ギタリスト・かとうたかしの音楽ブログ

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【レビュー】moon JB-4 Classic 高品質な国産ジャズベース。

本日は、moonのベース、JB-4 Classicについてご紹介しようと思います。

 

国産メーカー・moonの代表作 

moonといえば、国産のベースブランドの中でも特に高品質なことで知られているメーカーです。もともとは小規模な工房からスタートしましたが、その高品質な楽器はプロミュージシャンからも注目を浴び、今や押しも押されぬ国産ベースメーカーの筆頭格の1つです。

 

そんなmoonを代表するベースが、このJB-4シリーズ。

 

その名に「JB」を関することからも分かるとおり、フェンダーのジャズベースをもとに、ムーンなりの解釈でアレンジをし、非常に使いやすく、そして高品質になっているのが特徴です。

 

JB-4には、パッシブの「JB-4 Classic(JB-4C)」と、アクティブの「JB-4  Active(JB-4A)」とがありますが、今回は、パッシブのJB-4 Classicの方にフォーカスを当てて、記事を書いていくこととします。

 

基本的な設計はジャズベース

まずはこのJB-4 Classic、スペックの概要を見ていきましょう。

 

ボディ材はアルダー2ピース、ネックはメイプル、指板はローズウッドといった構成になっており、基本的には60年代ジャズベースの雰囲気を踏襲しているような感じです。

 

コントロールは2ボリューム・1トーンなので、狙うは1962年以降の60年代ジャズベースですね。 

 

塗装は極薄のニトロセルロールラッカーを採用しており、木の鳴りを邪魔しないような、自然な鳴りを目指していることがうかがえます。。

 

一方で、一般的なジャズベースとの違いを見いだせるのが、フレット数。フェンダーのヴィンテージ系ジャズベースは20フレットまでが基本ですが、このmoon JB-4Cは21フレットまで打ち込まれています。ここは、大きな違いとして注目すべきところでしょう。

 

また、ピックアップについては、「OXALIS JB-CLASSIC」というものが採用されています。実はこれ、moonのオリジナルピックアップでして、ローミッドに特徴のある、非常に良質なものなんです。自社の目指すサウンドを具現化するために、ピックアップにも、自社のこだわりアイテムが搭載されている、ということですね。

 

このように、JB-4Cのスペックを全体的に見ていくと、基本的には60年代ジャズベースを指向しつつも、随所にmoonらしさを出すためのこだわりがあり、単なるヴィンテージのコピーに終わらせないという強い意志を感じます。

 

豊かなローミッドが印象的な、上品で重厚感あるサウンド

さて、そんなJB-4 Classicのサウンドについて。

 


Moon JB-4 Classic Sound Sample

 

ジャズベースらしさをふんだんに感じさせつつも、前述のピックアップ「OXALIS JB-CLASSIC」の特徴である、濃厚なローミッドのサウンドが、非常に印象的です。

 

このサウンドだと、指弾きが非常によく合いそうですね。実際、私が弾くときも、ひたすら指弾きだけで何時間も弾いていられるほど、非常に心地よいサウンドが鳴り響いている感じです。

 

とはいえ、やはりそこは本格派のジャズベースタイプ。ピック弾きに切り替えてみると、非常にパワフルなサウンドで、バンド全体に疾走感を生み出すようなプレイスタイルにもしっかり対応してきてくれる、懐の深さを感じます。

 

ちなみに、ネックは標準的なジャズベースとほぼ同じ握り心地ですので、プレイアビリティも良く、1フレットの違いにさえなれてしまえば、違和感なくフェンダーからの持ち替えにも対応できそうです。

 

価格は20万円台後半…国産ハイエンドベースとしては標準的

そんなmoonのJB-4 Classicですが、価格はおおむね20万円台後半…具体的には27~28万円程度を想定しておく必要がありそうです。

 

フェンダーのアメリカン・プロフェッショナルシリーズと比べると高く、アメリカン・オリジナルシリーズと概ね同じ価格帯です。

 

一方で、国産のハイエンドベースで比較してみると、アトリエZのM#245や、SagoのClassic Style Jなども20万円台後半~30万円前後の価格帯にいるので、ベースのクオリティを考えると、概ね妥当な価格であると言ってよいでしょう。

 

おそらくこのベースの購入を検討している時点で、ある程度初心者~中級者向けベースはそれなりに弾き込んでいることでしょう。そろそろこの、20万円台というベースにも、臆することなくチャレンジしていっていただきたいところですね。

 

まとめ

このように、このmoonのJB-4 Classicは、60年代ジャズベースを基本としつつも、moonならではの解釈と高品質なつくりにより、単なるヴィンテージ系ジャズベースには終わらない、プラスアルファの意欲的な要素が多々ある、非常に面白いベースに仕上がっています。

 

とりわけ、上質なローミッドのサウンドは、指弾き系ベーシストを一瞬でとりこにするほどの、圧倒的な魅力、そしてこのベースのアイデンティティになっています。

 

20万円台後半くらいの価格帯にひしめきあう、国産ハイエンドベースの中でも、上品さ・上質さを求めていくなら、このmoonのJB-4 Classicは、最有力候補になっていくのではないでしょうか。