふうに見えてしまいます。
たとえば、郊外型の店舗にコアタイムを外して訪問したとき、ピアノや管楽器担当の店員しかいなくて、ギターの試奏準備すらできず、結局何も出来ずに帰らざるを得なかった…といった事例を、私自身も経験したことがあります。
これを解決するには、従業員数を増やして、「専門の穴」が生じないような体制を敷くしかないのですが、島村楽器も営利企業ですので、そこまで人件費をかけてペイするか、というところを検討した結果、こういう判断をしていると考えるのが自然です。
これは、小規模店舗でも多角的な事業展開をあきらめなかった、ある種の弊害かもしれませんね。
下取り・買い取りに即時対応できない店舗が多い
島村楽器は、都心にある大規模店舗から、地方のショッピングモールに1テナントとして入居している中小店舗まで、その態様がさまざまであることは、これまでから申し上げているとおりです。
この店舗の規模の大小が影響するのは、品揃えだけかというとそうではなく、実は中小規模の店舗では、下取り・買い取りに即時対応できないのです。
こうした店舗では、楽器の下取り・買い取りの依頼があると、これに伴う査定を大規模店舗に電話やネット等で委託するような形で処理しており、たとえば受託先の大規模店舗が混み合ってたり何らかの事情で休業していたりすると、下取り・買い取りに数日を要してしまう場合があるのです。
この点、ライバル・イシバシ楽器は基本的に即時買い取りに対応しているので、その感覚で中小規模の島村楽器に行くと「あれ?」と戸惑うかもしれませんね。
【まとめ】まさに一番大きい音楽楽器店かもしれません!接客マナーも魅力です
このように、島村楽器について、その特徴、良いところ、悪いところを網羅的に見ていきました。
島村楽器は、楽器購入からレッスン、イベント出演までの一連の流れを自社内で完結させて、音楽の楽しさをすべて顧客に提供できる、まさに音楽の総合商社。
また、事業が全国的に展開されており、大企業であるがゆえの接客マナーの良さなど、安心して利用できる魅力もあります。
限られた店舗面積の中でさまざまな事業を多角的に展開しているがゆえに、品揃えが甘かったり、店員が各ジャンルをすべて把握し切れていないといった弱点もありますが、その弱点を補って余りある強みがあるのが、この島村楽器。
最近は、私も安心感と接客マナーを求めて、島村楽器を利用する機会が増えてきました。
おそらく楽器販売業界最大手の島村楽器。これからも、その多角性と接客マナーを武器に、音楽の面白さ、楽しさを多くの人に伝えながら、楽器業界を牽引していってほしいな、と思います。
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
そんなときにオススメなのが、ネットからも申し込める楽器買取店。
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また、査定も楽器のプロが行いますし、全国対応の安心感もあります。
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