どうも私はギターのコンパクトエフェクターといえば、オーバードライブ系が好きなようで…。
そんなわけで、今回は、手持ちのコレクションの1つ、BOSS BD-2のレビューをしてみようと思います。
ド定番なエフェクターの1つですが、プロでも愛用している人が多く、初心者からプロまで、実に幅広い人に愛されているエフェクターです。その魅力は、どこにあるのでしょう…。
「ブルース」ドライバーとは言うけれど…
このエフェクター。BOSSの「BD-2」といいまして、「Blues Driver」、ブルースドライバーとも呼ばれています。
ここで「ん?ブルース?」という引っかかりを覚える人もいるかもしれません。
この名前から想像される音というのは、きっと枯れたクランチサウンド。好きな人はすごく好きな音ですが、一方で万人受けする、オールマイティーなサウンドかというと、ひょっとすると違うのかもしれません。
ところが、このエフェクター。もちろん、そういったサウンドも出せるのですが、それはゲインを少し控えめに設定しているとき。このときは、歪み方が面白いくらいにピッキングのニュアンスやギターのボリュームに追随してくるので、「手元でサウンドを表現したい」系のギタリストさんには、すごくよく合うエフェクターのような気がします。
ゲインを上げるとハードなサウンドに
でも、そういった渋い要素を見せるのは、ゲインが比較的低めのとき。このエフェクターは、ゲインをぐいっと上げてくると、かなり激しいロックサウンドを奏でることもできます。
普通のオーバードライブよりも強く歪むけど、ディストーションまではいかない、ギリギリのところでコード感を残しているこのサウンド。これが、多くのギタリストをとりこにしているんじゃないかな…と思います。特に歌モノのロックバンドでバッキングをするときには、これくらいの歪みが、ちょうど良かったりするんですよね。
一方で、前述のように、ゲインを控えめに設定すれば、渋いギタリストにもなれる。
このあたりの二面性が生み出す万能っぷりが、きっと初心者から上級者まで、多くの人の心をつかんでいるのではないかと思うのです。
シングルコイルとの相性が良い
ちなみに、サウンドの傾向で行くと、重ためというよりは、比較的「ジャキッ」としたような音の傾向だったりするので、ハムバッカーよりはシングルコイルのギターの方が合うように思います。フェンダー系の音を志向する人が好きそうな音ですね。
以上、簡単ではありますが、BOSS BD-2のインプレッションでした。ド定番ではありますが、持っていて損はない一品です。
価格も1万円前後で買いやすい
そうそう、大事なことを言い忘れていたのですが、このエフェクター、BOSSの普及品の1つなので、価格が1万円前後。
これだけ使えるエフェクターであるにもかかわらず、たとえば同系統のエフェクターを求めにいくと、どうしてもブティック系エフェクターが出てきてしまうのですが、それらと比べると、相当に安いんです。
これまで見てきたように、このBD-2は、普通に使えるエフェクターですので、「安いから」という理由だけで選ぶ必要は全くないのですが、これだけの商品がこの価格帯にいる、というのは、他のエフェクターメーカーにとって相当な驚異なのではないかな、と普通に思います。
ちなみに個人的には、BOSSのオーバードライブというと、黄色・オレンジ系が多い中、このブルーの色というのが実は結構気に入っていたりします。音も渋いですが、足下に置いたときの印象も渋いですよ~。
ぜひぜひ、お試しください♪